【犬種図鑑】特徴的な顔立ちとコミカルな動きが愛らしいパグ

2019.01.16

少し困ったような愛嬌のあるお顔に、コロンとしたボディ。その愛らしい姿で世界中の犬好きを魅了し続ける犬種、パグ。


今回は、そんなパグのルーツや気をつけたい病気などをご紹介します。


オランダ王室で愛されたパグ

パグは、とても古い歴史を持つ犬種です。その起源ははっきりしませんが、最初の記録は古代中国に残されており、中国が発祥地という説が有力視されています。


古代中国では、パグの特徴である額の深いしわが、漢字の「王」に見えるため、この「しるし」を出すことが繁殖の重要な目標だったとか。


一方、ヨーロッパで古くから愛された犬種でもあります。17世紀に中国との交易の過程でオランダの商人がパグを連れ帰り、人気に火がつきました。王族や貴族に愛され、特にオランダ王室では、王家公認の犬になるほど。肖像画に登場し、オランダ王室の墓標にもパグが刻まれています。


また、フランスの皇帝ナポレオンの妻、ジョゼフィーヌの愛犬としても有名です。彼女の愛犬「フォーチューン」には、さまざまな逸話が残されています。投獄中のジョセフィーヌが、フォーチューンの首輪に手紙を潜ませ、外部との連絡係をさせた話や、結婚初夜、ジョゼフィーヌに近づいたナポレオンの脚に咬みついたという話など…かなり勇敢なパグだったようですね。


名前にまつわる話題に事欠かないのも、パグの特徴です。その名の由来にも諸説あり、有力なのがラテン語の「握りこぶし」を意味する「パグナス」から名付けられたという説。確かに鼻ぺちゃで特徴のある愛嬌たっぷりのお顔は、「握りこぶし」に似ていますね。また、ドイツでは「モプス」、フランスでは「カーリン」と、呼び名が統一されていない珍しい犬種でもあります。


現代では、「フォーン」「ブラック」の毛色の子が多いですが、実は「アプリコット」「シルバー」といった珍しい毛色の子達もいます。


【首かしげ】【パグ座り】【パグ走り】

深いお顔のしわと、くるんとした大きな目にぺちゃんこなお鼻。少し困ったような、悲しいような、思慮深い特徴的な顔立ちですが、表情は豊かで愛嬌たっぷり。動きもどことなくユーモラス。それだけでなく、特徴的な動きで飼い主さんを魅了します。


【首かしげ】
話しかけると、首をかしげる。今にも話しだしそうな雰囲気を醸し出すのはパグならでは。


【パグ座り】
「よいしょ」と言わんばかりに、足を投げ出して座る。


【パグ走り】
何がきっかけなのか、突然スイッチが入り、走り出す。あの風貌で走る姿は、なんともいえない味があります。


また、鼻が短いので「いびき」をかく子も多く、鼻水を飛ばしてくる子もいます。いびきや人間っぽい表情、行動から「小さなおじさん」と呼ぶ飼い主さんもいるほどです。


パグの性格は、陽気でおおらか。他の犬種と比べてあまり吠えないといわれています。


ただ、興奮すると飼い主さんの声も届かないくらい夢中になったり、なかには吠え続けてしまったりということも。小さいときから、アイコンタクトを練習して、いつでも冷静に戻れるよう練習をしましょう。


また、家族が大好きで好奇心が旺盛なのもパグの特徴です。子犬の時期からたくさんのものを見せてあげて、好奇心を満たしてあげるとよいでしょう。


8月9日はパグの日

パグ愛好家の間では、8月9日は「パグの日」と言われ、ほっかむりをかぶせた愛犬の写真をSNSに投稿してもりあがっているようですよ。この「パグ+ほっかむり」は、パグの正装だとか。


ジャパンケネルクラブ(JKC)の9グループ(コンパニオン・ドッグ&トイ・ドッグ)の犬種の中では、パワフルといわれているパグ。誰にでもフレンドリーなタイプより、飼い主さんや家族が大好きで、人見知りや犬見知りをする子も多いようです。


飼い主さんにはとても甘えん坊で、横にぺたっとくっついたり、愛情を独り占めしたくて、他の子を飼い主さんがかわいがっていると、すねてしまったり、やきもちを焼くことも。


日常のお手入れなどに手がかかる面もありますが、一度一緒に生活すると、ハマってしまう方がとても多いです。個性的で楽しい家庭犬を求めている方や、家族に寄り添う愛情深いワンちゃんを求めている方におすすめです。


適度な運動とお顔のお手入れが必要

■食事
パグは、食べることが大好きで、出された食事はぺろっと食べてしまう子が多いです。太りやすいので、食べ過ぎには注意をしましょう。体型がスクエアでがっちりしていますが、足は細めです。体重による負担がかからないように、体重管理が大切です。


■お散歩
お散歩は、1日2回、20分~30分ずつが理想的です。ただし、鼻の短いパグは暑さにとても弱いので、暑い時期は涼しい時間帯を選んで、日陰を歩きましょう。口をあけて、ゼーゼーするようになったら、無理せず休ませましょう。


■お顔のケア
お顔の深いしわは、食べかすや汚れがたまるだけでなく、蒸れやすく、細菌が繁殖しやすいのでお手入れが必要です。細菌が増えると、悪臭の原因になったり、しわの間が化膿する「皮膚皺壁膿皮症」になることもあります。ぬるま湯に浸した清潔なガーゼ等を指に巻いて、優しくしわの間を拭いてあげましょう。口の周りも乾いたタオルで拭き、清潔な状態を保つことが大切です。


■お肌のチェック
パグは皮膚の弱い子が多く、夏場の蒸し暑さ、冬場の乾燥、過度のシャンプーなどでも皮膚のトラブルを発症することがあります。スキンシップも兼ねて、こまめに肌の状態をチェックしましょう。


皮膚の疾患と耳の疾患に注意

「アニコム家庭どうぶつ白書2018」によると、パグは他の犬種に比べて「皮膚疾患」「耳の疾患」「目の疾患」が多いことがわかります。


具体的な疾病として多く見られるのは、以下のようなものです。


■膿皮症
細菌の感染により皮膚が化膿する病気を「膿皮症」といいます。皮膚のバリア機構の破壊や免疫力の低下などが引き金となり、皮膚で細菌が繁殖して、発症します。


細菌の増殖を防ぐため生活環境を清潔にし、特に夏場は高温多湿にならないよう注意しましょう。また、日頃から適切なシャンプーやブラッシングなどのケアを心がけ、皮膚のチェックもこまめに行ないましょう。皮膚に赤み、フケ、カサブタなどの異常がみられた場合は、早めに動物病院へご相談ください。


■外耳炎
外耳(耳介から鼓膜までの部分)の皮膚に炎症が起こることを「外耳炎」といいます。ワンちゃんに多く見られる病気ですが、治療が遅れたり、体質によっては、慢性化する場合があります。


耳を清潔に保つことが第一ですが、間違った方法での耳掃除やシャンプー液の流入などが、外耳炎を引き起こす原因となることがあるので、正しいお手入れをしましょう。


【関連記事】
みんなどうしてる?外耳炎ケア ~耳そうじ編~


■角膜炎
目の黒目部分の表面を覆っている角膜が炎症を起こした状態をいいます。


異物が目に入ったり、目をぶつける、強くこすることなどが原因で角膜が刺激を受けるために起こります。また、アレルギーや細菌、ウィルスなどによる感染、結膜炎や緑内障など他の眼の病気が原因となることもあります。


角膜炎は、放置すると視力が低下したり、時には失明する病気です。早期発見のため、日ごろから目をよく観察し、異常があったらすぐに獣医師の診察を受けるようにしましょう。


【関連リンク】
・アニコム家庭どうぶつ白書
・どうぶつ親子手帳「膿皮症」
・どうぶつ親子手帳「外耳炎」
・どうぶつ親子手帳「角膜炎」


愛らしいパグの魅力、伝わりましたか? これからワンちゃんをお迎えしたいと考えている方は、ぜひパグとの生活も考えてみてくださいね。


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【犬種データ】

体高:男の子25~28cm、女の子25~28cm
体重:男の子6~8kg、女の子6~8kg
原産国:中国


※引用:
①小島豊治『図鑑 世界の犬 純血212種』編集・発行元/Collar出版(セキ株式会社)、発売所/丸善出版株式会社、2012、P318-319
②タムシン・ピッケラル『世界で一番美しい犬の図鑑』発行所/株式会社エクスナレッジ、2016、P250-P253

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