知ってびっくり!!ハムスターの秘めた力

by アニコム ハムスターチーム 2018.11.30

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以前、ハムスターをもっともっと知ってもらいたいという、アニコム ハムスターチームの強い想いから「あなたの運命のハムスターはどんな子?」で、ハムスターの性格についてご紹介しました!


今回はさらにみなさんにびっくりしていただけるような魅力をお伝えしたく、「え!? そんなこともできるの!?」という、ハムスターたちの秘めた力をお伝えします!


まずはハムスターの基本情報

「ハムスター」と聞くと、ふわふわで、ちょこちょこ動くかわいらしい姿をイメージすると思いますが、当然のことながら、もともとは野生の動物です。


野生のハムスターが生息している中央アジアや中東の乾燥地帯は、日中と夜間の気温が20℃近く違うこともある、厳しい環境です。そのため、ハムスターたちは温度が一定に保てるよう、地面に穴を掘って巣を作ります。昼間は地上に敵がたくさんいるので、活動するのは暗くなってから。


厳しい寒暖差と捕食者に狙われている過酷な環境を生き抜くために、ハムスターは20cmに満たない小さな身体にパワフルな力を秘めているのです。


どこでも登る!走る!パワフルな「手足」

ハムスターの手の画像

ハムスターの「手足」をよくよく見たことはありますか?


とっても小さいですが、手(前足)は指が4本、足(後足)は5本、肉球もしっかりあります。


肉球は、ワンちゃんと同じように、デコボコの地面を歩くときに足を保護したり、高いところから飛び降りたときの衝撃をやわらげてくれます。


爪は針のようにとても細いので不安定な場所にも引っかけやすく、体重も軽いので、つかまるところさえあれば、まるで懸垂のように登ることもできるのです。大好きな飼い主さんの足元からよじ登って、肩まで到達なんて朝飯前。カーテンや壁だって登っちゃいます。


ちなみに、ハムスターといえば回し車をひたすら回している姿が思い浮かぶかもしれません。あんなに回して疲れないのかなぁ…と調べてみたところ、野生のハムスターは、なわばりチェックをしながらごはんを求め1日で20km以上走ることもあるそうです! 毎日ハーフマラソンの距離を走っているようなものですよね…パワフル!


★飼育ポイント
高い場所からうっかり落下して骨折してしまったり、動きが素早いため、飼い主さんの足元で遊んでいるときに間違えて踏んでしまうこともあるので、注意が必要です!


収納力バツグン!どこまで入るか「頬袋」

ハムスターの頬袋の写真

ハムスターといえば、ほっぺたをぷっくぷくに膨らませている顔を想像する人も多いのではないでしょうか。


ハムスターは口の内部、左右に「頬袋」という器官をもっています。野生のハムスターは地下の巣穴で生活するため、地上でみつけた食べ物や、寝床を整えるための牧草や木屑などを巣穴に運んでため込む習性があります。頬袋に大量にものを詰め込み、持ち帰るのです。野生では常に食べ物が豊富にあるわけではないので、ため込んでおくことで、ハムスターたちは安心するんですね。


ちなみに頬袋といっても、ほっぺただけではなく、肩あたりまで詰め込めるスペースがあります! ゴールデンハムスターには、ひまわりの種を200個も詰められる子もいるそうですよ。


ただし、せっかく詰め込んだものをすべてはき出すこともあります。それは命の危機を察知した時など、身体を軽くして逃げることに徹するためです。身体の小さなハムスターは、野生の厳しい世界で生き抜くために、頬袋を上手くつかっているんですね。


家族としてお家で暮らしているハムスターたちには、ごはんがなくなる!なんて危機は訪れませんが、本能としてやはり巣箱の中に床材を持ち込んで寝床を作り、お気に入りのごはんを持ち帰って大切に溜め込みます。たまに頬袋に詰め込みすぎて、顔が変形してしまったり、顔がひっかかって巣箱に入れなくなったりなんてことも。


★飼育ポイント
粘り気のあるものだと頬袋の中でくっつき、自力でごはんを外に出せなくなる可能性があるので、極力あげないようにするか、必ず飼い主が見ている状況で食べさせましょう!


また、たくさん詰め込める頬袋ですが、長時間貯めたままだと炎症をおこす原因となってしまいます。巣箱に溜め込んだ食べ物が腐ってしまうこともあるので、ごはんをあげた時は、しっかり食べているか確認してあげてくださいね!


【関連記事】
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まだまだある ハムスターのトリビア

ハムスターのお尻の写真

■優れた聴覚と睡眠のヒミツ
身軽さ、頬袋以外の特徴として、ハムスターは特に聴覚も優れています。


かすかな音でも聞き逃さず、素早く危険を察知するために、あの小さな耳で人間の4倍の音域を聞き取ることができるそうですよ!


そんな能力を活かして、ハムスターは飼い主の声や足音を覚えてくれます。また、ハムスターは人間には聞こえない超音波で仲間と交信しているともいわれています。もしかしたら、わたしたちの聞こえないところで、夜な夜な会話が繰り広げられている…かもしれません。


そんな優れた聴覚ですが、熟睡していては本領発揮できません。そのため、ハムスターは1日のうち、明るい時間帯は10分ほどの短い睡眠を繰り返して常に危険を察知できるように備えています。頑張り屋さんです。


■魅惑のハムケツ誕生の理由
ハムスターはどんなしっぽをしているか、思い出せますか? 写真のようにとても短いのであまり印象にないかもしれません。しっぽは感情を表したり、高い場所、細い場所を歩くとき、走るときにバランスをとるためなど、どうぶつによっては大切な身体の一部ですが、ハムスターの場合、生活の拠点が地下にあり、高い場所に登る必要がなくなったので、退化したといわれています。


あのまるっとしたお尻に、小さいしっぽ(通称ハムケツ) …この後ろ姿に心を撃ち抜かれるハムスターファンは少なくありません。


★飼育ポイント

ハムスターは音にとっても敏感です。ケージを床に置くと常に足音など振動が伝わって安心できません。また、電化製品の近くなど電子音が常に聞こえる場所も避けてあげましょう!


ハムスターの写真

いかがでしたか? ハムスターへの興味、わきましたか?


これからハムスターをお迎えする方も、お迎えされて間もない方も、パワフルで元気いっぱいなハムスターが運動能力を存分に発揮できるよう頑丈な回し車を設置したり、高い場所を好むハムスターがケガをしないように床材をいっぱい敷いてあげるなど、快適空間を準備してあげましょう。きっと、活き活きした活動的なハムスターの姿が見られるはずです!

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コメント20

通りすがりの孫悟空さん

よくわかりました

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さくパンさん

ハムスターの一番かかりやすい病気は?

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りーたんさん

ハムスターは、なぜ小さいのか

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セッコさん

以前キンクマハムスターを飼っていました。それはもう可愛くて、可愛くて……
参考になりました!

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