~鳥さんを元気で長生きする子に育てる4つの秘訣!~

2019.10.09

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アニコムのデータによると、お迎え後1年以内の鳥さんの死亡解約割合は約13%もあり、これは他のどうぶつさんの2倍以上の数値です。


しかし、2年目には約4%と、その割合が半分以下に下がります。

(2017年7月1日~2018年6月30日までの間に、アニコム損保の保険契約を開始した0歳の各どうぶつ(犬、猫、鳥、うさぎ、フェレット)の契約データをもとに算出)


このことから、お迎えしてから最初の1年を乗り切ることが、鳥さんを長生きさせるための第一歩だと私たちは考えます。1羽でも多くの鳥さんに元気で過ごしていただけるよう、今回は日本で多く飼われているセキセイインコやオカメインコなど小型のインコ・オウム類、文鳥などのフィンチ類を中心に、育て方の秘訣をお話しします!

お迎え~ヒナ換羽(かんう)の時期を乗り越えるまでが最初の勝負!

「お迎えから大人の羽に生え変わる(以下、ヒナ換羽と呼びます)時期」は、鳥さんにとって非常に重要です。


なぜならこの時期は、

■お迎えによる環境変化などからストレスがかかる

■成長期で急激に体が作られる

■親からもらった免疫がなくなる

■挿し餌から一人餌に切り替わる

■羽の抜け換えのため体力を消耗する


など、鳥さんが乗り越えなければいけないさまざまな試練が同時に起こるからです。

生態をよく知ることが初めの一歩!

鳥さんが、上に挙げたような過酷な時期を乗り越えるには、何よりも飼い主さん自身が鳥さんの生態をよく知っておく必要があります。


今回の対象鳥種で共通している生態の観点から、この時期を乗り越えるためのポイントは以下の3点。

■幼少期は体温調節能力が十分に発達していない。

 ⇒保温による環境管理が重要!


■生後1-2か月で成鳥の体格になる。

 ⇒幼少期の栄養がとくに重要!


■自然界では捕食される側の生き物なので、具合が悪いことを隠す。

 ⇒元気に見えても体調を崩しているかも。症状が目に見えて現れるころには既に重症化していることも。

ポイント①:体温調節ができるようになるまでは過保護に温度管理を!

ペットショップでは暖かいケージの中で同じ年頃のヒナ鳥たちと体を寄せ合って暖をとっていることが多いです。

しかし、お迎えされた後は体を寄せ合う仲間がいません。

そのため、より一層しっかりとした『温度管理』が必要となります。


ケージ内の温度の目安は30℃前後ですが、鳥さんによって適温は異なります。

その子の様子を見ながら温度調整していくことが大切です。

寒いときには、人と同じように震えたり、羽が生えてきていればモコモコに膨らんだりします。

また、足を触ってみて、冷たくなっていないかを確認することも重要です。

逆に暑いときは、首を伸ばしたり羽を広げたりするほか、口を開けて呼吸をすることもあります。


鳥さんの様子を見ながら、その子にとっての適温を把握し、サーモスタットを使うなどして、適温を保つようにしましょう。


挿し餌を与える時もなるべく部屋を暖かくし、食べ終わったらすぐに暖かいケージ内でゆっくり休ませてあげてください。

可愛いから外に出して遊びたい気持ちはわかりますが、体温が下がればそれだけ弱ってしまいます。


十分に育つまでは暖かいケージの中で過ごさせてあげましょう。

ポイント②:丈夫な体を作るための栄養管理をしっかり行うべし!

生後1-2ヶ月で成鳥の体格になるため、この時期のごはんはとっても重要です!


1.『挿し餌』

挿し餌から育てるときは、良質なパウダーフードを用意することが個人的にはお勧めです。

ヒナ用にバランスよく栄養が配合された専用のパウダーフードには、ヒナが育つのに必要なタンパク質やビタミンなどがきちんと含まれています。こういった栄養が不足すると、成長不良や脚気などの異常を引き起こすことがあります。


挿し餌の適切な回数や量は、その子の成長具合や体格、そのうの中の餌の残り具合、性格などで変わってきます。挿し餌を食べる前と食べた後に、毎回体重測定を行うことで、一回の挿し餌で食べた量と、一日に食べた量がわかります。


また、挿し餌の前後だけでなく毎日朝一番の体重を測ることで、昨日のごはんの量が足りていたか(※)もわかります。

※挿し餌時期のヒナは成長期(3-4週齢)なので毎日体重が増えていきます。昨日より体重が減っている場合だけでなく、昨日と体重が変わらない場合も、時期によってはごはんの量が足りていない場合があります。


2.『一人餌への切り替え』

大人のごはん(ペレットや皮付き餌)に興味を示すようになったら、ケージの床にパラパラ撒いて自分で食べる練習をさせてあげます。挿し餌の回数や量をだんだん減らして、挿し餌を与えなくても大人のごはんで体重を維持できるようになったら、自立への大きな一歩です。

※挿し餌から一人餌に移行するころに体重が少し減ることはありますが、あまりにも体重が落ちる場合(目安は1割)には、ごはんが足りていなかったり、病気の可能性もありますので、動物病院での受診をご検討ください。


体重測定をしっかり行うためのサポートとなる、『体重管理表』を作成しました!

以下のボタンからダウンロードできますのでぜひご活用ください!!


挿し餌用


一人餌用


ポイント③:体重変化は体調変化。毎日の健康チェックを心がけて!

鳥さんの体調変化にいち早く気付くためには、毎日の健康チェックが重要です。

今回は、とくに幼少期で重要なポイントをいくつか挙げました。


1.鳥さん自身の状態

 顔が汚れていたり、ごはんが壁に飛び散っていたりしていないか

⇒吐いている可能性があります。


 羽をふくらませてじっとしていないか

⇒寒いだけでなく、どこかが痛い場合があります。


 羽に異常はないか(羽の成長が途中で止まっている、羽の軸に内出血のあとがある等)

⇒栄養不良、感染症などの可能性があります。


 頻繁にあくびをしていないか

⇒口腔内の炎症などの可能性があります。


 鼻(ろう膜)や足がガサガサしていたり、頻繁に足踏みしたりしていないか

⇒疥癬(ダニ)の可能性があります。


2.排泄物(糞便、尿酸、水分尿など)の状態

 色はいつも通りか

⇒糞が濃い緑色だとごはんを食べていない可能性が、白いとうまくごはんを消化できていない可能性があります。尿酸(糞と一緒に出る白い部分)が黄色いと肝臓が悪い可能性が、薄緑色だと敗血症などの可能性があります。


 糞の硬さはいつも通りか

⇒柔らかいと下痢などの可能性があります。


3.鳥さんの体重変化

 体重は順調に増えているか

⇒増えていない場合、ごはんの量が足りていないか、足りていてもうまく消化吸収できていないなどの可能性があります。

⇒急激に減っている場合、ごはんの量が足りていない、脱水などの可能性があります。

⇒急激に増えている場合、成長期のこともありますが、消化管の流れが悪く、そのうに餌が残っているなどの可能性もあります。

ポイント④:一番大事な秘訣は「愛情」!

ここまでで3つの秘訣(温度管理、栄養管理、健康チェック)を紹介しましたが、忘れてはいけない一番大切な秘訣は、何よりも愛情。

鳥さんについて勉強するのも、しっかりと温度管理や栄養管理をするのも、毎日こまかく様子を見て体重を測るのも、愛情がなければ、なかなか続けられません。


わが子を守ってあげられるのは飼い主さんだけです。

人間本位ではなく、鳥さんのことを第一に考えてお世話をしていくことが、鳥さんも飼い主さんも幸せになる秘訣ではないでしょうか。


今回は鳥さんを育てる上で大きな大きな第一関門である、お迎え後~ヒナ換羽が終わるまでの過酷な時期についてお話ししました。


まだまだ、鳥さんに関してはわかっていないこともたくさんあり、ここに記載しているものがすべてではありません。この記事を読んだ皆さんに、わが子のために鳥さんのことをもっと知りたい!学びたい!と思っていただければ幸いです。


これからも、鳥さんがより健康になれる方法を一緒に学び、実践して、長生きを目指しましょう!

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