2018.03.16
きずなを深めるトレーニング、本日のテーマは【お手】です。
「トレーニングでなく、芸みたい」「お手って教える必要あるの?」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、実は覚えておくととっても便利なツールなんです。それではいってみましょう!
ワンちゃんのしぐさを利用する方法
教え方は簡単です。
①手のひらにおやつを乗せてワンちゃんにおやつがあることを知らせます。手のひらを上に向けたままグーの形に握り込み、ワンちゃんの胸の高さくらいに差し出します。
②ワンちゃんが前肢で飼い主さんの手に触れたら、「お手」と声をかけて手を開きます。「前肢で飼い主さんの手に触ったら、おやつが出てきた!」ということを覚えると、タッチの成功率が高まります。
③ワンちゃんが前肢で握りこぶしにタッチすることを覚えたら、少しずつおやつがなくてもできるように練習してみましょう。
飼い主さんが誘導して教える方法
上の方法でうまくいかない時は、ワンちゃんの前肢を持って誘導してみましょう。
やさしくワンちゃんの前肢を取って、おやつを握った手にタッチさせます。急に前肢をつかむとびっくりしてしまうワンちゃんもいるので、ワンちゃんの前肢に触れたり、やさしく握りしめたりすることに慣らしておくとスムーズです。
「お手」と声をかけ、手を開いておやつを食べさせます。「お手」=飼い主さんの手にタッチする、ということをワンちゃんに理解してもらいましょう。
バリエーションを楽しもう
片方が上手にできるようになったら、反対側も練習しましょう。
「おかわり」などが一般的ですが、「お手」とは違う号令にしてあげると、ワンちゃんが理解しやすくなります。
「人の手にタッチする」ということを覚えたら、ハイタッチやクロス、高速お手などの変化球にもチャレンジしてみましょう! いろいろなバリエーションを教える時のポイントは、何度もやり続けないこと。短い時間で気長に練習することで、少しずつできることが広がっていきますよ。
こんなに便利!生活の中で使える「お手」
「お手」の号令で、ワンちゃん自ら前肢を差し出してくれたら、お散歩後の足洗いもスムーズですし、肉球の変化や爪の伸び具合にも気づけます。
その他、シャンプー後のドライヤー、ブラッシングなどなど、猫の手ならぬワンコの手を借りたいタイミングは、実はたくさんあるのです。楽しいコミュニケーションという気持ちで行うと、ますますワンちゃんと心が通じ合っていきますよ。
かわいくて、健康にも役立つコミュニケーションツール「お手」をぜひマスターしておきましょう!