2020.05.26
先月にご紹介したとおり手術をして腰の部分のできものを摘出したアリス。 その後の様子はどうでしょうか。
術後とは思えないぐらい元気!
手術後、アリスは入院することなく、麻酔が覚めてから帰宅することに なりました。
創口が大きかったり、全身状態が悪い場合は、入院をすることが多いようですが
ミーアキャットのようなエキゾチックアニマルは環境の変化が大きなストレスになってしまいます。幸いにも、アリスは創口も小さく元気だったため、入院をせずその日の帰宅となりました。
アリスは、朝から絶食していたので、家に帰ってからは食欲もりもり。翌日からは動きもいつもどおりで、高いところへ登ったりもしていました。やはり、ミーアキャットは野生味が強いどうぶつなので、犬や猫よりも痛みに強いのかもしれません。
創口を気にしてエリザベスカラーをつける必要があるか、様子をよく見ていましたが、まったく気にする様子がありません。そこで、エリザベスカラーではなく、傷をカバーするために薄手のお洋服を着せることにしました。黄色いお洋服がちょっとかわいい!
洋服が脱げてしまう
術後服代わりに洋服をきていたアリスですが、いつもどおりに狭いところに入り込んだり、高いところに上ったりとたくさん動くため、何度も洋服が脱げそうになってしまいます。
ひっかけると危ないので、洋服を脱がせ、テープと絆創膏だけにしてみました。すると、テープや絆創膏を気にする様子もありません。
犬や猫だったら、テープや絆創膏は気にして取ってしまうことも多いようなので、ひと安心です。
お薬きちんと飲むよ!
手術後に1週間分の薬がでました。朝と夜1日2回の化膿止めの抗生剤です。
赤い線が引いてある分の朝の分で、痛み止めの消炎剤も含まれているとのこと。
抗生剤は苦みがあるので、食べ物に混ぜると食べずに薬が飲めないことがあるらしく、スポイトで飲ませることにしました。薬包紙の中に0.2~0.3mlくらいの少量の水を入れて薬を溶かし、スポイトで吸い上げてアリスに飲ませます。
薬の飲ませ方
薬の飲ませ方は、先生から教わりました。急に口に流し込んでしまうと、気管に入って肺炎などになってしまう可能性もあるため、歯と歯の間にスポイトの先を滑り込ませ、一滴ずつ舐めとらせるような感じで飲ませます。このとき、噛みつかれたりしないよう注意する必要があるとのこと!(アリスママの場合は、薬をあげるときに革手袋をしました。)
また、ミーアキャットは、犬や猫より液体を舐めとることが上手ではないので、特にゆっくりと飲ませるのが重要とのこと。
抗生剤のように苦みがなく、好物のごはんに混ぜてしまっても気付かず完食するような薬であれば、食べ物に混ぜてしまってもOKだそうです。アリスは以前、お腹を壊して薬をもらったことがあるのですが、その時は大好物のプレーンヨーグルトに混ぜてあげたら、気付かずにきれいに食べていました。
抜糸も無事に終了!
2週間後に通院し、抜糸も無事に終了しました。いまでは手術をしたとは思えないぐらい元気に飛び回っています。
しかし、病理検査の結果は、残念ながら脂肪肉腫という悪性の腫瘍でした。
再発の可能性や、転移の可能性ももちろんあるらしいので、今後は数ヶ月ごとに検診をして、レントゲンなどで転移がないかなどのチェックをしていきます。
5歳にもなるとミーアキャットもやはりこのような病気が増えてくるのかもしれないですね。
「アリス長生きしてね。」アリスママはアリスのためにも、しっかり術後の定期検診に行こうと思います。