2020.09.16
ペットとして多く飼われていて、身近な動物である犬や猫、うさぎやハムスター、セキセイインコ。さらに、海外では馬もペットとして親しまれています。こうした私たちにとって身近な存在である彼らの世界最高齢記録って、何歳くらいだと思いますか?
今回は、動物たちの”寿命”について紹介することで、すでに動物たちと一緒に暮らしている人や、これからペットのお迎えを検討しているみなさんに、“命”について考えていただくきっかけとなればと思います。
知ってビックリ!彼らの世界最高齢は…
犬:31歳と5ヶ月※ (平均寿命:14.1歳)
ポルトガルで暮らす、ボビちゃんがギネス記録に登録されています(2024年2月に認定取り消し)。ボビちゃんの犬種は、ポルトガル原産の、ラフェイロ・ド・アレンティジョ。飼い主のレオネル・コスタさん(38)は、8歳のときからボビちゃんと暮らしています。
犬の平均寿命である14.1歳は、人間でいうと約72歳に相当します。31歳のボビちゃんが、いかに長生きかがわかりますね!
※2023年10月21日に天寿を全うしました。
猫:38歳と3日※ (平均寿命:14.4歳)
アメリカのクリーム・パフちゃんがギネス記録に登録されています。
犬に比べ猫は長寿の傾向がありますが、クリーム・パフちゃんの年齢を人間に換算すると約170歳!
38年間生きた猫が、一体どんな猫生を送ったのか気になります。
※2004年8月3日に達成された記録です
うさぎ:18歳と10ヶ月※ (平均寿命:7.7歳)
オーストラリアのフロプシーちゃんがギネス記録に登録されています。人間の年齢に換算すると、122歳にもなるそうです! 近頃はフードや飼育環境の改善により、10歳を超えるうさぎも増えてきています。
※達成日不明
ハムスター:4歳と6ヶ月※ (平均寿命:2.0歳)
イギリスのハムスター(名前は不明)がギネス記録に登録されています。
ハムスターの平均寿命からするとなんと2倍以上も生きたことになるので、驚きですよね! 比較的寿命の短いハムスターとこんなに長く暮らせたら、飼い主としてはとてもうれしいことかもしれません。
※達成日不明
セキセイインコ:29歳と2ヶ月※ (平均寿命:9.6歳)
イギリスのチャーリーちゃんがギネス記録に登録されています。
セキセイインコは、約5,000種以上の色や模様のバリエーションがあり、鳥の中でもペットとして非常に身近な存在です。セキセイインコというと、9~10年が平均寿命といわれていますが、なんとその3倍ほど生きたセキセイインコがいるとは驚きですよね。
※達成日不明
ちなみに…
海外では、馬が愛玩動物として大切にされている国が数多く存在します。
日本では競馬や乗馬で活躍する馬の姿を目にすることが多いですが、海外では一般の方が馬に乗って散歩をする風景が見られるなど、ペットとしても身近でポピュラーな動物です。
馬の平均寿命は20~30歳ほどといわれていますが、ギネス記録では、イギリスのオールドビリーちゃんの“62歳”※が登録されています!
※達成日不明
近年、ペットフードや獣医療の進歩で、身近な動物たちも今までより長生きできるようになりました。
ギネス記録を更新しなくとも、わが子にはできるだけ健康に長生きしてほしいですよね。動物たちの寿命は飼い主である私たち次第ともいえるかもしれません。長寿をめざして、毎日愛情をもって彼らの“命”と向き合っていく必要がありますね。
※各動物の最高齢記録はギネスワールドレコードより引用
※平均寿命は以下参照
最期まで一緒に暮らす責任を改めて認識する
身近な動物たちも、想像以上に長生きすることがお分かりいただけたかと思います。 特にペットとして動物を迎える場合、(ギネス記録までとは言いませんが)その子が尊い命を終えるまで、飼い主としての「責任」が発生します。
小さい頃のしつけや健康診断、ケガや病気による通院、シニア期になれば介護など…。体力・時間・金銭的な面も含め、“動物と一緒に暮らす”にはあらゆる場面で大きな責任が生じるのです。
ただ、残念なことに、こうした責任が全うされず、飼育放棄・保護されているペットがいるのも事実です。
保護犬・保護猫の現状
日本では、年間約9.2万頭もの犬猫が保護施設に引き取られています(※)。そのうち、返還・譲渡により、もとの家族や新しい家族に出会えているのは約59%(5.4万頭)。
残り約41%(3.8万頭)の犬猫たちは、殺処分されているのが現状です。
「引っ越しで飼えなくなった」「思っていたよりも大きくなった」などの身勝手な理由から、飼い主自ら保護施設にペットを持ち込むケースも少なくありません。
これから犬や猫をお迎えしよう!というときには、保護犬・保護猫も選択肢に入れてみてください。
保護犬・保護猫のお迎えは、譲渡会や保護施設等で相談・面談の上、トライアル期間等を経て正式な譲渡という流れが一般的ですが、実際の条件などは自治体や動物保護団体で異なるので、事前に確認をしておきましょう。
生涯大切に育てられるよう準備をしてから、新たな家族を迎えていただきたいと思います。
(※)平成30年度 環境省 統計資料「犬・猫の引取り及び負傷動物等の収容並びに処分の状況」より抜粋
【関連リンク】
保護どうぶつシェルター「ani TERRACE」オープン! 「殺処分ゼロ」への想いが形に2022
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ひとつでも幸せな命が増えるように
動物たちの寿命や、保護犬・保護猫の現状をご紹介してきましたが、動物たちとつきあっていくには、彼らの特性やその飼育方法を正しく理解し、飼い主としての責任を全うすることが大切です。
毎年9月20日~26日の動物愛護週間は、こうした動物の愛護と適正な飼養について、理解と関心を深めてもらうための期間です。国や自治体でも、さまざまなイベントを開催し、啓発活動を行っています。
アニコムでも、1頭でも多くの動物たちの幸せにつなげていけるよう、自治体と協力した啓発活動や、適正飼養にかかる情報発信、イベントへの参加など、精力的な活動を続けていきます。
<参考>
動物愛護週間ってなんだろう|anicom you
【関連リンク】
猫の平均寿命は何歳?寿命の長い種類、短い種類は?ギネス記録は?|猫との暮らし大百科
うさぎの平均寿命は何歳?寿命の長い種類、短い種類は?ギネス記録は?|うさぎとの暮らし大百科
自治体の動物愛護への取り組みを知ろう!~埼玉県の場合~
がらきさん
ありがとうございました。
ちえみんさん
なるほどよくわかりました。