2018.05.16
移りゆく美しい四季の中を、ワンちゃんと寄り添い歩く。映画のワンシーンのような優雅なお散歩は、誰しもの憧れです。
でも、実際のお散歩はいかがでしょう。ぐいぐい引っ張り気味?家に帰るまでエンドレスダッシュ!?
ちょっとしたコツを押さえて、かっこいいお散歩にチャレンジしましょう。
きずなを深めるトレーニング、本日のテーマは「あとへ」です。「つけ」や、「ヒール」とも呼ばれます。それではいってみましょう!
目指すのは、この感じ
「いい天気だね!今日はちょっと遠出しようか」こんな声が聞こえてきそうなこのショットは、「あとへ」の完成図です。
ワンちゃんの鼻先の位置に注目してみましょう。飼い主さんの脚より前に出ていませんね。寄り添うように、ついて歩いている状態。しかも目線はバッチリ合っています。
このショットをイメージしながら、順番に練習していきましょう。
止まってポジションを教える
さっそく実践!と、いきたいところですが、突然「あとへ」と言われても、「あとって、なんのこと?」と、ワンちゃんはとまどってしまいます。まずは止まったままで「あとへ」のポジションを教えましょう。
- 人はまっすぐ立ちます。
- おやつをワンちゃんの鼻先にあて「あとへ」と号令をかけ、真横へと誘導します。
- このポジションでアイコンタクトをとり、おやつをあげ、ほめます。
ポイントは、おやつを与える位置。ズボンの縦の縫い目あたりで与えることで、「この位置にいると良いことがある」と、印象付けられていきます。
小さなワンちゃんは立ち膝の姿勢になると、うまく誘導できますよ。できるようになったら、まっすぐ立ってやってみましょう。
歩いていこう
「あとへ」のポジションを理解したら次のステップへ。
ポジションをキープしたまま歩いてみましょう。「あとへ」と声をかけてスタートします。ワンちゃんがいる側の脚から踏み出すと、スタートの合図が伝わりやすいですよ。
真横をついて歩いたら「そうそう、上手!いいよ!その調子!」とほめて、同時におやつをあげます。
最初は2、3歩、次は5歩、というように、少しずつ距離を伸ばしていきます。
ワンちゃんが飼い主さんの前に出てしまった時は、すぐに立ち止まります。おやつで誘導しながらポジションまで戻しましょう。アイコンタクトをとり「あとへ」と声をかけ、ふたたび歩き出します。
おすすめアイテム
【リード】
伸縮リード、ロングリード、胴輪(ハーネス)は、「あとへ」の練習には不向きです。いずれも、ワンちゃんが前へ前へと出たくなるようなアイテムだからです。長すぎず、短すぎないシンプルなリードと、首輪で練習しましょう。
【おさんぽバッグ】
「あとへ」の練習時は、ウエストポーチ、ポシェットなどがおススメです。両手が空くので、ワンちゃんを誘導したり、すばやくおやつをあげることができるからです。写真のように、ワンちゃん側に袋の位置がくるように装着します。
優雅に、かっこよく
最後に、もう一度「あとへ」の完成図を見てみましょう。リードは、ほどよくたるみ、ワンちゃんは引っ張っていません。
アイコンタクトもバッチリですね。なにより、どちらも最高のスマイルです。
さあ「あとへ」をマスターしたら、ちょっと遠くへ出かけましょう。
優雅に、かっこよく。まるで、映画のワンシーンのように。