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9月18日は敬老の日です。アニコム損保では、ご契約いただいているどうぶつの最高齢さんをお祝いして、毎年「ご長寿アルバム」で紹介しています。今年は契約どうぶつの中でも最高齢のネコちゃんに会ってきました。26歳のぽちゃちゃんのご長寿の秘訣やいかに！？

犬の散歩についてきたぽちゃちゃん

ぽちゃちゃんは現在、篠原さんご夫妻と暮らしています。今回は、26年という長い年月、主にぽちゃちゃんのお世話をしている奥様にお話を伺いました。

心の広い先住猫がすぐに受け入れてくれた

ぽちゃちゃんと初めて会ったのは、当時篠原家にいたダイちゃんというワンちゃんの散歩中だったそう。ある日、すぐ近くの公園へ散歩に行くと、どこからか子猫のハチワレ猫と黒猫が現れて、仲良く一緒に散歩に参加してきたといいます。
ハチワレ猫は、お尻がぽちゃっとしていてかわいいことから「ぽちゃ」、黒猫は見た目そのまま「クロ」と名付けることに。篠原さんは2頭にごはんをあげたり、ダイちゃんと一緒に散歩をしたりして過ごしていました。ときには家の中に入ってくることもあったそうです。

篠原さんのご近所さんも猫好きさんばかりで、外猫たちのお世話をしていました。ごはんをあげるだけでなく、女の子は捕獲して避妊手術を受けさせることも。ぽちゃちゃんも外猫時代に手術を受けています。
「そうしているうちに、猫を放し飼いのような状態にしておくのはよくないと、自治体から言われるようになり、ぽちゃとクロは2005年から家の中で一緒に暮らすようになりました」

その頃、家の中にはダイちゃんのほかに「ショコラ」というネコちゃんがいました。いわゆる先住猫です。

「ショコラはご近所さんから譲り受けました。男の子なんですが、とても面倒見のいい子で、何をしても怒らない大人しい子でした。どんな子でも受け入れていましたね」
そんな心の広いショコラちゃんのおかげか、ぽちゃちゃんもすぐに家に慣れることができたそうです。

その後、2006年にダイちゃん（享年13歳）、2012年にショコラちゃん（享年不明）、2020年にクロちゃん（享年23歳）が天国へ逝き、現在、ぽちゃちゃんは篠原家の愛情を一身に受けて暮らしているのです。

若い頃はビビリ屋さん、今は人懐こくなったぽちゃちゃん

こうして篠原家の一員になったぽちゃちゃん。若い頃は臆病で、人が来るとすぐ隠れてしまっていたといいます。それでも外猫時代は野性味あふれるアグレッシブな性格だったようで、よく獲物を捕らえて持ってきたといいます。
「スズメとか鳩とか、よく咥えてきていました。今はコンビニ袋や私の靴下を獲物に見立てて、『獲ったどー』ってやってます（笑）」
まるで、「まだまだ現役よ」と言っているようです。

昔はとても臆病だったぽちゃちゃんですが、4～5年前からだんだん「ビビリ」が消え、人懐こくなってきたそうです。人が来ても隠れることなく、スリスリ、ペロペロ。どんなネコちゃんでもそうなるとは限りませんが、ぽちゃちゃんは年を重ねて、「安心感」が増してきたのかもしれませんね。

耳が遠くなり、動きはスローに

そんなぽちゃちゃんですが、寄る年波にあらがえないこともあります。
「1年前くらいからでしょうか。ぽちゃって呼んでも振り向かないようになって。耳が遠くなってきたんでしょうね」
以前は名前を呼べば振り向いていたというぽちゃちゃんですが、だんだん声や物音に対する反応が鈍くなってきたといいます。
また、ひとつひとつの動作がとてもゆっくりになり、座ってから寝る姿勢になるまで時間がかかるようになりました。
取材時も、ソファに座ってから横になるまで、ゆっくりゆっくり姿勢を変えていきました。そんなぽちゃちゃんを愛おしそうな目で見つめている篠原さん。ぽちゃちゃんが愛情に包まれて暮らしていることがわかるひとときでもありました。

自由な空間で好きな場所で寝る毎日

２階建ての篠原さんの家で、ぽちゃちゃんはいつも２階で過ごしています。２階には４部屋あり、どの部屋も自由に出入りできる状態にしてあるといいます。暑い日は、寝室のエアコンをつけたままにしていますが、ぽちゃちゃんはたいていエアコンのない部屋で寝ているそうです。
「一番、過ごしやすい場所を自分で見つけているんですよね」
エアコンが稼働している涼しい部屋が一番よいと思いがちですが、ネコちゃんにとっての快適な場所は、必ずしもそうとは限らないようです。

毎日欠かさずブラッシング

ぽちゃちゃんの１日をお伺いしてみると、「24時間中、22時間は寝ているのではないでしょうか（笑）」と篠原さん。朝は7時頃に起きて朝ごはんを食べ、夜は6時頃に夕ごはん。トレイに高齢猫用のドライフードとウェットフード、水をセッティングして、篠原さんの寝室に置いています。トイレは２階の廊下に設置。うんちもおしっこも、ちゃんとトイレでしているそうです。

そして、毎日欠かさないのがブラッシングです。
「10分くらいでしょうか。ぽちゃは気持ちよさそうな表情をしています。ブラッシングが好きなんでしょうね。ただ無理やりにはせず、嫌がったらすぐやめるようにしています」
ブラッシングは血行をよくするといいますから、これも長生きの秘訣のひとつかもしれません。
取材時は何度も丁寧に毛づくろいをしていたので、ぽちゃちゃんは美意識の高い女の子なのでしょうね。
▲ぽちゃちゃんの食事セット。ドライフードはいつでも食べられるように出してある

これからもずっと一緒に

これまで大きな病気はしたことがないというぽちゃちゃん。ときどき２階から１階に降りてくることがあり、階段の昇り降りも難なくこなしているといいます。激しい遊びこそしませんが、その軽やかな足取りに、篠原さん自身も驚いているそう。
「本当に26歳なのか気になって、今回、改めて避妊手術や予防接種で受診したことのある動物病院に行って確認してみたのですが、1997年生まれは間違いないようでホッとしました」
そして、篠原さんはこう続けます。
「今まで大きな病気をせず健康に暮らしてこれたので、これから何かあったらすぐに動物病院に行こうと思っています。今は、寝ているところを起こしてまで体の状態を確認するのはかわいそうなので、寄ってきてくれたときになでたりしながら、普段と違うところがないか観察するようにしています」
ぽちゃちゃんが負担に感じることがないよう、健康状態に気を配る篠原さんの思いは、きっとぽちゃちゃんに伝わっていることでしょう。

お話を伺っていてわかったのは、ぽちゃちゃんはストレスフリーな日々を送っているということです。自分が心地よいと思った場所で、自由に安心して暮らしています。誰もが同じ環境を作ってあげることは難しいかもしれませんが、安全な空間で、ネコちゃんを自由にさせてあげることは、ご長寿の秘訣のひとつなのかもしれません。ぽちゃちゃんだけでなく、クロちゃんも20歳を超えて天寿を全うしているのも、ここにヒントがありそうです。
また、毎日ブラッシングでコミュニケーションをとることも大事です。愛猫家のひとりとして、自分もできるかぎりのことをしてあげようと改めて感じました。

これからも、ぽちゃちゃんが篠原さんご夫妻と一緒に、幸せな日々を送られることを願っています！

【関連リンク】
▼「ご長寿アルバム」はこちら
https://www.anicom-sompo.co.jp/special/long_life/