2019.03.28
ミーアキャットの爪は他のどうぶつと比べて、とても長いですよね。どうしてこんなに長い爪が必要なのでしょうか?
今回はミーアキャットの爪と爪切りについてのお話です。
爪の伸び過ぎのケガに注意!
アリスは月に一回、アリスママに爪を切ってもらっています。ミーアキャットに爪きりは必要なのでしょうか?
答えは、飼育下で十分に穴が掘れないような環境で生活しているなら必要です。
本来、野生のミーアキャットは、砂漠地帯で砂に穴を掘って、巣穴にして暮らしています。穴は数十頭の群れで過ごすためにかなり奥深く、さらにその穴は縄張りに数十個所作っています。
そのため、ミーアキャットは本能的に穴を掘りたい動物であり、動物園の飼育員さんはその掘った穴を埋めるのが日課のようです。その穴を掘る時に、本来、爪はすり減っていくのです。
飼育下ではすり減るまで穴を掘る事ができません。伸び過ぎると、じゅうたんや洋服など、いろいろな場所にひっかかってケガをしてしまうので爪切りが必要なのです。
どのように切るの?
アリスは4歳になった今となっては、抱っこして大人しく爪を切らせてくれます。でも、こんなにおとなしく切らせてくれるのは最近です。小さい頃は、力の限り暴れて叫んだりしていました。おとなしくしていれば、痛くないし早く終わるということがわかったんですね(笑)。
爪切りは、犬で使うギロチン型の爪切りや人用の爪切りも使えますが、猫用や小動物用の爪切りの方がミーアの爪には使いやすいです。犬の爪よりも柔らかいのですが、猫よりは硬さがある扁平型の爪なので、写真のように若干、爪を横にして切ると衝撃が少なくうまく切れるでしょう。猫の爪のように出たり引っ込んだりはしないので、ミーアの手首を固定して持つことができれば、うまく切れます。
自分だけで切ることが怖い場合は、他の人に抱っこして手伝ってもらったり、爪切りが嫌いな子は大好きなオヤツで気を引いて行うと楽にできますよ!
アリスの場合、前肢の爪は1~2mmぐらい毎月切っています。他の動物同様に、爪の指に近い部分には血管が通っているので、それ以上切ると深爪になり、出血してしまいますし、痛みも伴います。
白っぽい爪の動物は血管がうっすらピンクに見えるので、どこまで切ったらいいかわかりやすいのですが、すべてのミーアキャットは爪が黒いので、どこまで血管が延びているかわかりにくいのです。最初は深爪で血を出してしまったこともありますが、アリスがだんだんおとなしくしてくれるようになったおかげで、今では深爪をすることはなくなりました。
深爪をしてしまったら?
後肢の爪は前肢より伸びるのが緩やかなので、アリスは2ヶ月に一回切っています。後肢の爪のほうが切ると血が出やすいので、1mmぐらい角を落とす程度がちょうどいいです。
一度、深爪で痛い経験をしてしまうと、爪切りが嫌いになって暴れるようになるので、なるべく深爪はしないように気をつけましょう。血が出た時のために、ペット用の止血パウダーがあると安心です。ない場合はティッシュで一定の時間押さえていれば止まります。
爪切り完了!
左が切る前、右が切った後です。左の爪はとんがっていて、いかにもいろいろなところにひっかかりそうでしょう?
切った後は断面が四角くなってしまうので、できたら角をとったり、ヤスリをかけるともっといいかもしれないですね。
これでまた一ヶ月、アリスと安心して過ごせます♪