犬がほえるということ
2017.09.05
不安や刺激不足、トラウマなど…「ほえ」を増長させる要因とは
犬の問題行動のひとつに「ほえ」があります。犬は生来、ほえて群れの仲間とコミュニケーションを取る性質があり、いくつかの品種ではその特徴が強化されています。ヨークシャー・テリアなどの愛玩犬やコーギーなどの牧羊犬、ビーグル、ダックスフンドなどの狩猟犬、柴などの番犬です。
また、性成熟を迎える頃のテリトリーを守ろうとする雄や不安傾向が強い犬もほえが問題になります。
さらに、社会化や順化(さまざまなものに慣れさせること)不足、刺激不足、トラウマ、落ち着かない環境での飼育など、環境により強化させることも。多頭飼育の場合、同居犬につられることもあります。
しかるより「ほえ」の代替えになるものを与えて回避を
対策としては、体力発散や刺激を与えること。十分な運動、散歩コースの変更などです。「疲れた犬は良い犬だ」という英国のことわざにあるように、愛犬の体力やほえがいたずらに向かわないようにさせることが大切です。
食事は一度に与えず、少しずつ探させたり、投げて拾わせたりしてもいいでしょう。また、不安が強い場合はクレートなどで落ち着けるスペースを用意しましょう。ほえそうなタイミングで、他のことに熱中させるようなしつけも効果的です。
「ほえたらダメ」と教えるより、他に何をしたらいいかを教える方が犬にとっては理解しやすく、良いリーダーといえます。
ちなみに猫は自然界では大人になると、ほとんど鳴きません。ニャアと鳴くのは子猫が母猫に要求するときだけ。自宅の猫がよく鳴く場合は家族を母猫だと思って甘えているのでしょう。
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