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アニコムには、有志社員による「PAW（Project Animal Welfare）」というプロジェクトチームがあります。
「どうぶつを幸せにしたい！」「殺処分ゼロを目指したい！」という想いから、動物愛護や動物福祉にかかる活動を行っています。

その一環として、2013年から埼玉県保健医療部生活衛生課の職員の方々や彩の国動物愛護推進員の方々と、 JR浦和駅で動物愛護週間 の啓発活動を行っています。
ひとくちに「動物愛護」といってもさまざまな切り口があるため、毎年テーマをしぼって実施しています。

第8回目である今回のテーマは、「保護犬・保護猫を家族に迎える選択肢を考えよう」。
ペットを家族にお迎えしたいと思ったとき、ペットショップやブリーダーからの購入を考える方が多いと思いますが、各自治体の動物愛護センターなどの施設でも、多くのワンちゃん・ネコちゃんが、新たな家族を待っていることをご存じですか？

この記事では、啓発活動当日の模様をご紹介しつつ、保護犬・保護猫の現状や、動物を飼うことの責任について考えてみたいと思います。

みなさんに、保護犬・保護猫について知ってもらいたい！

啓発活動当日の９月24日（木）、台風が関東へ接近しているとの予報でひやひやしましたが、直撃を免れ、小雨程度の空模様にスタッフ一同ひと安心。

新型コロナウイルスの感染予防のため、活動に参加したメンバー全員がマスクを着用し、こまめに手指のアルコール消毒をしたり、配布物は少し距離をとった状態でお渡ししたりと、十分な対策を行ったうえで、啓発活動を行いました。

配布したノベルティ は、「犬・猫・ウサギ・ハムスター・鳥の世界最高齢は何歳？」といった、身近な動物の寿命に関するクイズ付きのウェットティッシュや、保護犬・保護猫の現状を記載したポストカードなど。

ウェットティッシュにあるQRコードを読み込むと、クイズの答えとともに、保護犬・保護猫の現状について紹介した記事 が読めるという工夫をこらしました。また、ポストカードには、保護犬・保護猫の現状や、彼らを迎える選択肢を考えてほしいこと、実際にお迎えするまでの流れなどを記載しました。

イベント中には、私たちの活動に対して感謝の言葉を頂くこともあり、こうして一歩ずつ、保護犬・保護猫の現状を含め、動物の愛護について、みなさまに広がっていくのだと実感し、非常にやりがいを感じました。

保護犬・保護猫の現状と、動物を飼うことの責任を伝えるためにポストカードを作成

平成30年度に自治体の保健所や動物愛護センターに引き取られた犬猫のうち、約41％は新たな家族を待っている状態です。

（平成30年度　環境省　統計資料「犬・猫の引取り及び負傷動物等の収容並びに処分の状況」より抜粋）

引き取られる理由はさまざまで、中には無責任な飼い主の都合で持ち込まれるケースもあります。
動物を迎えるのであれば、小さい頃のしつけや健康診断、ケガや病気による通院、シニア期になれば介護など、体力・時間・金銭的な面も含め、大きな責任が生じることを知らなければなりません。

今回の取り組みのひとつとして、こうした現状と動物を飼うことの責任についてまとめたポストカードを作成・配布しました。受け取られた多くの方が、その場でポストカードの内容を読まれている姿を見て、ポストカード作成は保護犬・保護猫の現状を簡潔に伝える手段として、とても意義のあるものと実感しました。

保護犬・保護猫を迎えたい！どうすれば良い？

動物愛護センターや保健所などの保護施設では、定期的に譲渡会が開催されています。

今回、合同でイベントを開催した埼玉県庁やアニコムでも、譲渡会を開催しています。里親募集中の犬・猫の情報を確認したり、「お迎えしようか迷っている」等の相談をすることもできます。

この日ノベルティを受け取っていただいた方やその周りの方が、犬や猫をお迎えしたいと思ったときに、譲渡会も選択肢に入れてもらえるよう、ポストカードにも情報を記載しました。この記事を読んでいるみなさまの中にも、お迎えを考えている方がいたら、ぜひ選択肢に入れていただきたいと思います。

＊埼玉県の取り組み
譲渡会（新型コロナウイルス感染症の発生状況を踏まえ、次回開催予定日は未定となっています。）
http://www.pref.saitama.lg.jp/a0706/doubutu/kenchoujoutokai.html
動物指導センター（相談に応じます）
https://www.pref.saitama.lg.jp/b0716/doubutu-jouto-1.html

＊アニコムの取り組み
新宿御苑前どうぶつ病院での譲渡会
https://www.shinjukugyoenmae-ah.com/
hugU　里親募集サイト
https://hug-u.pet/

保護犬・保護猫が、新たな家族とずっと幸せに暮らせるように

今回のような活動を通して、保護犬・保護猫の現状や、動物を飼うにあたっての責任をお伝えすることで、少しでも幸せな命を増やし、殺処分ゼロへつなげていくことができたらと思っています。
今後も、より多くの方に動物愛護について考えていただけるよう、さまざまな活動を続けていきます！