by 根本聡子 2026.09.30
群馬県赤城山の麓に佇む「赤城山 -懐-」。一歩足を踏み入れると、立派な木組みの梁や和紙障子など、古民家ならではの温もりあふれる空間が広がります。
そして何より嬉しいのが、全14室すべて愛犬と宿泊できること! 館内にはドッグランや愛犬用アメニティも用意され、食事の時間までずっと一緒。愛犬とのんびり過ごす、どこか懐かしくて心落ち着く滞在をご紹介します。
愛犬と一緒に古民家ステイという贅沢
赤城山の豊かな自然に包まれた「赤城山 -懐-」。建物に入るとまず目を奪われるのが、古民家ならではの立派な梁。落ち着いた色合いの木材に障子、柔らかな照明が溶け込み、懐かしい雰囲気が漂います。例えるなら、子供の頃、田舎のおばあちゃんの家に「ただいまー!」と入っていったような胸の奥がじんわりと温かくなるような気持ちがこみ上げてきました。
昔ながらの日本家屋を思わせる風情を残しながら、愛犬と一緒に快適に滞在できるよう整えられているのが、この宿ならでは。愛犬家たちが喜ぶポイントがあちこちに。まずは、エントランスを抜けるとすぐ目に飛び込んでくるウェルカムボード。こういうちょっとしたおもてなしに、「愛犬も大切なゲストなんだ」と嬉しくなります。
手書きのボードには、宿泊するワンちゃんの名前がズラリ。この日は平日だというのに満室で、中にはリピーターさんもいるのだとか。どれだけ愛犬家に支持されているかが見て取れて、ますます期待値が上がっていきました。
愛犬と一緒に楽しめるラウンジでひと休み
チェックインを済ませたら、まずはロビーラウンジへ。ここにはソフトドリンクやスパークリングワイン、地元の銘菓がラインナップ。15時~21時と6時30分~10時の間なら自由にいただくことができます。さらに「犬みくじ」という遊び心あるサービスも。
ふわりは…末吉。粗相なく過ごせば、飼い主さんといろんな所におでかけできるでしょう! とのこと。よし、今回もマナーをしっかり守って素敵な旅を続けないと。愛犬におみくじを見せながら「粗相なんてしないよね?」なんておしゃべりタイム。そんな小さなきっかけになる、楽しい演出が嬉しいです。
全14室が愛犬OK! ベッドの上でも一緒にくつろげます
ひと息ついたところで、気になるお部屋へ。今回、取材班は「スーペリア」タイプのお部屋にお邪魔しました。一歩足を踏み入れた瞬間に目に飛び込んできたのは、天井を横切る圧巻の太い梁! 和の趣を感じる空間にベッドやソファーが配され、古民家らしい雰囲気はそのままに快適に過ごせる造りになっています。
そして愛犬家にとって嬉しいのが、ベッドの上も愛犬OKなこと。犬と泊まれる宿でも「ベッドには乗せないでください」というところは意外と多いもの。普段から一緒に寝ている我が家にとって、旅先でもいつもと同じように過ごせるのはかなり嬉しいポイントでした。ソファーやベッドに上る時用にステップも用意されている心遣いも光ります。
ただし、ベッドに乗せるときはマナーパンツ必須です。館内にはマナーパンツが用意され、自由に使えるようになっているので持参し忘れても安心です。
お揃いの作務衣が温泉旅館気分を盛り上げる!
そして、気づきましたか? わんこたちが着ているのはオリジナルの作務衣! なんと、ここでは愛犬用の作務衣を無料レンタルできるのです! もちろん飼い主にも同じものが。愛犬とお揃いの作務衣に着替えれば、一気に温泉旅気分が高まりますよね。
作務衣だけでなく、お部屋にはトイレトレーやフードボウルなど、滞在に必要なアイテムが完備されています。しかもトイレシートやマナーパンツ、人間用のアメニティは館内のアメニティルームにまとめられていて、自由に利用可能。何かと荷物が増えがちな犬連れ旅に、この潤沢なアメニティはとても助かりました。
冷蔵庫のドリンクは無料!
お部屋で見つけたもうひとつの嬉しいサービスが、冷蔵庫のフリードリンク。お水やお茶、ソフトドリンクに加えてビールまで用意され、すべて無料でいただけます。お部屋でのんびり過ごす時間のお供にはもちろん、お風呂上がりの一杯にも嬉しいサービス。冷蔵庫は余裕あるサイズなので、自宅から要冷蔵のフードを持参する時にも助かりますね。
赤城の自然の中を走れるウッドチップのドッグラン
お部屋をチェックしたら、わんこたちお待ちかねのドッグランへ! 自然いっぱいの赤城山まで来たからには、やっぱり愛犬にも思いきり外の空気を楽しんでもらいたいもの。ウッドチップが一面に敷き詰められたドッグランは広々としていて、空気がとても気持ちがいい。秋には美しい紅葉を見せてくれるそうです。
取材班のわんこたちは、緑に囲まれたランで気まぐれに走ったり、クン活したり。思い思いの時間を満喫していました。館内でゆったり過ごす時間とのメリハリがあるのも、ここでの滞在の魅力です。
また、ここにはプライベートドッグランを備えた、離れ特別和室もあるのだとか。ほかのワンちゃんが苦手な子や、家族だけで気兼ねなく遊ばせてあげたい場合にも嬉しい選択肢ですね。
赤城の自然を眺めながら露天風呂へ
ドッグランで遊び疲れた愛犬たちがお部屋でまったりしている間に、飼い主は楽しみにしていた温泉へ! 「赤城山 -懐-」には内風呂と露天風呂があり、チェックインから深夜24時まで、翌朝は6時から10時まで温泉を楽しむことができます。
露天風呂の奥には滝が流れ、流れ落ちる滝の音とサラサラと揺れる草木、そして虫の声をBGMに浸かる温泉は贅沢すぎる癒しの時間。愛犬は同伴できないので、ちょっとだけ自分だけの時間を楽しませてもらいました。
夕食は愛犬と一緒に。旬の味覚を楽しむひととき
お風呂でさっぱりしたら、お楽しみの夕食へ。お食事はダイニングでいただきますが、もちろんわんこ同伴OK。せっかく旅行に来たのにお留守番なんて寂しい思いはさせません。しかも愛犬にも特製ディナーが用意されていて、特別感たっぷり。わんこたちも目が釘付けになっていました。
地元の旬な食材を使って提供されるお料理は、驚くものばかり。この日の夕食は、旬のマスをふんだんに使ったお料理が主役でしたが、マスをお刺身で食べたのも炊き込みご飯でいただくのも初めての経験でした。ひとつの食材でも調理法が変わるとここまで味わいが変わるのかという、マスの奥深さを実感したのでした。
マスのほかにも熟成させたお肉や、鱧すきなど豪華なお料理が続々と。お料理内容は季節によって変わるので、いつ来てもその時期ならではの赤城の味覚に出会えるのも魅力です。
朝も愛犬と一緒に、ほっとする和朝食
翌朝も同じダイニングで、愛犬と一緒に朝ごはん。焼き魚や卵焼き、ご飯にお味噌汁など、心も体も喜ぶメニューが並びます。朝は愛犬用のメニューがないので、食べ慣れたものを持参してくださいね。
愛犬と「何もしない」を楽しみたくなる古民家宿
古民家というと、昔ながらの建物を楽しむ代わりに、多少の不便も受け入れるというイメージがありました。でも「赤城山 -懐-」で過ごしてみると、その印象は一変。
立派な梁や障子が醸し出す趣は残しながら、客室は快適。ドッグランや充実した愛犬用アメニティが揃い、ベッドの上もお食事も一緒。お家で過ごすのと同じような快適さを、古民家の趣ある雰囲気の中で感じられる、滞在中の時間を限りなく愛犬と共有できることが、このお宿の大きな魅力ではないでしょうか。
「懐」という名前の通り、赤城山の大自然と、大きなおもてなしの心が包んでくれる懐の深いお宿。「ただいま」と戻って来られるリピーターが多いというのも納得の、癒しの温泉宿でした。
