2018.03.05
言葉を話せないワンちゃんは、自分の意思を相手に伝える手段のひとつとして「カーミングシグナル」というものを使います。
カーミングシグナルとは、ワンちゃんに生まれつき備わったボディランゲージのことです。カーミングは「落ち着かせる」、シグナルは「信号」という意味で、自分と相手を落ち着かせるための合図のことをいいます。
言葉を話せないワンちゃんが、自分が感じている不安やストレスを伝えたり、相手に安心や敬意を表すときなどにみられます。
今回は、代表的なカーミングシグナルを、クイズ形式でご紹介します!
クイズ① 口元や鼻先をなめたときは?
ワンちゃんを抱きしめてわしゃわしゃと激しくなでたとき、ワンちゃんが自分の口元や鼻先をなめました! このとき、ワンちゃんは何を思っているでしょう?
おなかがすいてる? 喉がかわいてる??
…正解は、『今はわしゃわしゃされる気分じゃないな…』です。
この合図に気づいて優しくなでることができたら、ワンちゃんは「飼い主さんは自分のことをわかってくれている」と感じ、信頼関係が深まるでしょう。
クイズ② 身体をブルブルしたときは?
散歩中にワンちゃんが知らない人からなでられ、身体をブルブルしました。このとき、ワンちゃんは何を思っているでしょう?
くすぐったかったのかしら?
…正解は、『不安を感じて「落ち着かなきゃ」と思っている』です。
飼い主さんはこのサインに気付いたら、ワンちゃんのストレスのもとが何かを探り、環境から取り除くなど、ストレスケアをしてあげましょう。
例えば、ワンちゃんが知らない人からなでられてストレスを感じていることに気付いたら、「ちょっと機嫌が悪いみたいなので触らないでください」と一声かけるだけで、咬傷事故の予防にもつながるはずです。
クイズ③ 自分に背中を向けて座ったときは?
ワンちゃんがこちらにくっつくように、背中を向けて座りました。このとき、ワンちゃんは何を思っているでしょう?
拗ねている? 椅子だと思っている?
…正解は、『「信頼してるよ、安心してるよ」というサイン』です。
人間の世界では、いきなり相手が背中を向けて座ったら「そっぽを向かれた」と感じてしまうかもしれませんが、ワンちゃんの世界では安心のサインになります。ぜひ、優しくなでてあげてください。
ワンちゃんの気持ちを理解するために
イヌ同士のコミュニケーション方法は、人間とは違います。「カーミングシグナル」を理解することは、ワンちゃんとより仲良くなるための第1歩です。
隣にワンちゃんがいたら、どんな行動をとっているか、ぜひ注目してみてください! そして、何を考えているか、どんな気持ちなのか想像してみましょう。
カーミングシグナルをきっかけにワンちゃんとのコミュニケーションが深まり、お互いがより大切な存在になりますように。
まみまみさん
犬のカーミングシグナルはとても興味深い内容でした。一番参考になった話題でした。また継続していただきたいです。わんちゃん初心者なので知らない事ばかりです、アニコムさんのこのサイトはとても勉強になります。よろしくお願いします。