by アニコム ハリネズミチーム 2018.06.11
こんにちは! アニコム社員のアリカです。
気がつけば6月。だんだんと日差しが気になる季節になってきました。
ガンバが迎える初めての夏!!
ハリネズミさんは暑さ・寒さに敏感なので温度と湿度の管理が超重要。夏は冬以上に管理が難しいと聞くので、今回はハリネズミさんの暑さ対策について、アニコムのハリネズミエキスパート獣医師、蔵本先生にお話を伺います!
教えて! 蔵本先生!!
【参考記事】
ハリネズミさんの冬支度~落とし穴に注意!~
蔵本先生アドバイス~暑すぎは危険~
こんにちは! アニコムの臨床獣医師として日々現場で奮闘している蔵本です。
確かにハリネズミさんの飼育では温度・湿度管理がとても重要です。
ハリネズミさんの暮らしやすい最適温度は24~30℃で、湿度は40%以下に保つのが良いといわれています。
暑すぎる環境では熱中症の危険性があり、熱中症になると、呼吸が早くよだれが多い、体温が高い等の症状が見られ、重度になると命に関わります。
そのような症状が見られたら、すぐにハリネズミさんを涼しい場所に移動させ、ゆっくりと体温を下げましょう。急激に体が冷えすぎないよう、ビニールにくるんだ濡れタオル等で体全体を包み、冷やすようにするとよいでしょう。
ある程度体調が回復したように見えても、必ず動物病院に通院するようにしましょう。
また、ハリネズミさんは30℃以上の暑すぎる状態が続くと、冬眠と同じような「夏眠」をする習性をもっています。夏眠状態になると身体がぐったりとしてしまいます。そのままにしておくと、夏眠の症状に加え、熱中症や脱水症状を引き起こす危険性もあります。
蔵本先生アドバイス~温度管理~
ハリネズミさんの暮らしやすい温度を保つために一番重要なのは「エアコン」で常に温度管理をしてあげることです。
夏場はエアコンを調節して、ハリネズミさんの過ごすお部屋全体の気温を下げてあげるのがよいです。その際はエアコンの風が直接あたらないようにケージの場所に注意しましょう。
エアコンで温度調節なんて、お金がかかりそう…と思われるかもしれませんが、大切なハリネズミさんの健康維持のためも、ぜひエアコンを活用してください。
その他、エアコンと併用する暑さ対策として小動物さん用の大理石プレートやアルミプレートなどのひんやりグッズをケージ内に置くのも有効です。その際は移動してハリネズミさん自身が温度調節できるように、冬のパネルヒーター同様、ケージ底全面に敷かず、一部で使うようにしましょう。
凍らせたペットボトルや保冷剤をタオルに包み、ケージの中に入れてあげるという方法をインターネットなどで見たことがありますが、この方法は短時間の冷却になってしまう上、溶けてしまうとタオルがぬれケージ内の湿度が高くなる恐れがあります。
またタオルに包まず保冷剤などを直接ケージ内に入れるのは、凍傷や誤飲等の恐れもあるので、絶対に行わないでください。
蔵本先生アドバイス~湿度管理~
高温多湿な日本の夏において、温度管理と並んで大切なのが湿度管理です。
ケージは風通しの良い場所に置いてあげましょう。空気がこもりやすい水槽や衣装ケースなどを普段ケージとして利用している場合には、夏の間だけ金網のケージにすることがおすすめです。
また、除湿器は消臭効果を得られるものもあるため、においのこもりやすい梅雨の時期等は特に良いのではないでしょうか。実際、湿度管理に活用している飼い主さんも多いようです。
高温多湿な環境はケージ内が不潔になりやすく、皮膚病やその他の病気を引き起こす大きな原因にもなります。特に夏場はより丁寧にお掃除したり、ごはんやお水が傷まないよう、こまめに新しいものと交換することを心がけましょう。
【関連記事】
ハリネズミさん泣かせのダニ問題
夏を迎える準備万端!
蔵本先生のアドバイスをもとに、風通し重視のテントを手作りし、ガンバも夏を迎える準備をしました!
100均で購入した小さなラックに布を張った、とても簡易的なものですが、ガンバは気に入ってくれたようでよかったです!
梅雨を迎え、その後はどんどん気温が上がってくるので、ガンバが快適に暮らせるように、より一層気を配ってお世話をしたいと思います。
次回は「床材」について7/11頃にお送りします。どうぞお楽しみに!!