by しつけチーム 2018.01.23
ワンちゃんが口にくわえたおもちゃをすぐに離してくれたら…誤って危険なものを食べてしまった時のリスク回避はもちろん、投げたボールやおもちゃをくわえて持って来てきてくれるなど、一緒に遊べる楽しみももっと広がります!
きずなを深めるトレーニング、本日のテーマは【貸して】です。それではいってみましょう!
ワンちゃんには所有欲があるんです
ワンちゃんには、昔々食べ物を自分で探さなければならなかった時のなごりから、自分の所有物を守ろうとする性質があります。おもちゃやスリッパをくわえて離そうとしてくれない時、ワンちゃんは「これはボク(ワタシ)の物だよ~!!」と取られまいと必死で抵抗している心境なのです。
その心境を理解した上で、上手に「貸して」ができるように練習していきましょう。
取り引き上手になろう
ワンちゃんの気持ちも尊重しつつ、大好きなおもちゃを離してもらうには、同じくらい大好きなおやつとの物々交換を提案してみましょう!
「貸して」と声をかけながら、離してほしいおもちゃに手を添えて、反対の手でおやつをそっと差し出します。 ワンちゃんは「おもちゃも好きだけど、おやつも好き!」とおやつを食べようとして、くわえたものを離してくれるはず。ワンちゃんの大好きなおやつを奮発して、交渉してみましょう!
続けていくことで、「離すといいことがある!」と理解し、スムーズに離してくれるようになります。
借りたものは返します
おやつを使わずに練習する方法もあります。
「貸して」の声かけで、くわえたおもちゃを離してくれたら、ワンちゃんに「ありがとう!」といって、すぐにまたワンちゃんにそのおもちゃをくわえさせます。
これを繰り返していると、ワンちゃんは次第に「ちゃんと返してくれるんだ!」と理解し、おもちゃをすぐに離してくれるようになるでしょう。
「貸して」の練習では、「おもちゃを引っ張らない」ように気をつけましょう。強く引っ張ったりすると、ワンちゃんは遊んでもらえるのだと勘違いしてヒートアップし、おもちゃをくわえたまま走り回ったりしてしまうことも。そのまま追いかけっこに突入してしまうと困りますよね。
リードをつけてワンちゃんの行動範囲を限定し、「貸して」の練習に集中するようにする、というのも対策としておすすめです。
もちろん、練習の後にはワンちゃんとおもちゃで一緒にたくさん遊んであげてくださいね!