保護猫アメと里親マリの肉球記(17)~避妊・去勢について~

2018.02.22

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皆さんはわが子の避妊・去勢していますか? ネコちゃんを飼うときには、避妊・去勢が推奨され、手術をすることが一般的になってきています。しかし、なぜ避妊・去勢は推奨されているのでしょうか。


前回ネコちゃんの脱走劇について、怖い話を聞いたから…というわけでもありませんが、アメもこの度、避妊をしたようです。


それでは、早速ネコ好きアニコム社員のマリに話を聞いてみましょう!


多頭飼育だと欠かせない、去勢・避妊

皆さん、こんにちは、マリです。


見てください! このアメの姿。最初は、エリザベスカラーを使っていましたが、アメが舐めなくてもココやソラが舐めてしまうので、包帯を巻くことにしました。


避妊・去勢は、ココとソラだけの時は正直迷いましたが、多頭飼育で、しかもアメは初めての女の子なので必須かなと思い、決断しました!


不要なトラブルを避けるためには必要ですよね、小寺先生?


小寺先生のワンポイントアドバイス!

アメちゃんの手術が無事終了して良かったです。


猫ちゃんと一緒に暮らしていくうえで、不妊手術は必要なものだと個人的には思っています。今回は不妊手術(男の子は去勢手術、女の子は避妊手術)のメリットとデメリットについてお話しします。


不妊手術のメリット ①発情の抑制

不妊手術のメリットとしては発情に伴う行動をコントロールできることです。


猫は発情の季節になると、特徴的な声で鳴いたり、スプレーといわれる尿をかけて自分の縄張りを示す行動などをします。


また、異性を求めて家から脱走するリスクも高まります。動物としては正常な行動ですが、人と一緒に暮らすうえでは問題であると感じる人が多い行動です。


猫にとっても、子孫繁栄のために繁殖機会を勝ち取ろうと、命を懸けてさまざまな行動をするので、ある意味ではストレスとなります。


また、猫の繁殖力はとても強く、自由に交配できる環境では10年間に50~150頭の子猫を出産するといわれています。猫を繁殖する予定がない方は、互いのストレスをなくすため、また責任を持てない猫を増やさないためにも不妊手術をおすすめします。


不妊手術のメリット ②病気の予防

不妊手術で予防が可能となる病気もあります。


女の子では乳腺腫瘍、子宮蓄膿症を代表とする生殖器系の疾患、男の子では精巣や前立腺の疾患の予防となります。


行動面では、攻撃行動や不適切な排尿行動などのリスクが低下すると言われています。猫の性格も、個体差はありますが不妊手術後から丸くなったと感じる方が多いです。


不妊手術のデメリット ①肥満

一方で、不妊手術後は体重が増えやすい傾向にあります。その理由として、生殖器を維持するエネルギーが不要になる、好奇心が薄れて運動量が減るなど消費エネルギーは減少するにも関わらず、手術前と同じだけカロリーを摂取していることなどが考えられます。


肥満は、糖尿病や下部尿路疾患、腎不全などさまざまな病気のリスクとなりますので、手術後の体重や体型に変化がないか注意してあげましょう。最近は、不妊手術後の猫ちゃん用の食事があり、カロリー控えめになっているものも販売されています。


肥満は人でも動物でも万病のもとなので、体型管理は飼い主の務めだと考えましょう。


不妊手術のデメリット ②全身麻酔のリスク

若くて元気な時期であれば、全身麻酔のリスクはそれほど高くはありませんが、まったくリスクがないわけではありません。


手術をする際のリスクを下げるために、事前に獣医師の診察を受け、猫の健康状態を把握してもらうことが大切です。


一般的に不妊によるデメリットより、得られるメリットのほうが大きいと考えられています。


大切なわが子の手術は心配かと思いますが、メリットとデメリットと、担当医から見たその子の持つリスクを理解して、手術に向き合うことが大切です。


メリットだけではないのですね

小寺先生、いつもありがとうございます!


避妊・去勢の手術中の危険や手術をした後にも肥満になりやすいデメリットがあるんですね。しかし、デメリットを管理するのも飼い主の役目なので、ココ、ソラ、アメとできるだけ長く一緒に暮らせるよう、これからもこの子たちのことを考え、体型や体調管理をしていきます。


家族になった時点で、私がこの子たちのママ、ですもんね!!


今日は、2/22。にゃんにゃんにゃんの日。末長くこの子たちの笑顔を見ていられるよう、これからもアドバイス、よろしくお願いします!


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