保護猫アメと里親マリの肉球記(22)~猫の熱中症と対策

2018.07.22

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いよいよ夏本番になってきましたね。ネコちゃんたちの毛もすっかり抜け替わり、夏に向けて準備万端です!


毎年、この時季になると、ネコちゃんだけがお留守番する時の温度管理に迷うことはありませんか?


マリの家でも、アメ、ココ、ソラそれぞれお気に入りの場所でだらーんと寝ている時間が増えているみたい。


それでは、早速ネコ好きアニコム社員マリの話を聞いてみましょう。


エアコンの設定温度や風向きに気を使ってます

皆さん、こんにちは!ネコ好きアニコム社員のマリです。


暑くなってきましたね。少し前から、わが家はエアコンを使い始めています。わが家の設定温度は26℃の弱風、風向きは上向きでつけています。


でも実際、毎月の電気代を考えると…ネコちゃんってエアコン必要なの? 教えて、小寺先生!!


小寺先生のワンポイントアドバイス! 猫は熱中症になるのか?

マリちゃん、猫にも熱中症はあるので、室温が高くなりすぎないように温度管理ができていて素晴らしいです!


猫は、暑い時、運動を避けてできるだけ体を伸ばし、熱が体から放散されるように自ら調整します。そのため、猫の熱中症は犬よりかなり少ないです。ただ、暑い室内や車内への長時間放置、肥満、鼻が短い猫種、水分が取れない状況などで熱中症を発症することがあります。


そのような状況で、ぐったりしてパンティング(体温を下げるあえぎ呼吸)していたり、体温があがって食欲がないなどといった様子が見られたら、熱中症の可能性があるのですぐに体を冷やし、動物病院に連れて行きましょう。


体を冷やすときのポイントは以下です。

  • 猫が水を飲める状態であれば飲ませる

  • 脇の下や内股の付け根部分を、タオルを巻いた冷却材などで冷やす

  • 体の表面を霧吹きや湿らせたタオルなどで濡らし、扇風機などで風をかける

室温管理について

前述しましたが、室温が30℃後半(猫の体質によって多少前後する)になる環境だと熱中症を発症するリスクが大きくなるので、エアコンによる室温管理が必要となります。


人が少し暑いなと感じる程度の温度であれば、猫自身が活動を控えつつ調整してくれるので、設定温度は部屋をキンキンに冷やすほど低くなくても大丈夫です。同じ温度に設定しても、エアコンの性能や部屋の広さによって室温は違ってくるので、温度計で室温をはかりながら30℃程度をキープできる温度に設定しましょう。


設定温度はあくまで、猫ちゃんの体型や体力により変わってくるので状況に応じて調整してあげてください。


お部屋の環境について

夏と冬で猫がくつろいでいる場所が異なることはありませんか。たとえば、冬はソファやカーペットの上、夏はフローリングに直接寝たりベットの下に入る子もいます。このように、猫自身が過ごしやすい場所を自由に選択できる環境だと、熱中症を発症するリスクも小さくなりますし、猫の生活の質も上がると考えます。


また猫がいつでも新鮮な水を飲めるように、水飲み場を何か所か設置してあげることをおすすめします。


夏本番に向けて準備します!

小寺先生、ありがとうございます! 夏場の温度管理はかなり意識していましたが、一度温度計で室温をはかってみます。


これから夏本番なので、熱中症だけじゃなく夏バテにならないように、できるだけ快適な環境作りを意識していこうと思います。




今後も当肉球記をお楽しみいただくとともに、猫についてもっと知りたい!という方は、ぜひアニコム獣医師監修「猫との暮らし大百科~猫の栞~」もお楽しみください。
※当コラムでおなじみの小寺先生も監修しています。


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