クリスマスは大忙し!サンタクロースの相棒トナカイってどんな動物?

by 編集部 2023.12.22

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クリスマスといえば、サンタクロースがソリに乗ってプレゼントを運んでいる様子をイメージする方も多いのではないでしょうか?
そのソリを引いている、サンタクロースの良き相棒として有名なのがトナカイです。この記事ではトナカイの生態やマメ知識など、トナカイについてもっと詳しくなれる情報をご紹介します。

トナカイってどんな動物?

2頭のカリバス(トナカイ)

トナカイは、偶蹄目シカ科に属する鹿の仲間です。「トナカイ」と呼んでいるのは日本だけで、アイヌ語の「トゥナカイ」に由来しています。英語では「Reindeer(レインディア)」、北米では「Caribou(カリブー)」と呼ばれます。

極寒の地で群をつくって生活している

トナカイの生息地は、フィンランド・ノルウェー・アラスカなど北半球の寒帯や亜寒帯地域。大きくて平らなひづめは、雪の上を歩くのに適していて、歩くときに「カチカチ」という足音がします。体毛は夏と冬とで異なり、夏は短く、冬は羊のように長い毛で断熱性を高めています。
また、鹿の仲間の中では珍しく、群れで生活します。繁殖期の秋になるとオスはメスをめぐる争いを始め、戦いに勝ったオスは5〜15頭のメスを率いてハーレムと言われる群を作ります。

草食メインの雑食

一般的には草食動物と言われていますが、草・葉・根・コケ類などの他にも、虫やネズミなどの小動物も食べます。

オスもメスも角を持っている

鹿の仲間では唯一、オスとメスの両方が角を持っていて、毎年生え変わります。ただし、オスとメスとで、角の大きさや角が落ちる、落角(らっかく)時期が異なります。
角の大きさはオスが90〜120cm、メスが30〜40cm。落角時期は、オスは12月中旬、妊娠していないメスは3月頃、妊娠しているメスは出産後数日です。

鼻は赤くなる!?

基本的には黒っぽい色をしています。
しかし、鼻粘膜の毛細血管の密度が高いため、充血したときに鼻が赤く見えることがあります。

マメ知識①「赤鼻のトナカイ」は父親が娘のために作った物語

自然環境のトナカイ

クリスマスソングでお馴染みの『赤鼻のトナカイ』。赤鼻を仲間のトナカイから笑われていたルドルフが、その”みんなと違う”赤鼻をサンタクロースに「役に立つ」と言われたことで、心から喜んだという内容です。実はこの歌には、原作にあたる物語が存在します。


物語を書いたのは、アメリカのコピーライター、ロバート・メイです。ロバートはガンで闘病中の妻と娘の3人家族でした。妻は回復の見込みがなく、娘は元気がなくなっていく母の姿を見てしょんぼりしていたそう。
ある日、娘がロバートに「なぜママはみんなと違うの?」と尋ねます。娘が言った”みんなと違う”というフレーズにピンときたロバート。娘を喜ばせるため、いじめられる原因である赤鼻がサンタクロースに必要とされ、霧の中での先導という他のトナカイができないことをする物語『赤鼻のトナカイのルドルフ』を作りました。


ロバートが、勤めていた会社でこの物語を発表すると、なんと大好評。次のクリスマスに会社の宣伝用冊子として配布されました。さらに数年後、ロバートの従兄弟(いとこ)であるジョニー・マークスが、この物語を基に作詞作曲した『赤鼻のトナカイ』がリリースされ、世界的に有名なクリスマスソングとなりました。

マメ知識②ソリを引くトナカイの8頭説と9頭説

そりを引くトナカイ

サンタクロースが乗るソリを引くトナカイたち。このトナカイの頭数には、8頭説と9頭説があります。
まず、8頭説の由来は1823年につくられた詩「サンタクロースがきた」とされています。この詩の中で8頭の名前と意味が紹介されています。


1.Dasher/ダッシャー(突進)
2.Dancer/ダンサー(踊り子)
3.Prancer/プランサー(踊り跳ねるもの)
4.Vixen/ヴィクセン(やかましい)
5.Comet/コメット(彗星)
6.Cupid/キューピッド (愛の神)
7.Donner/ドナー(雷鳴)
8.Blitzen/ブリッツェン(稲光)


9頭説は、この8頭に、先ほど紹介した赤鼻のトナカイ「ルドルフ」を加えたものです。

まとめ

サンタクロースとともに世界中にプレゼントを届けるトナカイは、クリスマスに欠かせない存在です。今年のクリスマスはトナカイにも注目して過ごしてみてはいかがでしょう。

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