【トルコ・シリア大地震】現地で続くどうぶつの救助活動

by 編集部 2023.03.02

ADVERTISEMENT

アニコムでは、2月6日に発生したトルコ・シリア大地震で被災したペットとその飼い主の皆様を支援するため、『トルコ・シリア大地震におけるペット救援募金』プロジェクトを2023年3月1日から4月28日にかけて実施いたしました。

本記事では、現地で行われているどうぶつたちの救助活動についてお伝えします。

トルコ・シリア大地震の被害

▲地震により倒壊したシリアの建物©House of Cats Ernesto


2023年3月1日時点で5万人を超える方が亡くなるなど、甚大な被害が出ているトルコ・シリア大地震。

人道的救助隊は壊滅的な被害を受けた被災地の瓦礫の中から人々の捜索を拡大する中、地域の動物救助団体が、懸命にどうぶつたちの救助・救援活動を行っています。

トルコ

▲野外テントを設置し、負傷したどうぶつの処置にあたるHaytap救助チーム©Haytap


トルコでは、アニマルライツ連盟(Haytap)が、地震により甚大な被害のあった地域で、多数の負傷したどうぶつの救助とケアを行っています。


映像はトルコのイスケンデルンで、救助隊が建物の瓦礫から犬の「Pamuk」を救助しようとしている様子です。



地震発生後、Hytpが設置したテントで、多くのどうぶつたちが家族との再会を果たしました。被災地では数少ない、心暖まる瞬間です。

シリア

▲House of Cats Ernestoにより救助された猫の「Hayyat(アラビア語で「命」の意)」©House of Cats Ernesto


シリアの動物愛護団体「House of Cats Ernesto」のレスキューチームはこれまで、600頭以上の犬と猫の他に、アヒル、七面鳥、ウサギ、羊、牛、ヤギ、ロバなどの様々などうぶつに対し、医療とケアを提供。現在もシリア北部では、政府当局の下、どうぶつの救助とケアの要請への対応を続けています。


救助チームは現在も、瓦礫の山の中からどうぶつを救出しながら、被害を受けたエリアのどうぶつに対する治療や診察をサポートするなど、獣医による地域訪問も続けています。


▲瓦礫に埋もれたどうぶつたちを救助する救助チーム©House of Cats Ernesto


▲救助したどうぶつの治療©House of Cats Ernesto


▲活動を続ける救助チーム©House of Cats Ernesto

どうぶつたちの支援が課題に

今回の大地震やその後の余震などにより、残念ながら多くの方が命を落としている状況が日々報道されていますが、これはどうぶつたちも同じです。本記事でお伝えしたように、中にはケガを負っていたり、地震の影響で臆病になっていたり、あるいは飼い主を亡くし、ひとりになってしまったどうぶつもいます。


しかし、5万人を超える方が亡くなった現地では、どうぶつの保護・支援は課題として残されています。広範な地域に被害が及んだことや、一部の地域では行政が把握しているどうぶつの統計が限られていることから、どれ程のどうぶつが被災したのかもわかっていません。IFAW(国際動物福祉基金)によると、現地のどうぶつ救助の要請は500件に近づいているといいます。


そんな中で、懸命に“家族”であるどうぶつたちを救おうとしている人たちがいます。


アニコムでは、今回の大地震により被災した“家族”であるどうぶつたちと、飼い主の皆様を支援するため『トルコ・シリア大地震におけるペット救援募金』を行っております。皆さまの暖かいご協力をお願いいたします。


▼関連記事
『トルコ・シリア大地震におけるペット救援募金』プロジェクトを実施します

ADVERTISEMENT
コメント0