ミーアキャット飼育日誌 (32)悩めるミーアの発情期

2020.02.26

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ミーアキャットの繁殖や発情についての情報は少なく、まだはっきりとわかっていないことがたくさんあります。


野生では、群れの中に1組の優位な男の子と女の子がいて、この1組だけが繁殖活動を行うこと、群れの他のメンバーは基本的に繁殖を行わず、優位なペアが生んだ赤ちゃんの育児を手伝い、子守や授乳を行うこと、季節性で繁殖期という時期があることなどがわかっています。それでは、飼育下での発情期はどのようなものでしょうか。今回はアリスの発情期についてお話しします。

ついに来た発情期!

アリスは普段、のんびり昼寝をしたり、おやつをもらったり、ゆったりと過ごしているのですが、4歳になった6月、目つきが突然鋭くなり、行動がガラッと変わりました。鋭い目で飼い主のアリスママをじっと見つめ、まるでストーカーのように執拗に付きまとうようになりました。抱っこをしても、今までのようにゆったりと抱っこされるのでなく、手にしがみついてきて咬もうとします。アリスママ以外の家族には普段よりやや荒々しいくらいでしたが、アリスママだけにそのような行動をしてきました。


同居のチワワのクレアや猫のジルへの態度もいつもと変わりませんでした。

ふだんと行動が変わる

これがうわさに聞いてたミーアキャットの発情期か。。。とアリスママは思いました。ミーアキャットは個体差もありますが、1歳になる前ぐらいには性成熟して子供が産めるようになると言われています。1歳や2歳から発情期が始まる子も多いようですが、アリスは4歳になってはじめて発情期がやってきたのです。アリスのこのようないつもと違う行動は、約1ヶ月ほど続きました。


アリスママは咬まれないよう気を付けていましたが、結局、手を2回、しゃがみこんだ時に唇も1回咬まれてしまいました。このような発情期の行動は、それから5ヶ月後の11月にも約1ヶ月間訪れました。年に2回のサイクルなら、きっとまた6月ごろに訪れるでしょう。男の子の場合は、お尻の肛門腺(におい)をこすりつけるようなマーキングの行動が発情期に多くみられ、行動も荒々しくなるようですが、アリスの場合はお尻をこすりつける行動はあまりありませんでした。ただ、女の子でもこの時期にお尻をこすりつける行動をする子は多いようです。

咬まれないためには?

咬まれないためにはどうしたらよいのでしょうか。


ケージ飼いをしているミーアキャットちゃんなら、なるべくケージに入れておいたり、ケージ飼いをしていなければ、不用意に抱っこしたり近づいたりせずに、いつもより距離感を保つことが重要です。


ただ、お世話や掃除などでどうしてもミーアキャットを抱っこしなければいけない場合もあるでしょう。アリスママは、この時期、ペット用の革手袋を購入してアリスを抱っこしていました。革手袋は、攻撃的な動物を治療するためなどに動物病院には必ずおいてあるもので、一般の人でも通販で買えますし、いろいろな種類があります。ミーアキャットの牙は鋭いので貫通しないような頑丈なものがいいでしょう。


咬まれてしまった場合、どうぶつの歯には、いろいろな細菌が付着しているので、化膿してしまう可能性があります。なるべく早めに人のお医者さんに通院して処置をしてもらってください。アリスママは少し処置が遅れて、蜂窩織炎(ほうかしきえん、皮膚の下の皮下組織にまで炎症が起きること)になってしまい、病院で抗生剤の点滴をしてもらいました。

覚悟が必要

避妊手術は発情期の行動を抑える一つの手段になる可能性もありますが、あくまでも可能性の話です。手術はどんな動物であっても麻酔のリスクがありますし、他の動物と同様、手術後に太りやすくなる可能性もあります。また、ミーアキャットの避妊手術ができる病院は、犬猫ほど多くありません。避妊手術を希望する場合は、エキゾチックアニマル専門の動物病院か検討している病院に問い合わせてから、相談に行ったほうがいいでしょう。


その野性味が魅力のミーアキャットですが、飼い主の悩みのひとつにこのような発情期の時期があります。ミーアキャットと暮らす場合には、この時期を一緒に過ごす覚悟をもってお迎えしなくてはなりません。

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