2018.10.26
野生のミーアキャットが、立ちあがって見張りをする姿はおなじみですが、飼育されているミーアのパトロールはどのような感じなのでしょうか。今回はアリスの場合をご紹介します。
ミーアは高いところがお好き?
アリスと同居猫のジルはキャットタワーで外の様子をパトロールするのが午前中の日課。
ミーアキャットは群れの仲間を天敵から守るために立ち姿勢をしたりなるべく高いところからパトロールすることが大好き。野生のミーアキャットも樹の上まで登ることがあるようです。
ミーアキャットの最大の天敵は空に飛んでいるワシやタカなどの猛禽類。天敵をいち早く見つけて仲間に知らせるために交代でパトロールをすることは重要な任務なのです。
どのくらいジャンプできるの?
高いところに登れるからといって、ミーアキャットは猫ほどジャンプ力があるわけではありません。ミーアによっても跳躍力は違いますが、30~40センチの高さであれば、ジャンプして登れます。
アリスとジルのパトロール用のキャットタワーは、高齢猫用のキャットタワーです。台座が20センチ間隔で積み重なっているので、アリスにとって登りやすく、ケガの予防にもなります。
生意気に、チワワのクレアも二頭の真似をして下の段に乗ったりします(笑)。
環境エンリッチメントって?
このように、動物本来の狩りの習性や環境を刺激し、生活を豊かにしてあげることを「環境エンリッチメント」といいます。
人と同じように、動物にも楽しめてやりがいのある環境を提供してあげることで、動物の精神や健康にとてもいい影響があるようです。
アリスは毎日キャットタワーのてっぺんまで登って、外の景色をみています。鳥が飛ぶ様子、風で木葉が揺れる様子、自動車や自転車や人が通り過ぎる様子、雨の音や風の音、季節の移り変わりなど、部屋の中だけでは感じ取れない外の様子をみることがアリスは大好きです。
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環境エンリッチメントってなんだろう?
ケガには注意!
ジャンプだけでなく爪を使ってよじ登れば、かなり高いところに登れてしまうアリス。この写真のように家族の食卓まで登ってきて、おやつをねだることもしょっちゅう。
これはアリスに限らず、ほかのミーアでも起こるかもしれません。いくら環境エンリッチメントといっても、落ちてケガをすることや、中毒になるような食べ物が食べられてしまっては、大変です!
留守番をさせる時など、目を離すときには、ケージに入れてあげたり、危険な場所には高めのペットフェンスを設置するなど、十分注意して事故を予防しましょう。