by PAWチーム 2021.12.28
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前編に引き続き、ボランティアトリミングの活動をご紹介します。
後編では、埼玉県動物指導センターの大町様と現場で働く鴻江さんのボランティアトリミングにかける想いやメッセージも紹介いたします。
それでは、保護犬のチビちゃんがシャンプーを頑張り、笑顔に生まれ変わる姿をぜひご覧ください!
▶前編記事はこちら
トリミングの様子に密着!
今回密着した3頭の保護犬のうち、前編では2頭をご紹介しました。後編ではラスト1頭をご紹介します!
③笑顔に生まれ変わったチビちゃん編
![ブラッシング中のチビちゃん](https://mag.anicom-sompo.co.jp/wp-content/uploads/2021/12/4bbfe098ed55b1f15b23c5b4a8e4e123.jpg)
3頭目のチビちゃん。
少し神経質なところがあるという事で、今日来ているトリマーさん全員でトリミングをすることになりました。
![シャンプー中のチビちゃん](https://mag.anicom-sompo.co.jp/wp-content/uploads/2021/12/895e90c68f0e751cca58ed892c804175.jpg)
シャンプーするの大丈夫かなぁ…とみんなが心配する中、頭に泡をのせたところ、
おやおや?あんまり暴れず、むしろ、にっこりしています!
![シャンプー中にお顔をマッサージされるチビちゃん](https://mag.anicom-sompo.co.jp/wp-content/uploads/2021/12/efcec6373d6bb37760f5251cb2a29491.jpg)
シャンプーしながらの顔のマッサージも、とても気持ちよさそうです。
![](https://mag.anicom-sompo.co.jp/wp-content/uploads/2021/12/0b44a74a7da0380e9348dfd430014dc4.jpg)
ブローもみんなで様子を見ながら行っていきます。ここまで全く嫌がることもなく、落ち着いてシャンプーをさせてくれました!
![笑顔のチビちゃん](https://mag.anicom-sompo.co.jp/wp-content/uploads/2021/12/876411acf12678d00fc8857dca51ca73.jpg)
シャンプー後も笑顔でしっぽを振ってくれて、トリマーさんたちも安心!トリマーの皆さんが、「大丈夫だよ」「かわいいね!」とずっと声をかけながらトリミングしていたことが、チビちゃんにも伝わったのだと思います。新しい家族が決まるといいね、チビちゃん!
ボランティアトリミングの良かったこと、大変なこと
![トリマーの鴻江さんと犬](https://mag.anicom-sompo.co.jp/wp-content/uploads/2021/12/e32616f329544b237e2edfdbb44c5415.jpg)
この日のトリミングが全て終わった鴻江さんにボランティアトリミングのやりがいなどについてお伺いしました。
―トリミングお疲れ様でした。ボランティアトリミングをやっていてよかったと感じたことはありますか?
トリマーの仲間が増えることはとても嬉しいですね。なかなか横のつながりが少ない業界なので、情報交換できる仲間が増えることはすごく楽しいです。今日来ているトリマーさんたちも、このボランティアで出会いました。
―皆さん、とても仲が良さそうですよね。それでは、ボランティアトリミングで特に大変だったことを教えてください。
最初は、この動物指導センターにボランティアトリミングという活動がなかったため、実施するまでが大変でした。トリマー、動物看護師の新しい働き方として「行政で働くこと」をずっと考えていまして、埼玉県庁に直接ご相談させていただいたことがきっかけです。0から始めることは大変でしたが、ボランティアという形からスタートして、2年継続できています。
動物指導センターの職員さんに聞きました
![動物指導センターの次長兼指導課長の大町美穂さん](https://mag.anicom-sompo.co.jp/wp-content/uploads/2021/12/f3d337ef47fb8d739b9c68b6c9188fe3.jpg)
今回ボランティアトリミングのご案内をしていただいた、動物指導センターの次長兼指導課長の大町美穂(おおまち みほ)さんにも、お話を伺いました。
センターの職員は、限られた人数で収容動物のお世話、動物の譲渡、地域問題等の複数の課題に並行して対応しなければなりません。例えば、動物のことで住民トラブルがあった際には、そのご自宅へ職員が何度か訪問し、改善のアドバイスをさせていただくことがあります。訪問となると、移動に時間もかかり、センターに残る人員も少なくなるため、収容動物のお世話が大変になるときもあります。そのため、ボランティアさんに協力いただきながら、みんなで一緒に動物のお世話をしていけるのは本当にありがたいことと思っています。
最後に読者のみなさまへメッセージ
![埼玉県動物指導センターのみなさま](https://mag.anicom-sompo.co.jp/wp-content/uploads/2021/12/d1388e99073af655b587a8c2946adbb5.jpg)
最後に、この記事を読んでくださったみなさまへ、鴻江さんからメッセージをいただきました。
ボランティアトリミングの活動が広く知れ渡ってほしいと思っています。私自身、育児休暇を経て復職のきっかけがボランティアでした。トリマーは若い女性が多く活躍されていると思いますので、産休などいろいろなタイミングで一度お休みされた方もこのような活動に興味を持っていただけると嬉しいと思っています。また、ペット業界で働く人がさまざまな場面で活躍できる場を作りたいと考えています。将来的には、ボランティアだけでなく、トリマーの”仕事”としてこの活動を広め、“継続的に活動できる環境”にしていくことが大切だと思っています。
今回の取材を通して、トリマーさんや動物指導センター職員さん達のたくさんの想いが集まったボランティアトリミングという活動が、保護犬たちの新しい出会いに繋がっていくことが分かりました。この記事で、少しでも多くの方にボランティアトリミングの活動と保護犬のことを知ってもらえたらと思います。
ボランティアトリミングを含む埼玉県の事業協力ボランティアとして活動するには、埼玉県の募集要項に応じてボランティアに登録する必要があります。
ご興味のある方は、埼玉県HPにてご確認ください。
※部門によっては募集を停止している場合があります。
▶https://www.pref.saitama.lg.jp/b0716/animalvolunteer.html