2020.11.13
本日11月15日は、日本記念日協会が定める「いいインコ」の日です。 インコは歌やおしゃべり(=鳴き声)、スキンシップなど、全身を使ってさまざまな方法で愛情を表現してくれます。とっても愛情深い動物なのです。 この記事ではインコの「鳴き声」についてご紹介! 「鳴き声」と言っても、いろいろな種類があり、中には飼い主さんを悩ます「呼び鳴き」と呼ばれるものも。そんな「呼び鳴き」の対策や、上手な付き合い方を実際のエピソードとともにご紹介します。ちょっとした工夫やトレーニングで、お互いに暮らしがより楽しくなるかもしれません♪
インコの愛らしさといえばその鳴き声!
インコの愛らしさともいえる鳴き声。鳴き声といっても、地鳴き、さえずり、ぐぜり、鳴きまね、ドラミングなどたくさんの種類があるのです!
鳴き声にはどんな種類がある?
鳴き声といっても種類がありますので、いくつか簡単にご紹介します。
地鳴き:
日常的な鳴き声のことで、性別や年齢に関わらず出します。
お腹が空いたときや、怖いとき、威嚇するとき、求愛するとき、仲間を呼ぶときなど、それぞれで違う鳴き声を使います。
何か興味あるものを見つけた時に「チッチッ」と鳴いたり、おもちゃで楽しそうに遊んでいる時に「クククッ」と鳴いたりするのは地鳴きに分類されます。
さえずり:
「歌」とも呼ばれ、遠くまで届く声です。主にオスが鳴いて、なわばりを守ったり、メスを惹きつけたりします。
ぐぜり:
若鳥がさえずりを覚える過程で鳴く、不完全な状態のさえずりのことです。若鳥も練習を経て、さえずりが歌えるようになります。
鳴きまね:
仲間や人間など、鳴き声や音を学習してまねる行動のことです。カメラのシャッター音やアラーム音などの、人工的な音をまねることもあります。
可愛らしい鳴き声、でも時にはうるさいことも?
「さえずり」の種類として、「呼び鳴き」があります。ペットとして飼育されているインコの中には、この呼び鳴きをする子がいます。 この呼び鳴き、上手くコントロールしなければ、飼い主さんの頭を悩ませてしまうことも・・・。
呼び鳴きとは?
「呼び鳴き」とは、大好きな飼い主さんの姿が見えなくなったときにさみしさなどの理由から飼い主さんを呼ぶための鳴き声のことを言います。
1羽飼いの場合に多く見られます。ラブバードと呼ばれるコザクラインコやボタンインコといった社会性の高いインコのほか、愛情深いオカメインコなどがよく呼び鳴きをします。
(※ちなみにオカメインコは「インコ」と名前のつく鳥ですが、実はオウムの仲間であり、生物学上はオウム目オウム上科に分類されています。コザクラインコやセキセイインコ、ボタンインコといったインコはオウム目インコ上科に分類されます。)
呼び鳴きをする理由
呼び鳴きをする理由はどんなものがあるのでしょうか。
①構って欲しいとき
大好きな飼い主が部屋から出て行ってしまった時、部屋で一人になってしまった時、大きな声で鳴いてしまう子は多いのではないでしょうか?
筆者が飼育するオカメインコはなんと、これから外出することや、部屋を出ようと立ち上がろうとすることを事前に察知して、呼び鳴きを始めます・・・!
②何かを要求しているとき
遊んで欲しいときやお腹が空いているときなど、何かを要求しているときに鳴いている可能性もあります。
呼び鳴きへの対応、NGな行動は?
呼び鳴きへの対応はどうしたらいいのでしょうか。NGな行動をご紹介します。
①反応して様子を見に行く
呼び鳴きに飼い主が応じてしまうと、「呼び鳴きをする」=「飼い主が来る」と学習してしまうので、構いすぎには注意が必要です。
②大きな声で叱る
飼い主に怒られても、インコにはなかなか伝わりません。それどころか、「飼い主がそばに来てくれた!」と、喜びに繋がってしまいます。 これも同じく、良いことがあると勘違いさせてしまう行動なのです。驚いて、一時的に静かになったとしても、残念ながら根本の解決にはなりません。
呼び鳴き対策
時に飼い主さんを困らせてしまう呼び鳴き。呼び鳴き対策をいくつかご紹介します。
①トレーニング
鳥さんにもトレーニングは有効です。望む行動をしてくれたら、おやつを与えるなど、その子の喜ぶことをしてあげましょう。逆に困ることをした場合は、徹底して無視(目を合わせない、話しかけない、喜ぶことをしない)をしましょう。
■トレーニングの一例
1.望む行動をしてくれた!
(呼び鳴きをやめた、ケージに一人で帰ってくれた、いて欲しくないところから離れてくれたetc)
↓
2.すぐに褒める、大好きなおやつを与える
時間を空けてから褒めたり、おやつを与えても、インコさんには何に対してのご褒美か分かりません。望む行動をしてくれた直後に行うようにしましょう。
なお、おやつでトレーニングを行う際は、与えすぎには要注意です。インコさんがおやつだけでお腹がいっぱいにならないように気をつけましょう。
②アクリルケース
トレーニングが有効とはいえ、鳴くのが鳥さんの仕事。マンションなど、ご近所関係が気になる場合には、市販のアクリルケースでケージを覆うことも有効です。防音対策だけでなく、冬の寒さ対策にもなります。
③歌を覚えさせる!?
まず、歌やおしゃべりを覚えて貰うためには、「ひたすら聞かせること」から始めます。首をかしげて集中している様子や、一生懸命真似をしてくれる場合には、その子が気に入ったメロディーかもしれません。
個体差はかなりあるかとは思いますが、筆者が飼育しているオカメインコに歌を覚えて貰った結果、なんと呼び鳴きが減ったのです。次にご紹介します。
わが子の呼び鳴きエピソード!
筆者もオカメインコと暮らしていますが、呼び鳴きには大変苦労しています。 マンションのドアを閉めても、外まで呼び鳴き声が聞こえたり、涼しい季節窓を開けたくても、ご近所さんが気になって開けられなかったり・・・。
そんなある時、在宅勤務が増えたことを機にもっと距離を縮めようと、新たに歌のレパートリーを増やしてみることにしました。(今までは1曲しかレパートリーがありませんでした。) すると!私の姿が見えなくなって、いつもなら呼び鳴きをしているだろう時間に、新しく覚えた歌を歌う時間が増えたのです。
当初、呼び鳴きを減らすことを目的としていた訳ではなかったのですが、結果として呼び鳴きを減らすことができ、わが子との暮らしがもっと楽しいものとなりました。
■実際に歌を歌っている様子がこちら ↓
筆者の子には、歌のトレーニング方法が呼び鳴きに有効でしたが、一人一人個体差があります。ぜひ、おうちの子に合った方法を見つけてみてください。
インコとの生活をもっと楽しく♪
可愛いインコとの生活、せっかくならお互いに楽しく過ごしたいですよね。
呼び鳴きとも上手く付き合って、ストレスフリーな関係を築いていきましょう!