2020.02.26
ぺちゃっとつぶれた鼻と笑っているかのような大きな口、ビー玉みたいな大きい瞳にコウモリの羽のかたちをした、これまた大きな耳。キュートで個性的なルックスがたまらない!!それがフレンチ・ブルドッグです(以下フレブル)。犬種ランキングのTOP10にも仲間入りする人気犬種です。今回は、そんなフレブルの性格や歴史、気をつけたい病気などを、実際にフレブルと暮らすアニコム社員のコメントを交え、ご紹介します!
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フレブルについてご紹介
犬種データについて
フレブルの成犬時の体重や大きさなどは以下の通りです。歴史
ねずみを追っかけていた時代もあります
フレブルのルーツについては諸説ありますが、有力なのは、19世紀にイギリスのレース職人がフランスに移住する際に連れて行ったブルドッグに、パグやテリアをかけ合わせ、現在の姿になったという説です。
もともとは、ねずみ取りのため飼育されていましたが、その風貌や温和で明るい性格により、「Blouedogue Francais」(ブールドッグ・フランセーズ/「フランスのブルドッグ」の意)という名で上流階級の人々の愛玩犬として人気を集めます。その後、アメリカにわたり、立ち耳の「バット・イヤー」に改良され、現在の姿になりました。
性格
フレンドリーで愛嬌たっぷりな甘えん坊
フレブルの性格は、人が好きで甘えん坊。陽気で一緒に遊んだり、家族を喜ばせたりすることが大好きです。表情がとても豊かで、鼻が短いため、ブヒブヒと鼻をならします。イビキをかく子も多いです。その性格とユニークな風貌に、何をしていてもおもしろいと、すっかりハマってしまう飼い主さんも多いみたいですよ!
そんなフレンドリーなフレブルですが、強靱なあごと筋肉質な身体の持ち主で、かなり力があります。本人(犬?)は悪気がなくても、喜んで興奮したときなどに女性や子供とぶつかって転倒させてしまうことも。事故を防ぐためにも、飼い主さんがしっかりコントロールしてあげてくださいね。
また、利口で言葉をよく理解してくれますが、少々気ままで自由なところがあります。陽気な性格はパグ、テリア、頑固さはブルドッグの性質を受け継いでいるといわれていて、大好きな飼い主さんのいうことでさえ聞かず、何が何でも動かない頑固な一面も。小さな時から、アイコンタクトを練習して、いつでも飼い主さんの指示を聞くことのできるような関係をつくりましょう。
ちなみに、「あまり吠えない犬種」などと紹介されることもありますが、きちんとしつけをしないと、普通に吠えます(当たり前ですが)。
フレブルのお手入れや気をつけたい病気について
フレブルならではのお手入れや気をつけたい病気についてご説明します。お手入れ
お顔のシワは、自分では拭けません
■シワの中のお手入れ
目と鼻の周りのシワの中は汚れがたまりやすい場所です。放っておくと細菌が増殖してしまい、悪臭や皮膚病の原因となるので、ぬるま湯に浸した清潔なガーゼ等でこまめにお手入れを行い、清潔な状態を保つことが大切です。
■空調管理や運動量に気をつけて!
フレブルは暑さや寒さ、湿気などに弱い犬種なので、季節ごとの空調管理や、散歩に行く時間帯等に注意が必要です。フレブルのような短頭種は、マズルの長い犬に比べて体温調節が苦手なので、夏は熱中症を避けるためにも涼しい時間帯に、冬は暖かい時間帯にお散歩に行くことを、他の犬種より心がけてあげたいところです。
また、運動をしすぎると呼吸困難で体調を崩してしまうというケースもみられます。1時間を超える長時間のお散歩や激しい運動は控えた方が良いでしょう。
■食いしん坊なので気をつけて!
食べることが大好きな食いしん坊です。ただ、フレブルは関節のトラブルも多いため、肥満にならないように、食事内容や量に気をつけてあげましょう。
かかりやすい病気
筋肉質でも、お肌はデリケート
「アニコム家庭どうぶつ白書2019」によると、フレブルは他の犬種に比べて「皮膚疾患」が多いことがわかります。皮膚疾患による請求割合を見てみると、犬全体の平均約25%だったのに対し、フレブルは51.9%と倍以上となっています。
皮膚疾患で多く見られるのは、以下のようなものです。
■「アレルギー性皮膚炎」
アレルギー症状を起こす原因物質であるアレルゲンによって、体内の免疫機構が過剰に反応して生じる皮膚炎をいいます。アレルゲンの種類にはノミやハウスダスト、花粉や食物などがあります。
ノミアレルギー性皮膚炎以外の原因では、体質が関与することが多いです。
痒がる仕草がよく見られ、その原因はたくさんあります。飼い主さんによる日々の観察が、原因の早期発見につながり、また環境や食事内容等を正確に獣医師へ伝えることで的確な治療が可能となります。
■「膿皮症」
細菌の感染により皮膚が化膿する病気を膿皮症といいます。皮膚のバリア機構の破壊や免疫力の低下などが引き金となり、皮膚で細菌が繁殖して、症状が発症します。
細菌の増殖を防ぐために生活環境を清潔にし、特に夏場は高温多湿にならないように注意しましょう。また、日頃からの適切なシャンプーやブラッシングなどのケアを心がけ、皮膚のチェックもこまめに行ないましょう。皮膚に赤み、フケ、カサブタなどの異常がみられた場合は、早めに動物病院へご相談ください。
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フレブルを家族に迎えるには?
ブリーダーやペットショップから迎えることが一般的です。その他にも、保護犬の里親になることも挙げられます。ペットショップでの出会いをお探しの方は
フレブルの子犬をお探しなら、アニコム損保のグループ会社であるアニコム パフェ株式会社の「ハローべいびぃ」にお任せください! 可愛いワンちゃんネコちゃんを全国のペットショップから探すことができる情報サイトです。エリアや品種などの条件から簡単に検索できます! 毎日更新中です!
フレブルと暮らす魅力
あなたの心と暮らしに、笑いで明かりを灯してくれます
フレブルと実際に一緒に暮らしてみて、一番伝えたいフレブルの魅力は、なんといってもあのおちゃめで味のあるルックス。ただ普通に座ったり歩いたり寝たりするだけでもどこかユーモラスなうえ、表情も豊か!
うれしいときやすねているときなどの気持ちが顔だけでなく、全身いっぱいにわかりやすく出てしまうあたり、妙に人っぽくて笑えます。犬と暮らしているというより、ヤンチャな男の子と一緒にいる感覚に近いかもしれません。
でもこの表情豊かなところに、どれほど助けられたことか…。疲れきって帰っても、満面の笑みを浮かべて100年ぶりに再会したかのように大歓迎してくれる愛ブルの姿を見れば、疲れも不満も悩みも吹っ飛び、気持ちがパーッと明るくなったものです。(アニコム社員談)
一度ハマると、ほかの犬種ではちょっと物足りなく感じてしまう、そんな中毒性の高い犬種のようです。
LADY GAGAやレオナルド・ディカプリオ、ヒュー・ジャックマンといった個性派スターが好んでフレブルと暮らしていたり、某電子書籍サイトのCMをはじめ、メディアによく起用されるのは、きっと見た人を魅了するパワーが強いこともあるのでしょうね。あの世界的大富豪、ロック・フェラーも、フレブルを愛してやまなかったひとりだそうですよ!
ユニークなフレブルの魅力、伝わりましたか? これからワンちゃんをお迎えしたいと考えている方は、ぜひフレブルとの生活も考えてみてくださいね。
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