ワンちゃんが他人の車を傷つけてしまったら!?

2018.12.18

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年末年始、帰省や旅行で外出される方も多いのではないでしょうか。車に乗る機会が増えるこの時期、特に気をつけていただきたいのが他人の車に対する賠償責任事故です。


今回は、これまでに発生した事故の内容やその対策をご紹介します。


どんなトラブルが起こるの?

お休みを利用して車で家族とお出かけしていたココちゃん(仮名/コーギー・1歳・男の子)。サービスエリアでの休憩を終え、車に戻ろうとしたときに事件は起きました。急に走り出したココちゃんが、隣に駐車していた車のドアやボンネットを、広範囲にわたって爪でガリガリ。何本ものひっかき傷がついてしまったのです。車の持ち主が修理に出したところ費用はなんと50万円。ココちゃんの飼い主さんは、その費用を弁償することになってしまいました。

これは、アニコム損保に保険金請求された、実例のひとつ。ほかにも、次のような、車に関するさまざまな賠償責任事故が発生しています。

  • お散歩中、すれ違う車のドアを爪で引っかいて、傷がついた。

  • 自宅から脱走したワンちゃんが走行中の車に衝突し、車体がへこんだ。

  • ワンちゃんが蹴り上げた路上の砂利が、車にあたって傷がついた。

飼い主さん自身の車なら、あきらめもつきますが、他人の車となるとそうもいきません。傷やへこみの修理費用を請求されることになってしまうのです。


えっ!?修理で70万円!?それ以外にも!?

修理費用を請求されれば、飼い主さんがその費用を責任割合に応じて賠償しなくてはなりません。万が一、事故の時にワンちゃんがノーリードだったら、飼い主さんの責任は非常に重たいものとなります。


車の修理費用ですから数千円というわけにはいきませんし、修理期間中に代車も手配するとなればその代金も加算されます。ほんの一瞬の出来事で、数十万円の賠償責任が生じてしまうのです。


さらに、走行中の車と接触ということにでもなれば、ワンちゃん自身が骨折などの大ケガをしたり、最悪の場合…ということもあるのです。


そんなことになれば、昨日までの幸せな日々は失われてしまいます。


どうやって防いだらいいの?

こうしたガリガリや万が一の悲しい事故を防ぐために、以下の3点をしっかりと守りましょう。

  1. 車の近くで気を抜かない!

    • 狭い道や駐車場などで車とすれ違う時や追い越される時は、リードを短く持って立ち止まり、やり過ごす。

    • 車のそばを通る時は、ワンちゃんと車の間に飼い主さんが入って壁の役目をする。


  2. 自宅から脱走させない!

    • 玄関のドアを開ける前に、ワンちゃんがいる部屋のドアをしっかりと閉める。

    • お庭でノーリードにする時は、ワンちゃんが外に抜けだせる隙間はないか、柵は壊れていないかチェックする。


  3. お散歩中、逸走させない!

    • お散歩前に、首輪がしっかりとフィットしているか、留め具やリードは劣化していないかチェックする。

    • リードはしっかりと持ち、手から抜けないようにする(うんちの処理をする時は特に注意)。

    • 引っぱり癖や逸走歴のあるワンちゃんはダブルリードにする。

玄関やお散歩中のトラブルに関しては以下の記事もご覧ください。


【関連記事】

・どう防ぐ?ワンちゃんが起こす玄関先のトラブル

・どう防ぐ!?ワンちゃんのお散歩中のトラブル


車に関するトラブルをゼロに!

いかがでしたか。飼い主さんのちょっとした注意で車に関するトラブルは防ぐことができるのです。


安全で楽しい平成最後の年末年始をお過ごしください!


文責:アニコム損害保険株式会社 ペット賠償責任特約担当 石田哲也


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