世界最速の鳥!ハヤブサってどんな鳥?特徴やかっこいい理由を紹介

by 佐藤華奈子 2024.05.01

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狩りのために猛スピードで急降下をするハヤブサ。世界最速の鳥で、新幹線や小惑星探査機などの名称にもなっています。こうしたことから名前を聞く機会は多いものの、ハヤブサはどんな鳥でどこにいるのか知っていますか?都市部でも見られ、意外と近くで会えるかもしれないハヤブサについて解説します。

ハヤブサってどんな鳥?

ハヤブサは全長40~50㎝ほど、翼を広げると1mほどになるカラスに近い大きさの鳥。頭と背中は青みがかったグレーで、お腹には白地にグレーのしま模様が入ります。黒い目の周りが黄色く縁どられ、目の下にはヒゲのように縦に線が入ります。季節や雌雄によって大きく色が変わることはありません。肉食の鳥で、スズメやハト、ヒヨドリ、ムクドリなど小~中型の鳥を捕まえて食べます。まれに岩場でネズミなど小型の哺乳類を狙うこともあります。
世界中でよく知られた鳥で、南極を除く世界各地に広く生息。古代の壁画や神話にも登場します。渡りをしないものもいますが、多くは渡り鳥として長距離を移動します。年間の移動距離は2万㎞を超えることも。日本には北海道から九州にかけて留鳥として1年中生息するほか、渡り鳥として飛来するものも見られます。
海岸で多く見られ、崖のくぼみに巣を作って卵を産みます。近年はビルや鉄塔、鉄橋など人工物にも巣を作るようになり、高層ビルが立ち並ぶ都市部でも見られるようになりました。街中にはハトのような補食する鳥が多く住むこともあり、都市部に進出してきていると考えられています。

かっこいい理由【1】急降下の速度が地球最速!

和名の由来は、速く飛ぶことから速飛翼(はやとびつばさ)と呼ばれていたものが速翼(はやつばさ)となり、やがてハヤブサになったといいます。ずっと昔から速い鳥として知られていたハヤブサ。水平方向にはおよそ100㎞で飛ぶことができます。これだけでも充分速いのですが、水平に飛ぶ速さは鳥類最速ではありません。水平方向にもっとも速く飛ぶ鳥はハリオアマツバメで、時速169㎞というギネス記録があります。ほかにもハトやグンカンドリなど、時速100㎞を超える速度で飛べる鳥は何種もいます。ハヤブサが本領を発揮するのは、獲物をめがけて急降下をするとき。このときの速度は時速300㎞を超えます。ギネス記録は時速320㎞となっています。速いものでは時速389㎞という結果も。まさに新幹線並みか、それを超える速さで降下しているのです。ちなみに最も速い陸上の生き物、チーターの記録は100㎞。最も速い水中の生き物、バショウカジキの記録が時速125㎞なので、ハヤブサは地球上で最も速い生き物といえます。
こんな猛スピードで急降下をして目は見えているのか気になりますね。急降下の際は、瞬膜(しゅんまく)と呼ばれる目を保護する膜を閉じて飛んでいるそうです。

かっこいい理由【2】唯一無二の狩りのスタイル

ハヤブサは狩りの方法も独特です。高いところから獲物を探し、飛行中の小鳥を見つけると、狙いを定めて猛スピードで急降下。蹴って気絶させ、落ちたところを再び急降下して足でつかんで捕らえます。一瞬の出来事なので目で追うことも難しく、狙われた鳥も何が起こったかわからないうちに捕まっているかもしれません。無慈悲な攻撃といわれることもありますが、獲物を追い詰めて苦しめない方法ともいえるでしょう。
高所の木の上や鉄塔など、高いところから見下ろして獲物を見定めている姿も印象的です。世界にはハヤブサは空から地上を眺めて起こったことを神に伝える役目をするという伝承が残る地域も。現代では、ビルの上に止まって見下ろす姿が見られます。わたしたちも観察されているのかもしれません。

かっこいい理由【3】パートナーへの一途な想いはオシドリ以上!

鳥の世界は一夫一妻が基本ですが、ツルやハクチョウのように生涯パートナーが変わらないタイプと、カモのように毎年変わるタイプに分かれます。仲の良い夫婦の代名詞として知られるオシドリもカモの仲間で、1年ごとに相手が変わります。ハヤブサは前者のタイプで、毎年同じパートナーと子育てをします。どちらかが亡くなるまで添い遂げ、繁殖期以外も遠くに離れることは少ないそうです。愛情深く忠誠心のある鳥といえるでしょう。

かっこいい理由【4】愛嬌も兼ね備えた姿

以前は猛禽類のワシやタカの仲間としてタカ目に分類されていたハヤブサ。それがDNA解析の結果、実はスズメやインコに近い鳥ということがわかりました。現在はハヤブサ目に分類されています。猛々しいイメージからすると意外なことですが、ハヤブサはワシやタカと比べて体型がシャープだったり、大きく愛らしい瞳だったりと、スズメやインコの仲間にも通じるところがあります。進化の過程はよくわかっていませんが、ハヤブサはワシやタカに寄せて進化したようです。ただ速くて強いだけでなく、愛らしい部分もある二面性もハヤブサの魅力といえるでしょう。

ハヤブサは絶滅危惧種?

ハヤブサは環境省のレッドリストでVU(絶滅危惧Ⅱ類)に分類されています。世界的に見ると現在は絶滅危惧種ではありませんが、以前は殺虫剤の影響で激減し、絶滅の危機にあるといわれていました。それが該当する殺虫剤が使用禁止になり保護活動が進んだことで数が回復。さらに都市部の高層ビルの環境にも適応したことで、増加傾向にあると考えられています。国内でも数は回復傾向にあり、今まで見られなかった地域でも目撃されるようになりました。この先どうなっていくのか、注意深く見守らなくてはいけない存在です。

まとめ

ハヤブサの特徴とともにかっこいい理由を紹介しました。古今東西で人々を惹きつけてきたハヤブサ。世界全体では渡りをするものが多いなか、日本では留鳥として1年中見られます。海辺や峡谷だけでなく、都市部でも見られる可能性があるので、ぜひ空を見上げて探してみてください。

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