ミーアキャット飼育日誌(27)精密検査が教えてくれたこと(み~たん)

2019.09.26

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しばらく嘔吐が続いたみ~たん。心配なので、健康診断を兼ねた精密検査を受けることにしました。さて、み~たん大丈夫だったかな?

精密検査の日がやってきた

今日はみ~たんの健康診断を兼ねた精密検査の日。事前に渡されていた尿検査容器に、み~たんのオシッコを採取して、いざ出発!今回は検査に係るストレスを考慮し、み~たんには麻酔を使用していただくよう、事前に動物病院にお願いしておきました。


新宿御苑前どうぶつ病院に到着し、受付を済ませて吸入麻酔の開始です。徐々にみ~たんの意識が遠のいていきます。安全のため心電図でバイタルチェックしながら、いよいよ検査開始です。

全身麻酔下で迅速・丁寧に

麻酔下で、血液検査用の採血と超音波検査をしていただきます。犬猫の場合、麻酔をかけるために事前の血液検査をしますが、エキゾチックアニマルの場合はその血液検査自体も大きなストレスとなるため、先に麻酔や鎮静をすることがあります。


まずは、血液検査用の採血です。ミーアキャットの腕は細く採血が困難であるため、頸静脈から1mlほど採取しました。もし本当に具合が悪くて血圧が低下しているときの採血って、もっと大変なんだろうなぁ…。


続いて、超音波検査。先生がみ~たんの心臓、腎臓、肝臓などを順にチェックしていきます。どの臓器も一生懸命動いていて、それだけで愛おしく感じます(親バカです)。


今回麻酔が必要な検査はここまでです。

検査結果はいかに

麻酔から数分程で覚醒したみ~たんを抱っこしながら、最後に、先生から本日の検査結果を説明していただきました。

〇尿検査・・・異常なし。

〇血液検査・・・軽度の腎機能低下がみられる。食餌のタンパク質の量を多少控えて脂質でカロリー量を補うなどの対策も考えられる。

〇超音波検査・・・多少胃の運動が低下しているようではあるが、腫瘍が疑われるような胃壁の肥厚等の異常は認められない。


大きな問題は発見されなかったものの、腎機能低下というのはちょっとショックでした。タンパク質多めの食事のせいかはわかりませんが、腎臓の機能があまりよくないという結果なので、腎臓に負担をかけないようタンパク質を少し抑えた食餌に切り替え、経過をみていこうと思います 。

検体は雄弁に語ってくれる

今回、言葉を話せないみ~たんの代わりに、全身をくまなく循環する血液、それをろ過してできる尿、体内を透過する超音波などから、日常生活ではわからない大事な情報を教えてもらいました。やはり精密検査を受けて良かったです。言葉を話せず不調を訴えられないという意味では、どうぶつもヒトの赤ちゃんも似ていますよね。


日本は、1960年代の前半まで肺炎や腸の感染症で亡くなる赤ちゃんが多く、諸外国と比べて乳児死亡率が高い国だったそうです。しかし、今や乳児死亡率は世界最低水準となり、世界のお手本になっています。そこに大きく貢献したのは、「母子保健法」と考えられます。

母子保健法とは

母子保健法は、1965年に制定された法律で、母子手帳の交付、妊産婦および乳幼児の訪問指導、乳幼児健診(1歳6か月児および3歳児)等を市町村の義務として定めています。つまり、母子保健法は、母子の健康増進と疾病の早期発見・早期治療のために生み出された日本独自のプログラムなのです。そして、母子手帳をキーにした日本発のこの優れたプログラムは、今では国際協力機構(JICA)等により世界約40カ国へと広がりを見せています。


健診の真価は、不調を感じたら自分で行動できる大人よりも、むしろ体の不調や違和感を言葉で伝えられない乳幼児において、より一層発揮されるのかもしれませんね。

種は違えど“母子“だから

ミーアキャットは、ペットとして飼育され始めて間もないため、適正飼育の要件が確立されておらず、飼い主はみんな手探りで迷いながら飼育しているのが実状です。


だからこそ、症状があれば『検診』を。症状が無くても『健診』を。


それが、日本の赤ちゃん同様、ミーアキャットのようなエキゾチックアニマルが、より健康で過ごせるための秘訣のひとつになるのではと、私には思えた一日でした。


※今回の精密検査は、新宿御苑前どうぶつ病院ブログでも紹介されています。

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