最大のトカゲ!恐竜みたいなコモドオオトカゲの生態と驚きの雑学6選

by 佐藤華奈子 2026.02.10

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巨大な体に丈夫なウロコ、大きな爪、びっしりと生えた歯。コモドオオトカゲは「生きている恐竜」とも「現実世界のドラゴン」ともいわれています。とてつもない迫力のこのトカゲは、地球上のどこにいてどんな風に生きているのでしょうか。その生態や驚きの雑学を紹介します!

コモドオオトカゲってどんなどうぶつ?

コモドオオトカゲはオオトカゲ科のは虫類。大きさはなんと全長2~3m、体重100kg前後になる最大のトカゲです。英名はKomodo dragon(コモドドラゴン)。
しっぽがとても長く、体と同じくらいです。歯は1cmほどですが、縁には鋸のようなギザギザがあります。舌はヘビのように先が分かれています。がっしりした筋肉質な足で堂々と歩き回る姿は、よく恐竜に例えられますが、分類上は恐竜とは関係ありません。基本的に単独行動で、暑い日中は木陰などで、冷え込む夜間は巣の中で過ごし、朝方や夕方に活発に活動します。
寿命は長く30~40年ほど生きるといわれています。

コモドオオトカゲがいるところ

コモド島・リンチャ島・フローレンス島など、インドネシアの島々にだけ生息。大半は世界遺産のコモド国立公園に生息し保護されています。島の中ではビーチから森林、草原、山の尾根まで、さまざまな環境で見られます。そのほか世界中の動物園で飼育されています。

コモドオオトカゲが食べるもの

肉食でさまざまなサイズの生き物を幅広く食べます。好んで食べるのはシカやイノシシ、水牛、ヤギ、トカゲなど。子どものうちは樹上や地上を歩き回って小型の獲物を探します。大人になると地上で待ち伏せをして通りがかった獲物を狙います。

コモドオオトカゲの驚きの雑学

もっとコモドオオトカゲのことがわかる雑学を紹介します!

危険な毒をもつ

コモドオオトカゲは有毒なトカゲで、歯の間に毒腺があります。大きな獲物を狙うとき、すぐに捕まえられなくても、足に噛みついて毒を注入。この毒は血液の凝固を妨げる作用があるため、噛まれると傷口からの出血が止まらず、やがて失血死してしまいます。もしくは唾液に含まれる細菌に感染し、敗血症となって死に至ることも。シカの場合は1日、体の大きな水牛は数日で死んでしまうといいます。

数km離れた場所のにおいがわかる!

獲物に毒が回って弱るまで時間がかかるため、一時は逃げられてしまうこともあります。それでもコモドオオトカゲは嗅覚を頼りに追いかけます。嗅覚はとても鋭く、最大で4kmも離れた場所の死肉のにおいがわかるのだとか。単純に鼻に空気を入れるのではなく、先が分かれた舌を口から出して空気に触れることでにおいを感知しています。2つに分かれた舌を使うことで、においの濃さの違いがわかり、正しい方向を目指すことができるのです。

全力疾走すると速い!

歩くときはのそのそとゆっくり移動することもありますが、短距離であれば速く走ることもできます。その速度は最速で時速20kmほど。陸上選手並みに足が速い人は逃げきれるかもしれませんが、体力がない人は追いつかれてしまうでしょう。また泳ぎも得意で、長距離を泳いで島と島を行き来することもあります。

皮膚の下に鎧がある!?

体の表面を守っているのはウロコだけではありません。皮膚の下には皮骨と呼ばれる小さな骨がびっしりと並んで鎧のように体を守っています。コモドオオトカゲは生態系の頂点捕食者。天敵はいないのに、なぜ皮膚の下に骨の鎧があるのでしょうか。実はお互いに攻撃的なため、ほかのコモドオオトカゲから身を守る必要があるそうです。

単為生殖ができる

コモドオオトカゲの繁殖期は5~8月。オスは父親になるためにしっぽで体を支えて立ち上がり、激しいケンカをすることもあります。一方でメス側は、単体で繁殖することも可能です。通常は卵子が精子で受精するところを、別の卵子で受精できるのです。ただ、単為生殖で生まれるのはオスのみ。また遺伝的な多様性が低いため、単為生殖だけでは環境の変化への適応は弱くなります。

子どもは木の上で生活する

コモドオオトカゲは共食いをすることもあり、特に子どもの間は、ほかの大人から食べられる危険があります。母親はほかのトカゲと同じように卵を守りますが、ふ化した後は世話をすることはありません。そのため、子どもたちは十分大きくなるまで大人を避けて樹上で生活します。大人は大きすぎて木に登れないので、安全な場所なのです。樹上生活は生後数年間続き、5歳ごろにようやく地上にいても狙われにくい大きさに成長します。

コモドオオトカゲは絶滅危惧種

国際自然保護連合(IUCN)のレッドリストで、コモドオオトカゲは絶滅危機 (EN)に指定されています。生息地がほとんどコモド国立公園の島々に限られていることから、気候変動の影響を受けやすいことが指摘されています。今後45年間で、最適な生息地の30%が減少するという予測も。ほかの生息地では、人間の狩猟によって食料が減ってしまうことも心配されています。また家畜を狙うことで、人間との摩擦が生まれている可能性もあります。人を襲うことはまずないといわれていますが、過去にはわずかではあるものの死亡事故も起こっています。人を襲った個体は人里離れた場所へ移されますが、結局は戻ってきてしまうことも。人間との関係性もこれからの課題といえるでしょう。

まとめ

知れば知るほど驚くことばかりのコモドオオトカゲ。その存在は、地球上の生き物の多様性や、生息地が限られた野生動物を守ることの重要性を教えてくれます。この機会に世界の珍しい野生動物や身近な野生動物にも目を向けてみてくださいね。

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