2017.09.20
毎年9月20日~26日は「動物愛護週間」ということをご存知でしょうか。この週間は、国民の間に広く動物の愛護と適正な飼養についての理解と関心を深めてもらうため、動物の愛護及び管理に関する法律(いわゆる動物愛護法)によって定められているものです。
でも、動物愛護週間っていったい何なんでしょう。具体的に何をすればいいのでしょうか。
動物愛護週間の歴史とは
動物愛護週間の発祥はアメリカです。1915年に、アメリカ動物愛護協会が制定したのが始まりで、5月の第一日曜から7日間と定められています。
日本で最初に開催された動物愛護週間は、1927年5月28日から6月3日の1週間。以降、毎年行われるようになりました。1937年には、動物愛護に携わった人々の表彰も。過去には愛馬をいたわってオリンピック競技を棄権した騎兵中佐や、犬のフィラリア症の研究者らが表彰されました。
現在のように9月20日からの1週間になったのは、1974年から。現在の動物愛護法の前身である「動物の保護及び管理に関する法律」により定められました。
1週間も、なにしたらいいの?
このように動物愛護週間は何十年も前から存在しているということはわかりましたが、では具体的に何をしたらいいのでしょう。
そもそも「動物愛護」と聞いて、どんなイメージを持ちますか。不幸な動物を救う? 殺処分ゼロ? 終生飼養?…ちょっとハードルが高いと感じたり、身構えてしまう方もいるかもしれません。でも、難しく考える必要はないのです。
イベントに行ってみるのもひとつ
この間、実は自治体や関連団体などが協力して、全国各地でさまざまな行事を開催しています。
その一環として、環境省では東京都や台東区などと一緒に、1977年から「動物愛護週間中央行事」を実施しています。今年度は9月23日(土)、24日(日)に上野恩賜公園などで『どうぶつ愛護フェスティバル』が開催されます(詳細はコチラ)。
今年のメインテーマは、「ペットも守ろう!防災対策」。「自分でできるペットの応急処置」や「犬のしつけ方教室」、「ペットの防災対策を考える」と題した講演&パネルディスカッションなどが行われます。災害への対策も含めて考えるいい機会ですので、お近くの方は足を運んでみるのもいいでしょう。
他にも各地でさまざまなイベントがありますので、興味がある方はぜひ調べてみてください。
今日、誰にでも、できること
とはいえこうしたイベントに参加しようにも、やっぱり難しいという方も多いでしょう。でも、誰にでもできることがあります。
それは、身近な動物に対して、いつもより優しくなることです。動物を飼っている人は、いつもより早くお家に帰って目いっぱいかわいがってあげること。実家の子にしばらく会っていないなあという方は、久しぶりに連絡をとって様子を聞いてみるのもいいかもしれません。
身近に動物がいないという人は、お散歩中の遊んでほしそうなワンちゃんがいたら、笑顔で接してあげてみてください。きっとワンちゃんも喜びます(もちろんその場合は、飼い主さんにひとこえかけてからでお願いします)。
難しいことを考えなくても、時間やお金がたくさんかかることもしなくていい。でもぜひこの1週間は、いつもより動物に対して優しく接してもらえたら、と思います。
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