【防災の日企画】 愛猫と一緒に避難してみた! ①準備編

by アニコム 猫チーム 2018.08.20

9/1は「防災の日」。1923年同日に発生した「関東大震災」が由来となっています。この震災では10万人以上の死者・行方不明者が出たといわれています。


天災はいつやってくるかわかりません。自分ひとりならいざ知らず、ペットの避難も考えておくのは飼い主のつとめ。


本企画では「同行避難」のシミュレーションをして、いざというときに備えようというものです。認定VMAT講習会を終了したアニコム獣医師・麻生拓也先生監修のもと、準備編、実践編、復習編の3回にわたってお送りします。


※VMAT:Veterinarian Medical Assistance Team(災害派遣獣医療チーム)。獣医師や動物看護士など4~5名で構成される「災害派遣獣医療チーム」で、大規模災害などで動物救護のために活動する。


※認定VMAT講習会:災害動物医療研究会が主催する、動物医療支援チーム(VMAT)の人材育成と組織化を目的とした講習会


まずはペットの防災用品を揃えよう

災害に遭ったときのシチュエーションとして、大きく次の3つが考えられます。

  1. 一緒にいるときに被災

  2. 外出しているときに一緒に被災

  3. 自分が外出しているときに別々に被災

今回は、1.のケースを想定してのシミュレーションです。


愛猫・エルザ(7歳・日本猫・女の子)とふたり暮らしの筆者は、避難するとなったら、自分用とエルザ用のふたり分の防災用品を持ち出さなければなりません。


ヒト用の防災用品もろくに揃えていない筆者ですが、甚大な被害をもたらす昨今の自然災害を目の当たりにして、被災したときのことを真剣に考えなくてはと感じました。


まずは、防災用品を揃えます。環境省の「災害時におけるペットの救護対策ガイドライン」などを参考に、避難時に必要なものを揃えてみました。


【準備した防災用品】

  • 5日分くらいのフードと水
    エルザの場合、水は1日に100mlも飲まないので、5日分は500mlくらいですが、念のために500ml×2本を用意。フードは1日分ずつ小分けにしたフードを5日分用意しました。フードは酸化しやすいので、あらかじめ用意しておく場合は、定期的に取り替えたほうがよいと思います。小分けパックされているフードを用意しておくのもよいでしょう。


  • 水やフードを入れる器
    プラスチック製のものをふたつ用意。


  • トイレ用品(簡易トイレ、トイレ砂、ペットシーツ)
    簡易トイレだけあってもエルザは排泄できないのではないかと思い、この機会に簡易トイレとポータブルケージがセットになっているものを購入しました。トイレ砂は2.5L程度を中くらいの大きさのコンビニ袋に入れ、ペットシーツはレギュラーサイズで薄型のものを15枚。


  • ケージ、ハーネス(リード付き)
    ケージはハードタイプのもの。中にはエルザがときどき敷いて寝ているやわらかいマットを入れました。ハーネスはリードと一体型のものを用意。


  • ケア用品(ブラシ、ウェットティッシュ、タオル)
    ブラシは日常的に使っているピンブラシ。ウェットティッシュは80枚入りを2パック。タオルは大小2枚。


  • 洗濯ネット
    屋外診療の際や、保護のときに必要。ただ、エルザは入ったことがないので、平常時に練習をしなければいけないなと思います。


  • お気に入りのおもちゃ

これだけ揃えれば大丈夫でしょうか。麻生先生、アドバイスをお願いします!


<VMAT・麻生先生のアドバイス>
お水は、季節によっては飲水量も変動するので少し多めでグッドです。環境がかわると食事や水を飲む量が減ることがあるので、食器も普段と同じ材質のものを用意しておきましょう。


また、愛猫を安心させるためにも、愛猫自身のニオイがついたものにするとよいでしょう。いつも使っているマットやタオルをキャリーバッグに敷くのはよいと思いますよ。


…それから、持ち物として加えたいものがあります!


「加えたいもの」? 麻生先生、それはなんでしょうか。


「ワクチン証明書」「ペット保険の保険証」も忘れずに!

避難の際に持っていくものとして加えたいのは「最新のワクチン証明書」です。他のどうぶつと共同生活をする場合に備えて、コピーでもかまわないので用意しておきましょう。


それから、愛猫がケガをしてしまったり、避難先で体調を崩して、動物病院に行く場合も想定されます。ペット保険証をお持ちの場合は、そちらも忘れずに。迷子になったときの身分証明書代わりにも使えそうですね。


麻生先生、ありがとうございます。「ワクチン証明書」、うっかりしていました!


ドッグランなどで遊ぶ機会があるワンちゃんの飼い主さんならすぐに気がつけることかもしれませんが、エルザは普段、他のどうぶつと接する機会がないので、ワクチン証明書はしまいこんだままになっていました。さっそくエルザ関連の書類をまとめたファイル(通称「エルザファイル」)から取り出して、防災用品に加えました。


ペット用防災用品をリュックに詰めてみよう

私はリュックをふたつ持っていて、それぞれ容量は約16Lと約30L。防災用品を並べてみると、かなりの容量になりそうなので、大きい方のリュックに詰めていきます。小さい方のリュックには、自分用の防災用品を入れていると仮定して、シミュレーションのときはふたつのリュックを持ち出します。


今は落ち着いて荷造りができますが、いざ避難となったら、かなり焦っているはずです。当然のことながら、普段、使っているもの以外は、あらかじめ避難用のリュックに詰めておいたほうがいいなと思いました。


エルザにはハーネスを着ける練習が必要

荷物を詰め終えたら、いよいよエルザにキャリーバッグの中に入ってもらいます。その前に、キャリーバッグから飛び出してしまったときのために、ハーネスを付けます。


エルザは生まれてこの方、ハーネスというものを付けたことがありません。リード付きのソフトな素材のものを用意しましたが、嫌がる、嫌がる(汗)。ぬるりにょろりと身体をくねらせ「オ‶ア‶ァァァーー」とこの世の終わりかのような声をあげます。


シミュレーションとはいえ、あまりにかわいそうになり、今回は断念。やはり、普段からつける練習をしていないとダメですね。いろいろな種類のリードやハーネスを試してみようと思います。


キャリーバッグには、おもちゃで誘ったらすぐに入ってくれました(ホッ)。


キャリーバッグと防災リュックを実際、持ってみよう

リュックを背中とお腹側で抱え、キャリーバッグを持ちます。この状態での総重量は、13.2キロ(エルザの体重は3.6キロ)。ヒト用の防災用品を完璧に揃えたら、もっと重くなります。


ちなみに、検索をして私が目を付けた防災グッズのセット「3日間生き抜くための34種類43点セット」の重量を調べると4.2キロでした。


地域によって、また、そのときの状況によって違うとは思いますが、基本的にどうぶつ用のものは、飼い主が準備しておかなければ誰も与えてくれません。今回用意したエルザの防災用品は必要最低限の量なので、力に自信のある人はフードや水の量を増やしてもいいかもしれません。


さて、次回はいよいよ実際に避難所まで歩いてみます! 「②実践編」は8/27(月)公開予定です。


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【関連リンク】
人とペットの災害対策ガイドライン(環境省)

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