シマウマってどんなウマ?よくあるシマウマの疑問も!

by 佐藤華奈子 2024.04.03

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サバンナの動物として知られるシマウマ。動物園でも会えるおなじみの動物ですが、「なぜしま模様なのか」「白地に黒のしま模様?黒地に白のしま模様?」などなど、謎も多く存在します。そこでシマウマはどんなウマなのか、よくある疑問とあわせて解説します。

シマウマってどんな動物?

シマウマはウマ科の仲間で体にしま模様があるものの総称です。アフリカ大陸のサバンナや山地の草原に生息しています。草食で草のほかに木の葉を食べます。樹皮や地面に落ちた果実を食べることもあります。おもな天敵はライオンです。そのほかヒョウやチーター、ハイエナ、ワニに狙われることも。
シマウマには「サバンナシマウマ」「ヤマシマウマ」「グレビーシマウマ」の3種があります。サバンナシマウマはさらにグラントシマウマ、チャップマンシマウマなどの亜種に分けられます。ヤマシマウマは2つの亜種があり、グレビーシマウマには亜種はありません。種や亜種によって生息地や体の大きさが異なるほか、しま模様の入り方もそれぞれに特徴があります。しま模様のパターンは指紋と同じように1頭1頭で異なります。
基本的に群れで生活しますが、グレビーシマウマだけは単独か少数の群れで行動します。サバンナシマウマは大規模な群れで気候の変化に合わせて長距離を移動することが知られています。ヌーやアンテロープなどほかの草食動物と行動を共にすることもあります。
体高は110~160㎝ほど。体重は比較的小柄なサバンナシマウマで175~340㎏、大型のグレビーシマウマでは350~450㎏になり、サラブレッドに近い大きさになります。

どんな声で鳴くの?

ウマだから「ヒヒーン」と鳴くのでは、と思われがちですが、ちがいます。シマウマの鳴き声は犬に近く「バウバウ」「キャンキャン」などと鳴きます。仲間に危険を知らせるときは、甲高い声で「ヒホー、ヒホー」と鳴くことも。動物園で鳴き声が聞けることは稀ですが、もし鳴いているところに遭遇したらよく聞いてみてください。

シマウマは白地に黒いしま?黒地に白いしま?

シマウマのしまは、白地に黒いしまが入っているのでしょうか。それとも黒地に白いしまが入っているのでしょうか。もしシマウマのしまを取ったら、「白いウマになるのか?」「黒いウマになるのか?」というよくある疑問。その答えは、シマウマの皮膚の色と毛の色が変わる仕組みから明らかになりました。
シマウマの皮膚はすべて黒い色をしています。毛の色を分けているのはメラニンという色素です。シマウマの毛包にはメラニンを作る細胞があり、メラニンが多く作られると黒い毛になります。白い毛では、メラニンを作る細胞が不活性化されて働かなくなっています。つまり、黒い皮膚から黒い毛が生えるのがベースなので、「黒地に白いしま」が正解になります。

シマウマはなぜしま模様?

では、シマウマはそもそもなぜしま模様なのでしょうか。これは世界中の研究者の間で長らく謎とされ、さまざまな説が生まれました。
例えば「サバンナでカモフラ―ジュになっている」という説。しま模様のおかげで草の陰に隠れて天敵に見つかりにくいというものです。残念ながら、この説を裏付ける根拠は見つかっていません。
ほかに「体温を低くする」という説や「吸血性の昆虫を寄せつけない」という説、「仲間を見分けるのに役立っている」という説があります。これらの機能をあわせ持っているとも考えられていました。
「吸血性の昆虫を寄せつけない」という説は、2010年ごろから提唱されはじめ、2019年に発表されたウマにしま模様のコートを着せて行った実験の結果もこの説を裏付けるものでした。同時期に行われた牛をしま模様にペイントする実験でも、サシバエに刺される回数が大幅に減ることが分かりました。
また2015年に発表された検証結果では、シマウマの体表の温度がしま模様のない動物と比べて3度ほど低くなることが発見されました。交互に黒い毛と白い毛があることで異なる空気の流れが生まれ、小さな空気の渦ができることで体表の温度を下げていると考えられています。
現在ではこの「吸血性の昆虫を寄せつけない」説と「体温を低くする」説の2つが有力とされています。

シマウマはおとなしい?それとも狂暴!?

ウマの仲間であることや、クールな印象の模様からおとなしいイメージがあるかもしれませんが、性格はどう猛です。シマウマの群れをライオンが襲った際には、ほかの仲間がライオンに体当たりしたり、蹴り上げたりして、全力で抵抗します。こうして天敵に狩りを断念させるケースも少なくありません。シマウマ同士でも噛みつき合ってケンカをすることがあります。「シマウマに乗馬できるのか?」というのもよくある疑問ですが、この性格から背中に乗せてもらうことは難しいそうです。

シマウマは絶滅危惧種?

IUCN(国際自然保護連合)のレッドリストでは、グレビーシマウマはEN(絶滅危惧種)、ヤマシマウマはVU(危急種)、サバンナシマウマはNT(準絶滅危惧種)に指定されています。サバンナシマウマは野生に15~25万頭ほど生息していると推測されていますが、ヤマシマウマは3500頭ほど、グレビーシマウマにいたっては2000頭にも満たないと推測されています。希少なシマウマの生息地では、慎重なモニタリングの継続や生息地の保全などの保護活動が行われています。

まとめ

シマウマのよくある疑問を紹介しました。あなたの疑問は解消しましたか?よく知られている動物でも、実はまだよく分かっていないこと、議論され続けている謎がたくさんあります。身近な動物にも目を向けて、「なぜそうなのか?」ぜひ考えてみてくださいね。

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