by アニコム ハリネズミチーム 2017.11.13
寒い季節がやってきました。こたつの用意をしたり、夏の間しまっておいたコートを出してきたりと、みなさんも冬支度を始める頃ではないでしょうか。
日本の寒さが苦手なハリネズミさん。夏眠や冬眠の習性を持った彼らには、正しい温度管理がとても大切。正しい冬支度をしてあげないと、命にかかわる危険性も!
そこで今回は、ハリネズミさんの冬支度の方法についてご紹介します。
なんで冬支度が必要なの? ~だって僕たちアフリカ出身なんだもん!~
なぜハリネズミさんは寒さに弱いのでしょう? 実は日本で一般的に飼育されているヨツユビハリネズミさんの主な生息地は、年間の気温が20度~30度程度の中央アフリカです。中央アフリカでは経験することのない日本の厳しい寒さは、ハリネズミさんにとって耐え難く命に関わります。しかし、保温をしすぎてケージ内が必要以上に高温になると、熱中症や大きなストレスの原因となってしまいます。
ハリネズミさんの理想環境温度は24~30度と言われており、ケージ内をこの温度に保つことが大切です。温度計を用意して、必ずチェックをしてあげましょう。
本当に適温になってる? ~エアコン設定温度=ケージ内の温度ではない!~
エアコンを26度に設定したからもう大丈夫!なんて思っていませんか? 実はエアコン設定温度=ハリネズミさんの環境温度とは限りません。室温は床や窓に近いほど低くなっていくのです。
それならば!と、エアコン26度設定、パネルヒーターも点けて、毛布をケージに掛けて…これで寒さ対策万全!というわけでもないんです。今度はケージ内が暑すぎてはいないでしょうか。外気温度によって冬支度の程度も変わってきますが、暑すぎると今度は熱中症になってしまう場合もあるのです。
ではどうしたら良いのでしょうか…?
冬支度で大事なポイントは? ~暑すぎ防止!ケージ内で避難できる場所を作る!~
保温方法としてはエアコン・パネルヒーター・毛布・寝袋と手段はさまざまですが、大事なことはハリネズミさん自身で温度調節ができるよう、寒すぎたり暑すぎたりするときに避難できる場所を作ることです。以下の点に注意してみましょう。
- パネルヒーターはケージ底の1/2~1/3の大きさを選ぶ
- 湿温度計ではケージ内の温度を管理する
(高温多湿になると皮膚疾患の原因ともなりますので、湿度も40%程を保ってあげましょう)
- 直射日光の当たらない場所に設置する
- エアコンの風が直接当たらない場所にケージを置く
冬支度で他に注意することは? ~暖かいとごはんや水は傷みやすい!~
最後に注意点をもうひとつ。暖房をつけることで、ごはんや水も、夏同様に傷みやすくなります。以下の点にも注意してあげましょう。
- ごはんはパネルヒーターがないところに設置
※特にふやかしたごはんは傷みやすいので注意しましょう - 水はこまめに取り換える
※冷え過ぎた水を与えてお腹を壊さないように注意しましょう
ハリネズミさんが幸せに暮らせるように、正しい冬支度をしてあげましょう!!
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