2021.02.25
「ワンワン! ワンワン!」
外の物音に反応し、けたたましく吠え続けるワンちゃん。番犬の役割としては助かりますが、あまりに激しい吠え声にお悩み中…というご家庭も多いのではないでしょうか。
アニコムトレーナーのおすすめワザは「A.印象チェンジワザ」「B.ハウス大好きワザ」「C.ストップ対応ワザ」の3つ。さあ、あなたのワンちゃんはどのワザで成功するでしょうか?
A.印象チェンジワザ <怖がりなワンちゃんにおすすめ!>
「怪しい物音がしたぞ! ワンワン! ワンワン!」
吠えているワンちゃんの毛と耳に注目してみましょう。背中の毛が逆立っていたり、耳が後ろに倒れていませんか?
これは「こわいよ~」という気持ちの表れです。このタイプのワンちゃんの場合、物音=恐怖、という印象をチェンジしてあげましょう!
たとえば「決まって郵便配達員さんに吠えるの」という場合は郵便配達員さんにお願いして、ワンちゃんにおやつをあげてもらいます。次第に、物音=恐怖、から、物音=良いこと、という印象に変化していくはずです。郵便配達員さんに限らず、ワンちゃんが何に対して吠えているかをよく観察し、ひとつずつ印象をチェンジしていきます。
吠えなければ「それでいいんだよ。吠えたてる必要はないんだよ」という気持ちで褒めます。また、普段のお散歩中に、いろいろな音や人に慣れさせることも大事です。
B.ハウス大好きワザ <なわばり意識の強いワンちゃんにおすすめ!>
「勝手に家の前を通らないで! ワンワン! ワンワン!」
まるで警備員のように家中を駆け回り、外に向かって吠えるワンちゃんは、私のなわばりを守らなくちゃ!という気持ちから吠えています。
このタイプのワンちゃんは、家全体をいつでもどこでも自由に歩き回ることが許されているけれど、自分専用のスペースがない、という環境が多いのです。これでは家全体がワンちゃんのなわばりになってしまいます。「家全体は人が守るから、あなたは自分のスペースを守るだけにしてね」と教えるために、ハウスを設置し、ワンちゃんの専用スペースを作ってあげましょう。
ワンちゃんのなわばり意識が家全体からハウスへとスライドしていくので、家全体を警備するために外に向かって吠える行動は次第に軽減していきます。
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C.ストップ号令ワザ <興奮しがちなワンちゃんにおすすめ!>
「誰かが来るかも! ワンワン! ワンワン!」
恐怖心や警戒心からではなく、嬉しさで興奮しながら飼い主さんに知らせているつもりのワンちゃんもいます。
吠えてお知らせしてくれるのはありがたいけれど、いつまでも吠え続けるのは困る。こういった場合には号令を出したら吠えやむことを教えましょう。ワンちゃんが数度吠えたところで、「ストップ」や「もういいよ」などの決まった号令をかけます。
吠えるのをやめたら、「おいで」で呼び寄せてごほうびをあげます。ここでのごほうびは、ガムなどの長持ちするタイプのおやつがおすすめです。ボーロなどのすぐに食べ終わるものは、「もっとほしい!」という要求吠えに繋がる可能性があります。
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吠える気持ち
「無駄吠えが多くて困っています」と思う前に考えていただきたいこと、それは、「吠えているワンちゃんの気持ち」です。
何に対して吠えているの? どんなシチュエーションで吠えるの? ワンちゃんをよく観察し、吠える原因をみつけることが解決の近道になるからです。
同時に「おすわり」「ふせ」「まて」「おいで」といった基本のトレーニングを練習し、ワンちゃんが飼い主さんの号令にいつでも耳を傾けられる関係性を築いておきましょう。
あなたのワンちゃんは、A、B、C、どのワザで成功しましたか? それぞれのご家庭やワンちゃんによって、効果的なワザは千差万別かもしれません。よろしければ、あなたの体験談をコメント欄で教えてくださいね。
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ベリーのママさん
パピーの頃、コンビニ前につないで買い物をしていたら表で激吠えが聞こえてあわてて飛び出したら、見知らぬ男性が我が家のベリーを罵倒していじめていました。
覆い被さった体勢で殴ろうとしていたのでとっさに抱き抱えて難を逃れましたが、それから男性に対して警戒して吠えてしまいます。
スクールで訓練もさせましたが訓練士さんを男性だと認識すると、いきなり吠えます。
逆に女性だと全く吠えません。
6歳になった今も男性が苦手で、何回も会ったことがある方以外は吠えまくります。
獣医さんからも、トラウマになってしまっているので治すのは難しいと言われました。
一生 このトラウマを背負って行かなくてはならないと思うと不憫でなりません。
少しでも吠えをなくす方法があったら教えて下さい。