保護猫アメと里親マリの肉球記(8)~痛い!噛まないで~

2017.09.22

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【前回まで】

完全室内飼いのネコちゃんもフィラリア予防が大切ということを聞いて、アメだけでなく長男ココや次男ソラにもフィラリアの予防を始めたネコ大好きアニコム社員のマリ。
そんなマリが最近手を焼いているアメの行動があるらしいです。少し話を聞いてみましょうか。
前回の記事はコチラ



ネコと暮らす上で困ったことってありますか?

子猫がじゃれる様子

皆さんこんにちは、マリです。私は、自他共に認める大のネコ好きですが、最近、おてんば娘アメのある行動に手を焼いています。それが、「噛む」です。小さい頃は甘噛みで済んでいましたが、いまや生後5ヶ月。噛む力も強くなり、写真のようにおもちゃを噛んでいても私が負けてしまって、手を離すことも増えてきました。



ネコと一緒に暮らすと傷だらけ?

大きくあくびをする子猫

皆さんご存じの通り、ネコの歯はとても鋭いですし、甘噛みが興奮して思わず本気噛みになった日には・・!!想像するだけで、「痛い!」と叫んでしまいそうです。最近、「手どうしたの?」と聞かれることも増えてきましたし、なま傷が絶えない日々が続いています。
もぅ、助けて!!小寺先生!!



小寺先生の画像
小寺先生のワンポイントアドバイス!~子猫が甘噛みするわけ~

足に甘噛みする子猫

マリちゃん大変でしたね。アメちゃんの噛み癖を直すために、なぜ猫がそのような行動をするのかを考えてみましょうか。
子猫は生後1ヶ月から2ヶ月ほどたつと、運動量が増え、いろんなものに興味がわきます。猫はヒトのように手が使えない分、軽く噛んで興味の対象が食べ物なのか、危険はないのかを確かめます。これがいわゆる「甘噛み」です。


また子猫にとっての甘噛みは、それだけではありません。乳歯から大人の歯への生え変わりは生後3ヶ月頃から8ヶ月頃までかかりますが、生え変わりの時期って歯がかゆいものなんです。ヒトの赤ちゃんもむずがるので歯固めを使ったりしますよね。子猫も同じで噛みたい要求が強くなる時期なんです。生え変わりの要求は生え変わりが終わると自然に治まってきます。



野生ではどうしているの?

路上で戯れる子猫

本来、子猫は兄弟や母子で育ち、じゃれあいながら成長していきます。この時期の子猫では、遊ぶときと甘えるときの延長に噛みつき行動が見られます。日々、遊んで甘えて噛みついて、噛みすぎたときは兄弟やお母さんに教えられながら成長していきますが、1歳までの猫はこの傾向が強いです。兄弟や家族から離れてヒトと暮らしている子猫は加減がわからないことも多くあります。


ついつい、思わず力が入ってしまうんです。

足に噛みつく猫の画像

また、子猫の時期に遊び相手がいないと、遊び足りない要求不満の状態になります。猫は多くの場合多産です。自然な状態では遊び相手が常に周りにいますが、ヒトと一緒に暮らす場合は、1頭飼いも少なくありません。また、私たちも常に猫と遊んでいられるわけではないので、そんな場合にはやっと遊べると思ったときに勢い余って噛みすぎてしまうこともあります。



甘噛みの対処方法については、次回(10/8)!

リラックスする猫の画像

子猫は、甘噛みをするものなんです。だから、ちょっと勢い余って噛んじゃってもきつく叱ったりしないであげてください。叩いたり追い回したりすると、手が怖くなったり逆に楽しくなって遊んでもらっていると思ってしまったりと、逆効果の場合もあります。


次回(10/8)にお伝えする対処方法をしっかり行うことで甘噛みなどの問題行動を起こす可能性はかなり低くなると思います。
子猫と甘噛みは切っても切れない関係なので、まずはそのことを理解してあげてください。
マリちゃんも、アメちゃんの気持ちになってどうして噛んでしまうのか、考えてみてください。


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