2017.12.29
忙しくて遊んであげられないときや来客の対応、ワンちゃんに静かにしてもらいたいときに、いい子にしていてくれたら助かりますよね。きずなを深めるトレーニング、本日のテーマは「ハウス」です。飼い主さんとのきずなが深まるにつれて、よりスムーズにできるようになりますよ! それではいってみましょう。
「ハウス」ができるとこんなに楽チン!
キャリーバッグやクレートに自ら進んで入ってくれると、おでかけ前の準備もスムーズですし、ワンちゃんが苦手な方との対応時にも配慮できます。また、ハウスでおとなしくお留守番ができるようになると、万が一の災害時などでも安心して行動できるでしょう。「狭いところに閉じ込めてしまってかわいそう」と思われるかもしれませんが、実はワンちゃんにとって狭くて暗いところは落ち着けて安心できるスポットでもあるんですよ。
「ハウス」は楽しいところ
初めてキャリーバッグ、クレートなどに入れる時は、フードやおやつをバッグの中に置いて「ハウス」と声をかけながら誘導します。最初は中に入っただけで十分にほめます。頭だけ、前足だけでも十分です。安心な場所とわかれば、ワンちゃんが進んで奥の方まで入ってくれるようになります。「“ハウス”するとおやつがもらえる!」という良いイメージが定着していきます。
ステップを踏んで慣れてもらう
「ハウス」に入れるようになったら、次のステップに移ります。今度は扉を閉める練習です。最初は、扉を閉めてもすぐに開け、「お留守番できたね、エライね!」などとほめてあげましょう。ワンちゃんの様子を見ながら、扉を閉める時間を少しずつ長くしていきます。慣れないうちは、ほんの数秒でも充分です。「バッグの中に入る」と「扉を閉め隔離される」ことを分けて練習することで、ワンちゃん自身も経験を重ねて次第に自信がついていきます。
一人ぼっちにさせないで!
注意点は、ワンちゃんが自信をもって中に入れるようになるまで閉じ込めないこと。扉を閉めることができるようになっても、最初のうちは、必ず飼い主さんが同じ空間にいてあげることがポイントです。「今はバッグの中だけど後で必ず飼い主さんに会える!」という信頼感が生まれると、キャリーケースやクレートの中でもリラックスして待てるようになります。きずなを深めてワンちゃんの安心スポットを増やしてあげましょう!
「ハウス」いろいろ
ワンちゃんに入っていてもらいたい「ハウス」は、ご家庭によってさまざまです。ケージやサークルなど大きなものでもトレーニング方法は同様で、いずれも「ハウス」と声をかけながらフードで誘導することから始めます。「ハウス」の大きさや形が異なっていても、ワンちゃんが行動を制限される場所でも、リラックスして過ごせるようになるためのポイントは同じ。そこに入ったらたくさんほめて、「ハウス」は楽しい場所だと覚えてもらいましょう!