大震災、ペットはどうする?

2018.03.09

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東日本大震災から間もなく7年。震災当時は多くのどうぶつや飼い主が被災し、大切なペットを亡くしたり、離ればなれになってしまったりと、つらい体験をされた方が大勢いました。


その事実を踏まえ、万が一に備えて、日頃からペットの災害対策を考えておきましょう。


避難所で集団生活をすることを想定しておこう

環境省は2013年に策定した「災害時におけるペットの救護対策ガイドライン」で、大災害時はペットの犬猫を飼い主と一緒に避難させることを原則としました(※)。飼い主や自治体などが普段から準備すべきことや発生時の対応を記載しています。


飼い主自身の避難ルートの確認などはもちろん、ペットが避難所や仮設住宅で集団生活ができるよう準備しておくことが重要です。特別なことはなく、普段の健康管理やしつけで実現できます。


「所有者明示」「予防」「しつけ」は必須

まずは、避難時にキャリーやケージに入るのを嫌がらないようにしましょう。また、迷子対策も必要です。はぐれた場合に備え、マイクロチップや迷子札などで所有者明示をしておきましょう。


ワクチン接種などの感染症対策も重要です。避難生活では免疫も下がり、通常よりもリスクが上がります。ノミやダニ予防も同様です。


集団生活を送るうえではしつけも大切です。知らない人が苦手だったり排泄のしつけができていなかったりすると、避難所生活ではもちろん、預けるのも難しくなります。


投薬や処方食などが必要な場合は、あらかじめ備蓄をしておくほうが良いでしょう。避難グッズは家族分をまとめてすぐ取り出せる場所に置いておきましょう。


今一度、対策を考えてみてはいかがでしょうか。


※同行避難について
2016年に発生した熊本地震で、避難所へのペットの受け入れを巡るトラブルが発生したことを受け、環境省は2018年2月、同行避難は「飼い主がペットを同室で飼養管理することを意味するものではない」と明記したガイドラインの改定を行っています。


【関連リンク】
環境省「災害時におけるペットの救護対策ガイドライン」(2018年2月公表)

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