【鳥種図鑑】ほっぺのオレンジが印象的なのんびり屋さんのオカメインコ

by アニコム 鳥ヲタクチーム 2018.07.02

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(写真提供:じゅげむ)


おっとりした性格でのんびり屋さんのオカメインコ。


でも実は、野生では一日に何kmも飛び、水場を求めて過酷な環境を生き抜くことができる、たくましい鳥さんなのです。


今回は、オカメインコの魅力を、オカメインコと暮らす筆者がお伝えします。


野生でのオカメインコの暮らし

オカメインコの写真

野生のオカメインコはオーストラリアの乾燥地帯に生息しますが、一ヶ所に定住せず、快適な気候と水場を求めて、オーストラリア全土を何㎞も移動します。基本的には2羽から10羽程度の集団で行動し、大移動をするときには100羽以上の集団になることも。


食べ物はアカシアの種子やフルーツの樹皮、草など植物性のものに加え、昆虫なども食べます。


繁殖は雨期に行います。雨が降ることによって穀物が実り、食餌に困らずに子育てをすることができるからです。


体の長さは、尾羽を入れると30~33cm、体重は80~110g程度(体格によって、最適な体重は変わります)。明るい色の品種がたくさんいますが、原種はこの写真のように少し地味なグレーです。男の子はヒナの羽から大人の羽に変わる時に、顔に黄色い羽がはえますが、女の子はグレーのままです。


ちなみに、オカメインコの名前の由来ともなった「ほっぺのオレンジ」。このオレンジの羽をかき分けると、耳の穴が隠れています。


オカメインコってどんな鳥? ~母性本能をくすぐる可愛らしさ~

オカメインコの写真

では、オカメインコはどのような性格なのでしょうか。「オカメインコと言えば●●」なキーワードで、ご紹介します。


■穏やかで人懐っこい
オカメインコは、人懐っこい鳥さんです。気を許した人間には、頭を差し出して「掻いて」と迫ります。ただ、掻き方が気に入らないと、くちばしをパクパクさせて威嚇する子が多いので、喜んでもらえるようこちらも真剣になってしまいます(笑)。


■臆病
一方、自分より体格の小さい文鳥やセキセイインコにさえ、威嚇されると逃げてしまう憶病な一面も。


そんなオカメの特徴を表すものに「オカメパニック」があります。夜中に地震でも起きようものならパニックになってしまい、ケージのなかで大暴れして羽が抜けたりケガをしてしまうこともあります。


パニックを起こしやすい子の場合はケガをしないよう、なるべくケージ内をシンプルにしましょう。夜も薄明りをつけておくことで、パニックを防げる場合もあります。


■ちょっとどんくさい
時には何もない金網の上でずっこけそうになったりして、「大丈夫?」と声をかけることも…。そんな、ぶきっちょな、放っておけない可愛らしさを持っています。


■寂しがりやで甘えん坊
基本的に集団で生活しているオカメは、一羽でいることを嫌います。一羽にすると隣近所に響き渡るほど大きな声で呼び鳴きをすることがあります。そのため、防音性の低いお住まいや普段窓を開けているご家庭では、ご近所さんの理解が必要になるかもしれません。


オカメインコはとても頭が良いので工夫次第で過度な呼び鳴きを減らすこともできますが、鳥さんは声でコミュニケーションを取る生き物です。呼び鳴きの代わりに口笛や音真似で、飼い主さんとおしゃべりする楽しみを教えてあげるのもひとつの方法です☆


オカメインコってどんな鳥? ~わが家のじゅげむの場合~

オカメインコの写真

■十八番はサザエさん
オカメインコは、おしゃべりが得意ではないのですが、男の子は口笛の真似が得意なことが多く、わが子(じゅげむ/5歳/男の子)は、サザエさんのエンディングソングが持ち歌です。


■ミストを浴びて、羽のケアも抜かりなく
基本、乾燥地帯の鳥のため、水浴びはそれほど頻繁にはしませんが、じゅげむは霧吹きでミストを浴びせてあげると、気分が乗っている時には気持ちよさそうに羽を広げ、まんべんなく水が行き届くよう自分で調節し、満足すると飛んでいってしまいます。


■じゅげむ流キャッチボール
とにかく物を落とす遊びが大好きで、テーブルの上の綿棒やメガネ、タオルなどを落としては、落ちたところを上から確認しドヤ顔をします。拾ってあげるとまた落とし、こちらの顔を見て、拾うように何度でも要求します。


■アジのおまわりさん…??
床に座って洗濯物を畳んでいると、同じように床に降りて、俗に「アジの開き」と言われる、少し羽を広げたポーズで周りをぺたぺたと歩き回ります。その姿は、まるでパトロールをしているかのようです。


洗濯物を引っ張って遊ぶのも好きなので、自分のテリトリーであることを主張しているのでしょうか?


オカメインコお迎えの注意点

オカメインコの足の写真

オカメインコに限らず、インコやオウムは「脂粉」という白い粉を出します。きれいな羽を維持するのに必要な脂粉ですが、毛づくろいをすると白くもやっとしたものが舞い散り、掃除が大変になることも。


ケージを覆う専用のアクリルケースなども売られているので、こういったものを利用すれば、部屋の清潔さは維持できますが、鳥さんのためにはアクリルケース内の定期的な掃除をしましょう。


また、黒い服を着ている時に肩に乗せると、かなりの確率で服が白くなるので、お出かけ前は要注意です!


甘えん坊のオカメは、一人餌(自分で餌をついばめる状態)になるのが遅いことで有名です。頻繁に挿し餌ができない場合には、一人餌になっている子をお迎えしたほうがよいでしょう。


日中、家を空ける時間が長いご家庭では、寂しくないようにペアでのお迎えがおすすめです。逆に、家にいる時間が長く、オカメちゃんのパートナーになれる方であれば、一羽でお迎えするとラブラブなオカメライフを楽しむことができるでしょう。


寿命が長く、30年ぐらい生きる子もいるので、長い間お世話をすることが可能かどうかもお迎え時にしっかり考えましょう。


【鳥種データ】

体の大きさ:★★★☆☆
スキンシップ:★★★☆☆
声の大きさ:★★★☆☆


※アニコムの鳥ヲタクによる設定です。

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