9月29日は招き猫の日って、ご存知でしたか?

2021.09.17

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福を呼び寄せるといわれる「招き猫」。片手(足?)を挙げて、「おいで、おいで~」と言っているかのようなポーズが愛らしいですよね。
来たる9月29日は、この「招き猫」の記念日です!
記念日にちなんで、招き猫に関するトリビアをご紹介します!


「来る」「福」の語呂合わせで制定された「招き猫の日」

招き猫の写真

「招き猫の日」は、招き猫をこよなく愛する人たちの団体、「日本招猫倶楽部」が1995年に制定した記念日です。
「いつも手を挙げて、私たち人間に福を招いてくれる『招き猫』に一年に一度くらいは感謝する日があってもいいのではないか」という思いから、制定されました。
「9月29日」が選ばれたのは、来る(9)ふ(2)く(9)の語呂合わせから。

この日は、各地でさまざまなイベントが開催されます。
比較的規模が大きくて有名なのが、愛知県瀬戸市、三重県伊勢市で開催される「来る福招き猫まつり」でしょう。
どちらも20回以上、回を重ねているので、毎年恒例のお祭りになっています。

第26回来る福招き猫まつりin瀬戸(愛知県瀬戸市)
※2021年は開催中止
国内外から選ばれたアーティストによる「創作招き猫展」やスタンプラリー、招き猫になれる「招き猫メイク」など楽しい催しものが目白押しです。

来る福招き猫まつり(三重県伊勢市)
期間:2021年9月18日(土)~9月29日(水)
https://www.okageyokocho.co.jp/program/season-program/kisetsu10/
人気観光スポットである伊勢神宮前の「おかげ横丁」で、2週間にわたって開催されます。
おかげ横丁の各所で、招き猫現代作家の作品展や「招き猫の絵付け教室」などを実施。
また、地元の氏神様でお祓いを受けた、ありがたい福鈴が配られます。929個限定なので、早めに行ってgetしたいですね。


両手を挙げていれば、商売繁盛+千客万来、一挙両得!?

招き猫の写真

招き猫には、右手を挙げているものと左手を挙げているものがあります。
それぞれ「商売繁盛」(右手)、「千客万来」(左手)とご利益が異なります。
「じゃあ、両手を挙げていたら、1体でふたつのご利益があるんだ!」のかと思いきや、
両手を挙げた招き猫は、欲張りすぎて「お手上げ状態になる」といわれ、あまり人気がないようです。何事も、ほどほどに…。


色によって異なるご利益。あなたは何色を選ぶ?

招き猫の写真

招き猫といえば三毛柄の印象が強いですが、実はさまざまな色があって、色によってもご利益が異なります。
金:金運アップ
黒:魔除け、厄除け
赤:病除け
青:学業向上
緑:交通安全、家内安全
ピンク:恋愛

さて、あなたは何色を選びますか? 「全色揃える!」ですって?
「お手上げ状態」にならないよう、ご注意を…。


招き猫発祥の伝説が残る神社・仏閣

実は「招き猫誕生伝説」が伝わる神社・仏閣はいくつかあります。 現代も語り継がれる言い伝えとともにご紹介します。


■豪徳寺(東京都世田谷区)

江戸初期の武将・井伊直孝が鷹狩の帰路、小さな貧しい寺の前を通り過ぎようとしたとき、猫が手招きしているのが見えたのでその寺に入りました。その直後、突然の雷雨となりましたが、井伊直孝は寺で雨宿りができたため、落雷に遭わずにすみました。

命が救われたと感動した井伊直孝は、その寺を菩提寺にして「豪徳寺」と名付けました。 そして、田畑などを寄進したので、貧しかった寺が繁栄したということです。


■今戸神社(東京都台東区)

江戸時代、貧しい老婆が、その貧しさのために大切な愛猫を手放しました。その愛猫が夢枕に立ち、こう告げました。「自分の姿を人形にしたら福が訪れる」。そこで地元の今戸焼の人形にしたら評判になって裕福になったというのが由来といわれています。


■壇王(だんのう)法林寺(京都府京都市)

壇王法林寺に祀られているのは「主夜神」という神様です。仏典では「恐怖やさまざまな困りごとを取り除き、生きているすべてのものを救い、この世のすべてを照らして悟りの道を開かせる神様」と説かれています。

この「主夜」が「守夜」に転じて、夜を守る神としても崇められています。「主夜神」は、古くから黒猫が御使いだといわれています。江戸時代の中頃から、この主夜神尊の銘を刻んだ黒色の「招福猫」が作られていて、民衆に受け入れられていたといい、寺社関連の招き猫としては最古だという言い伝えもあります。


■お松大権現(徳島県阿南市)

通称「猫神さま」と呼ばれて親しまれているのが「お松大権現」です。猫神さまと呼ばれる所以は、天和・貞享年間に起きた悲しい出来事です。

それは、お松という女性がある誤解から処刑されることとなりました。その遺恨を、寵愛していた三毛猫に伝えて処刑に殉じたといいます。その後、お松を処刑たらしめた者の家々に怪猫が現れ、怪事異変が続いたそうです。


この言い伝えとの関連は定かではありませんが、ここの境内には、約1万体の招き猫が奉納されていて、その光景は圧巻です。「招き猫発祥の地」とは少し異なるかもしれませんが、招き猫マニアにとっては、一度は見てみたい景色が広がっていることは間違いないでしょう。

東京2020オリンピック競技大会のお土産でも大人気!

2021年7月23日~8月8日まで開催されていた東京2020オリンピック競技大会で、世界中のメディア関係者が集まっていたのが東京ビッグサイトのメインプレスセンターです。このプレスセンターには、オリンピックの公式グッズが購入できる自動販売機が5台、設置されていました。そこでは、だるまやこけしといった伝統工芸品をはじめ、タンブラーや湯呑、トートバッグなど、さまざまなグッズが売られていました。


その中でも大人気だったのが、東京2020大会エンブレムを施した招き猫の木目込み人形です。1万6500円(税込)とけっこうなお値段ですが、自動販売機の招き猫を買い占めてしまったフランスの方もいたとか。海外の方にとっても興味津々の、日本独特の縁起物といえそうですね。

幸福の招き猫電車に乗ろう!

招き猫電車の写真

※現在のラッピングとは異なります。


車体に招き猫が描かれた、とっても縁起がよさそうな電車が走っているの、ご存じですか?
これは、東京急行電鉄株式会社が開催する「玉電開通110周年記念イベント」の一環で、玉電(旧:玉川線、現:世田谷線)沿線名所のひとつである「豪徳寺」の協力で実現したもの。
豪徳寺は招き猫発祥の地といわれ、境内には1,000体以上の招き猫が奉納されています。
電車に描かれているのは、豪徳寺の招き猫。挙げているのは右手で、シンプルな白い招き猫です。小判は持っていません。なぜ持っていないのかというと、「招き猫は、機会を与えてくれるが、その機会を生かして結果(小判)を得るのは本人次第」、といった考え方からといわれています。
招き猫の絵にラッピングされている電車なんて、乗ったら幸せに包まれそうですね!
車体だけでなく、つり革も招き猫型! そして床面には猫の足跡が!
これは乗るしかないでしょう。

招き猫電車の運行については、当日、下記、東急お客さまセンターへお問い合わせください。

※車両運用(点検や清掃など)の都合により、運休している日もあります。


【営業時間】 平日  10:30~16:00
       土日祝 10:30~16:00


※現在新型コロナウィルス感染者の増加に伴い、営業時間の短縮や変更がある場合もあります。


「招き猫の日」、招き猫に感謝の気持ちで過ごしましょう!

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