2018.09.25
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皆さん、こんにちは! ネコ好きアニコム社員のマリです。
最近は、少し涼しくなって猫たちも活動量が増えてきました。
アメは遊ぶのが大好きで、おもちゃを持ってきて「遊んで!」とアピールをしてきます。アメほどのアピールはありませんが、ソラもねこじゃらしなどで遊ぶことが好きです。ココは大人になってきたせいか遊ぶ頻度が落ちたかな~と思っていますが、ヒモが大好きで、いつも追いかけ回しています。
でもなんでネコちゃんは他のどうぶつさんよりも、激しく遊びたがるんでしょうか? おしえて小寺先生~!
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小寺先生のワンポイントアドバイス! 猫にとって遊びは大切!
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マリちゃん、おもちゃで遊んであげるのはすごく楽しいですよね。
実は猫にとって遊びは楽しいだけでなく、2つのとても大切な意味があります。1つ目は、猫に本来ある狩猟本能を満たすということです。家猫となっても、獲物を捕まえる本能があるのです。
2つ目は、肥満、糖尿病予防です。食事を得るために運動(狩猟)を必要としない家猫は、人間と同様に肥満や糖尿病になりやすくなります。そのために、遊ぶことが病気の予防にもつながっていくのです。
遊びの効用 ①猫の本能を満たす
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猫は、ネズミや小鳥などの小動物を捕食していた動物です。人と暮らし始めてから、家猫は狩猟をして食べ物を得る機会や必要性はなくなりましたが、獲物を捕まえたいという狩猟本能は残っています。特に、動く小さなものに反応し、本気で捕まえようとする姿はハンターそのものですね。
「狩り」という欲求を満たしてあげることは、猫のストレス解消にもつながります。ぜひ、普段のスキンシップの時間に、狩猟本能を満たすような遊びを組み込んであげてください。
遊びの効用② 肥満・糖尿病予防になる?!
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肥満の猫ちゃんは糖尿病のリスクが上がりますが、それは、血糖値を下げるホルモンであるインシュリンへの反応が悪くなることが原因である場合が多いといわれています。
運動で筋肉を収縮させることで、インシュリンに対する筋肉の感度を上げることが可能となります。その結果、少量のインシュリンでも食後の血糖値の上昇を防ぐことができます。このメカニズムは、すでに人の糖尿病の運動療法にも取り上げられています。
獲物を捕獲していた頃は、「狩猟(運動)⇒食事」の流れがあり、小動物を捕まえて食べるという食事内容も今のペットフードより低糖質であったと考えられます。家猫の生活より、糖尿病になりにくい生活でした。
現代の家猫にも、「狩猟本能を満たす運動⇒食事」の流れを取り入れて糖の代謝をサポートすることが、長い目で見ると糖尿病の予防につながると考えられます。
おすすめグッズ①猫じゃらし
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そんな猫の本能を満たし病気を予防する、おすすめグッズをご紹介します。
猫の狩猟本能を満たすのに一番なのは、やはり「猫じゃらし」でしょう。私自身いろいろな猫じゃらしを試してきましたが、猫によって好きな素材、好きな形が異なります。
アメちゃんが好きな毛や羽を使ったタイプを好む猫は多いので、最初に買うおもちゃにはおすすめかなと思います。あとは、遊びながらその子の好みを探っていってください。
ヒモやゴム付のおもちゃは猫が飲み込んでしまいやすいので、猫の生活エリアに放置するのは避けましょう。
たくさん動くことで肥満や糖尿病の予防にもつながりますので、食前に「猫じゃらしタイム」を取り入れてください。
おすすめグッズ②キャットタワー
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2つ目は、キャットタワーです。
キャットタワーの上におやつを置いたり、タワーの上にいる猫が食事の時に床に降りるだけでも、食前の運動ができ、狩猟をするときと同じような状況を作ることができます。
また爪とぎやハンモックなどがついているタイプだと、爪をといだりハンモックに乗るために上下運動をするので、生活の中に自然と運動を取り入れられるのでおすすめです。
設置型のキャットタワーでなくても、足場を壁に設置するキャットウォークタイプなど、さまざまな商品があるので、猫とおうちの環境に合ったものを選んであげてください。
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遊びの効果ってすごい
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小寺先生、ありがとうございました! そうなんですね。なんとなく今まで時間のある時に遊んでいたけど、そんな効果があるんですねー。
キャットタワーをすぐに置くことはできないので、まずは食前の運動を意識して取り入れて、本能を満たしてあげて、肥満や病気の予防につなげていきます。
アメが来てから、アメ、ソラは一緒に遊んでいるからある程度運動ができているけど、ココの運動が少ない気がします。ココが一番体格がいいのは運動量に関係しているかも…。
ココのためにお気に入りのおもちゃで遊べるように習慣づけます!
今後も当肉球記をお楽しみいただくとともに、猫についてもっと知りたい!という方は、ぜひアニコム獣医師監修「猫との暮らし大百科~猫の栞~」もお楽しみください。
※当コラムでおなじみの小寺先生も監修しています。