by アニコム ハリネズミチーム 2017.12.13
ガンバとの距離を縮め中
こんにちは! 若手アニコム社員のアリカです。ハリネズミの男の子、ガンバをお迎えして一ヶ月経ちました。
お迎え後一週間ほどは落ち着いて過ごしてもらうためにあまり触らず、毎日声をかけるだけにしていました。その後はちょっとずつ慣れてもらおうと、ご飯中にこっそり触ってみたり、手袋をして抱っこしたりしています。
まだ完全になついたとは言えませんが、日に日に距離は縮まっている気がしています♪
ガンバが身体を掻いている?!
そんなお互いの距離を縮めようと奮闘していたある日のこと、ガンバが身体を掻いている姿を発見しました。
ハリネズミさんは、ダニ症にかかりやすいと聞いたことがありました。ガンバの抜針や皮膚に赤みは見られないけど、考えれば考えるほど心配になり…。少しでも不安があったら、すぐに病院に行くようにお迎えしたお店でも言われているので、病院に連れて行くことにします!
ただ初めての通院…。ガンバは臆病だし、絶対に怖がっちゃう。どうやって連れて行こう…。
教えてください、ハリネズミエキスパート獣医師の宮下先生!
宮下先生からのアドバイス~病院に連れて行くには~
こんにちは! ハリネズミ大好き獣医師の宮下です。ガンバちゃんの初めての病院、アリカさんも緊張しますね。確かにハリネズミさんは他のどうぶつよりも臆病な性格なので、病院に連れて行くのにもポイントがあります。
- ハリネズミを診察できる病院を選ぼう
ワンちゃんネコちゃんと比べて、ペットとしては少数派のハリネズミさん。そのため診療できる動物病院も少なくなってきます。通院する前に、まずはHPを確認したり、電話で問い合わせるなどして、ハリネズミさんを診てもらえるかどうか確認しましょう。
- 病院への移動について
ハリネズミさんはにお匂いに敏感などうぶつさんです。移動時には、いつもお家で使っているタオルなど、慣れたにおいがするものなどを小さめのケースにいれてあげると安心すると思います。
また、ハリネズミさんは寒さに弱いどうぶつさんで、飼育の適温は24℃~29℃です。冬の外の移動は寒いので、カイロなどを移動ケースの側面に貼ってあげたりするといいでしょう。ただし中に直接入れないようにしてください。暑くなりすぎて熱中症になってしまう危険もありますし、あとはカイロをかじってしまうおそれもあるからです。
ガンバ、いよいよ初めての診察
宮下先生、ありがとうございます!
いつも愛犬を連れて行く動物病院で、ハリネズミも診てもらえることは確認済。家にお迎えした時のボックスにガンバのお気に入りのお布団を入れて、早速病院に向かいました。
お迎えした時以来の移動が怖かったのか、病院に着くとすでにフシュフシュ怒り声をあげながらいがぐり状態に…。このまま診察できるのかしらと、初の通院に私も不安でした。
まずは先生が診察台にガンバを乗せて、じっくり観察。続いて看護師さんが軍手をしてガンバを持ち上げると、いがぐり状態に拍車がかかり頭がまったく見えなくなりました…。
しかし、看護師さんから「お尻のところをコチョコチョすると頭を出しますよ」と聞いたので、そっとお尻をコチョコチョすると、確かに頭を出してくれました!(少しだけですが…)
いがぐり状態はなかなか直らないので、そのままピンセットなどで皮膚を診てもらいました。
ドキドキの診察結果は…異状なし! よかったーっ! 本当によく頑張ったね。ガンバ偉いっ!
でも、もっとストレスなく病院に行けるようになるといいなあ。宮下先生、どうしたらいいですか?
宮下先生からのアドバイス~人の手に慣らしておこう~
ガンバちゃんもアリカさんも、よく頑張りましたね!
通院をするといつもと環境が変わってしまうため、ハリネズミさんの性格にもよりますが、少なからずストレスはかかってしまいます。
できるだけストレスをかけないためには、普段から人の手に慣らしておくことが、やはり大事ですね! ガンバちゃんぐらい小さい頃から人の手に慣らしておくと、診察の時などでも丸まらないでみせてもらえるようになるかもしれません。
慣らすポイントとしては、夜の活発な時間に手にそっとやさしく乗せておやつなどの大好物を使って、「人の手=いいことがある」ということを毎日根気よく覚えさせてあげることです。数分程度と短時間でいいので毎日やってみてくださいね。
人の手が大好きハリネズミを目指して
病院から戻ってお疲れ状態のガンバを見ていると、病院での出来事を思い出してしまいました。
このままだと今後も病院に行った時にいがぐり続きで、見つかる病気も見つからなかったり、病院に連れて行くことがガンバの負担にもなってしまいそう。宮下先生に教えてもらった慣らし方を毎日実践して、人の手大好きハリネズミを目指したいと思います。
次回1/11は、日ごろの健康チェックについてまた宮下先生に伺います。お楽しみに!