【愛犬と泊まれるおすすめ宿~vol.77】愛犬とのんびり過ごす里山の休日 古民家オーベルジュ「里山ホテル かねのね丹波」で見つけた贅沢時間

by 根本聡子 2026.06.18

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日本の伝統的な建築と自然環境が織りなす懐かしい里山風景。そんな日本の原風景に包まれながら、旬菜フュージョンフレンチが堪能できる「里山ホテル かねのね丹波」。愛犬とともに身体も心も喜ぶ、癒しの時間が待っています。

「もう一度、人の集まる場所にしたくて」。築110年の古民家をリノベーション

兵庫県、丹波の里山に佇む「里山ホテル かねのね丹波」。築110年といわれる古民家をリノベーションしたこのホテルは、もともとオーナーの祖父が「空気のいい場所でゆったりと過ごせるように」と購入した別荘だったのだとか。このまま誰にも使われず、朽ちていくのは寂しい…。そんな想いから、一念発起。新たに人が集まる場所を目指し、数年の改修工事を経て2023年の4月に“唯一無二”のホテルとしてオープンしました。

好みに合わせて選べる5種類のゲストルーム

敷地面積2700㎡という広い敷地に建つのはわずか5棟のゲストルーム。「離れ」はワンちゃんNGですが、そのほかの4部屋は愛犬同伴での宿泊が可能です。ドッグランに面し、広々としたロフトスペースがある「茜」、高い天井が開放的なコテージの「菫」「翠」。そして「蔵」を改装したお部屋と、好みや予算に合わせてゲストルームを選べるのも魅力。また、ワンちゃんは2頭まで同伴可能なのも嬉しいポイントです。

特別な宿泊体験を叶える「蔵」でのお泊まり

今回、取材班がお泊まりしたのは「蔵」。土蔵の外壁をガラス張りにすることで、暗い「蔵」のイメージを払拭。調温調湿に優れているという土蔵ならではのメリットを活かし、明るく快適なゲストルームへと生まれ変わりました。


玄関を入ると土蔵らしいデザインの内扉がお出迎え。その先にははしご風の階段がチラ見えし、入った瞬間から心が躍ります。一階にはクイーンサイズのベッドが置かれた寝室が用意されていて、階段を登るのが大変な方でも安心して宿泊できるのも嬉しいですね。


階段を上がった先に広がるのがメインルーム。セミダブルベッドが2台と、ベッドとしても利用可能なソファーが置かれ、1階のお部屋も合わせると5名までの滞在が可能です。木の温もりに包まれたゲストルームは大きな梁と、高い天井が印象的で窮屈感ゼロ。小窓からは明るい日差しが差し込み、ここが「蔵」だということを忘れてしまいそうな居心地のよさでした。

ドッグアメニティも充実。ベッドの上もOKです。

2階のお部屋には大きなケージとワンちゃん用のベッド、衛生用品やウェルカムおやつまでワンちゃんに必要なものは全て揃っています。誤って階段から落ちないように柵が用意されているのも嬉しい心遣い。ベッドやソファーの利用も可能なのも、愛犬家から支持されるポイントです。

自然に囲まれた贅沢すぎる広さのドッグラン

お宿の敷地内にあるのが、中央に焚き火スペースまである広大なドッグラン。風に揺れてサラサラと音を立てる木々の音、鳥のさえずりをBGMに楽しそうに走り回る愛犬を眺めるひとときは、なんと贅沢な時間でしょう。最近、めっきり走らなくなったシニア犬のわが子も、ふかふかの天然芝が気持ちいいのか、開放的な景色がそうさせるのか、いつぶりかの猛ダッシュを見せてくれました。この広いドッグランの脇には小型犬用の専用ドッグランも併設。また、夜にはライトアップされるので幻想的な風景が楽しめますよ。


旅の思い出に愛犬シール作りはいかが?

歴史を感じる調度品が並ぶ、フロントを兼ねたラウンジスペースでは愛犬のシール作り体験もできます。ワンちゃんはバッグインか、レンタルできるカートで同伴OKなので、一緒に楽しめるのが嬉しいですね。好きな写真を選んだら、スタッフさんの指示に従ってあっという間にシールが完成! お土産にいただけるおやつ缶に貼れば世界にひとつだけのわが子アイテムのできあがりです。ちなみに、母屋には110年前の当時を感じられる茅葺き屋根が覗き見れるようになったガラス窓もあるので、ぜひチェックしてみてくださいね。

その土地の食を堪能できる「オーベルジュ」としての一面も

自家菜園の新鮮野菜や、丹波・兵庫産の食材を使った食事が楽しめるのもこのお宿の魅力。大阪のフレンチ料理店で腕をふるっていたシェフが織りなす、シンプルで奥深い創作フレンチを愛犬と一緒に楽しむことができます。和のテイストを取り入れた新感覚のお料理の数々は、季節ごとに食材を変え、いつ来ても新しい発見が。秋には丹波栗を使ったお料理を目当てに再訪するゲストが多いというのも納得です。

ワンちゃんにも特別な思い出を

「愛犬にも特別な体験をしてほしい」との思いから、ワンちゃんにも特別ディナーを用意。「但馬牛ステーキ丹波野菜と共に」「丹波鹿といちごのスープ仕立て」など、フレンチシェフならではの特製メニューがワンちゃんも楽しめます。撮影後、あっという間にお皿は空っぽ。「もっと食べたい」と言いたげな眼差しがその美味しさを物語っていました。

和食御膳で始まる素敵な朝

朝食もディナー同様、こだわり食材を使った料理の数々がラインナップ。ツヤツヤのお米はお宿の敷地内の田んぼで収穫されたものだとか。お宿の近くには、かねのね栗園や菜園があり、季節によっては丹波栗や丹波黒豆の収穫体験もできるそうです。ここでしか食べられない「味」、ここでしかできない「体験」がつまった食事は、旅の思い出をより特別なものにしてくれます。

ワンちゃんには朝食ビュッフェを

愛犬の朝食は、好きな食材を好きなだけ食べられるビュッフェ形式になっています。ほくほくのさつまいもや、丹波地鶏に愛犬たちは大興奮。おかわりを催促されたのは言うまでもありません(笑)。

不便さもひとつの価値として感じたい

里山に佇む古民家なので、小さな虫が遊びに来たり、風の強い日はガタガタと窓が揺れることも。蔵の入り口の石畳は小型犬には少し高いし、階段を登らせるのも少し不安です。でもこの「思い通りにいかないこと」を受け入れるのも、古民家ならではの楽しみではないでしょうか。 段差は抱っこすればいい、虫が出たらそっと帰してあげればいい。もちろん、手助けが必要なときはスタッフさんが駆けつけてくれます。不便さもここでしか体験できない「価値」として楽しんでみませんか。

飼い主が幸せなら、愛犬も幸せ。

取材をしていて、印象的だったのが「うちはドッグフレンドリーだけを追求した宿じゃないんです」というオーナーの言葉。

広々としたドッグランに、充実したアメニティ。そして寝る時も食事の時間も一緒に過ごせるなど、愛犬への配慮は十分すぎるほど。正直、その言葉を聞いたときは少し意外でした。

それでもオーナーが何より大切にしたいのは、「飼い主が楽しめること」なのだそう。飼い主が心地よく過ごし、食事を楽しみ、癒される。そういう至福の時間が結果的に愛犬の幸せにつながる。まさにその通りだなと実感した「里山ホテル かねのね丹波」での滞在でした。

【施設情報】
里山ホテル かねのね丹波
住所:兵庫県丹波市柏原町上小倉370
電話番号:0795-72-2811
URL:https://kanenone-tamba.com/

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