2017.06.22
【前回まで】
猫好きのマリは、保護猫の赤ちゃん「アメ」を引き取り、奮闘中。前回、仔猫の育て方について獣医師からアドバイスを受け、早速、準備を始めたようです。一方、マリの家に住むふたりのセンパイ猫は、なぜか小さなアメを怖がるばかり。はたして仲良くできるのでしょうか!
こんにちは!猫大好きアニコム社員のマリです!
前回、アニコム獣医師の小寺先生から、猫の赤ちゃんを育てるための知識を教えてもらったので、さっそく準備開始!
前回の記事はコチラ
保温マットや大量のウェットティッシュを揃えたり、センパイ猫のココ(4歳)とソラ(3歳)とは別にベッドを用意したりと、テンテコマイでした!
ココとソラと言えば、アメを怖がって二人で縮こまっていましたが、さて、どうなったでしょうか。
ココが慣れてきた!!
おお! ココがアメを受け入れている!! しかも一緒に寝るほど仲良くなっているなんて!! さすが長男! マリは感心したよ。
少し冷え込むときにアメが甘えて寄り添うと、2頭気持ちよさそうにくっついています。こんな寝顔を見られるから、猫ちゃんの多頭飼育はたまらないですよね♪
一方で、次男のソラはというと…
だめだ。完全にびびっている(笑)。
いつになったら慣れてくれるのやら…。
アニコム獣医師・小寺先生のワンポイントアドバイス!
マリちゃん、がんばっていますね! その調子!!
今日は、猫の赤ちゃんにとって大事なごはんの話を、ポイント4つに絞ってお話しましょう。
授乳について
生後2か月までの栄養状態は脳や内臓の発達にとても大切。毎日、料理用計量器などで体重をはかりましょう!
授乳時に注意するポイント4つ!
- 哺乳瓶を使おう
哺乳瓶を使った哺乳は仔猫にとって一番自然で、自分のペースで飲める方法です。無理に口の中にミルクを入れてしまうと空気と一緒に気管や肺などに吸入してしまう誤嚥をおこしてしまう可能性があり、とても危険です。仔猫のミルクを吸う力が弱いときは早めに獣医師に相談してください。
- 仔猫用ミルクを与える
犬用や人用ミルクでは、成分の組成が異なるため栄養不足になったり、消化吸収がうまくいかず体調を崩してしまうことがあります。 ミルクの温度はお母さん猫の体温と同じ37度~40度に調整して与えてください。
- 授乳時の姿勢は斜め上を向いた状態で!
授乳時の姿勢は、仔猫がお母さんのおっぱいを飲む時に近い状態が望ましいです。腹ばいで斜め上を向いて体温が下がらないように暖かい環境で授乳してあげてくださいね。
- 授乳の前か後に排泄を行う
お母さん猫は、常に仔猫の全身を舐めて仔猫の体を清潔に保ち、排泄を刺激しています。人工哺乳で育てる場合、授乳の前か後にウエットティッシュなどで刺激を与え排泄させてあげましょう。
離乳までの仔猫の世話は、仔猫のお母さんになるということなのでとても大変ですが、その分、育てる感動も大きいですね。ちなみに、生後4週齢が、離乳開始の目安です。 ふやかしたフードをミルクに少量混ぜることから始めて徐々にフードの割合を増やしていってあげてください。自力で必要量を食べない場合は、もうしばらく授乳を続けましょう。
先生、いつもわかりやすい説明、ありがとうございます! 仔猫にとって、授乳はお母さんを感じるとっても幸せな瞬間なんですね!
次回(7月8日)は、猫写真の撮り方について、カメラマンに聞いてみたいと思います! 写真、うまく撮れないです~!
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