【どうぶつ記念日】5月26日は世界カワウソの日!種類や生態をご紹介

2021.05.26

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5月26日は「世界カワウソの日(World Otter Day)」です。 この日は世界中のカワウソの生態を知ってもらい、現状や保全について考えることを目的にイギリスに拠点を置く国際カワウソ生存基金(IOSF)が設けたものです。
動物園でも多く飼育され、愛らしい見た目から人気の高いカワウソ。今回は代表的な種類と生態についてご紹介します。

かつては日本にも生息していた

今、密かに人気のどうぶつ、カワウソ。つぶらな瞳がなんともチャーミングですね。カワウソにはいくつか種類がありますが、代表的なのは次の3種類でしょう。


  • コツメカワウソ
    カワウソのなかでいちばん小さな種類。ほかのカワウソに比べて爪が小さいので、その名がつきました。


  • オオカワウソ
    体長が2mにもなる大きな種類。主にコロンビアやブラジルに生息しています。


  • ユーラシアカワウソ(ヨーロッパカワウソ)
    ツンドラを除くユーラシア大陸の全土に生息。繁殖力が強いので、カワウソのなかでもいちばん広範囲に分布しています。


大きさは違っても、容姿はいずれもほとんど同じです。上が扁平になっている小ぶりな頭、その両端にちょこんとついた小さな耳。細長い胴体に、水かきがついた短い足。


かつては北海道、本州、四国、九州など、日本にも生息していました。ニホンカワウソという種類で、当時は日常的に川を泳いでいる姿が見られたそうですが、残念ながら2012年8月に「絶滅種」となってしまいました。


家族の絆が強いコツメカワウソ

カワウソの中で、日本の動物園でも多く飼育されているのが、小型のコツメカワウソです。


身体は小さいのですが、体長の三分の一ほどもある、太くて長いたくましいしっぽを持っているのが特徴のひとつです。このしっぽは、水の中で活動をするときの強い味方。泳ぐときに、このしっぽを使ってバランスをとったり、推進力をつけたりしているので、水中でも素早く動き回ることができるのです。潜水能力も高く、6~8分もの間、潜っていることができるそうです。


また、決まった繁殖期はありませんが、一夫一妻制の彼らはつがいの結びつきが強く、出産前の巣作りや、家族に食べ物を運搬してくるなど、雄も育児を手伝っています。


家族の絆が強いコツメカワウソ。仲良しな姿を動物園で観察してみるのもよいのでは? 「握手会」を開催しているところもあるので、機会があったらぜひ愛らしい手に触れてみましょう。



【コツメカワウソ】
ネコ目(食肉目)イタチ科カワウソ亜科 Aonyx cinerea
インドから中国南部、東南アジアなどに分布。主に河川や湖の近くに生息。
普通は10~15頭程度の家族群で暮らしている。遊び好きで、狩猟以外で水の中に入って遊んだり、川岸の斜面を登って滑りおりたりしている。

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