釣り人の落とし物にご用心

2017.07.21

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海や川のレジャーが楽しい季節です。海岸や河原で犬のお散歩を楽しむ方も多いのではないでしょうか。こういった場所で多いのが、釣り針を犬がのみ込んでしまったり、足や体に引っかけてしまったりする事故です。


愛犬がのんだ釣り針、無理に引っ張ることは厳禁

釣り餌や魚のにおいがするため、犬は思わず飛びつき、パクッとしたくなるのでしょう。慌てた飼い主が自力で取ろうとしてもうまくいかず、来院されるケースは、川や海の近くの動物病院では珍しくありません。


多くの釣り針には「返し」という仕掛けがあり、無理に引っ張って取ろうとすると、ますます食い込み、簡単には外れないようなっています。特に、釣り針をのんでしまい、糸が口から見えていても絶対に糸を引っ張らず、糸を短く切ってしまわないことが大切です。


どこにも刺さらず、針が食道や胃に入っていた場合は内視鏡で取り出すこともできますが、糸を引っ張って「返し」まで刺さってしまうと、開腹手術で取り出す事態になりかねません。糸には触らず、すぐに動物病院に連れて行きましょう。


外出から帰ったら、愛犬のボディチェックもお忘れなく

お散歩中は先々に落ちているものに目を配り、危険なものを避けましょう。知らないうちに釣り針が体に刺さっていたということもありますので、家に帰った後、体を触ってチェックすることも大切です。


釣り針や釣り糸はペットだけでなく、川や海辺にやってくる野鳥の足やくちばしにも絡みつき、深刻な被害をもたらしています。釣りを楽しむ人のマナーの向上を願うのはもちろんですが、私たちも普段から危険なごみを見つけたら放置しないように気をつけたいものです。

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