by 根本聡子 2020.01.31
愛犬と高級旅館をはじめ、一緒に海外旅行をする。これまで“そんなことできるわけない”と諦められてきた愛犬との優雅な旅を実現する会社があります。それがトラベルウィズドッグです。
今回、お話しを伺った代表の中村さんは「愛犬と幸せに旅をするため」にいくつもの新しい道を切り開いてきたパイオニア。
愛犬かんたろうくんと日本全国のホテル、旅館からハワイまであちこちを旅して来た旅の達人です。
前編ではシニア犬と旅する心構えをお伺いしましたが、今回の後編では宿選びや持ち物についてアドバイスをいただきました。
宿選びは飼い主ファースト。犬目線で考える必要はない
「愛犬は飼い主といるのが一番幸せ」という考えを前提にするならば、宿にドッグランなど犬目線の施設はいらないと思うと中村さん。自宅から目的地に着くまでの間、たくさんの場所で遊んでいくのですから、宿についたら疲れて爆睡していて構わないのです。その間に家族は食事や温泉を楽しむこともできる。愛犬も人も共に楽しめなくては、真の家族とはならないのではないでしょうか?
その代わり、荷物が増えたとしても愛犬が普段から愛用しているものを持っていくのもポイント。枕が変わると寝られない人がいるように、愛犬もいつもと同じ毛布やベッドがあれば安心すると思います。ただでさえ旅は環境がめまぐるしく変わるもの。少しでも落ち着いてもらえるように愛犬の愛用品は忘れずに。
ペットカートに早く慣らしておくだけで旅はもっと快適に
▲ペットカートにも慣れているかんたろうくん(シー・ズー、男の子、14歳)
実は中村さんはペットカートの先駆け、マザーカートの創始者でもあります。大将くん(前編参照)とかんたろうくんと一緒に旅するとき、ベビーカーに乗って快適に旅する赤ちゃんの姿を見て、愛犬にもカートがあればいいのに…と思いついたそう。マザーカートが完成するまでの壮大な物語はいずれお話するとして、カートを使ってから愛犬との旅は激変したと言います。
「まず、みんなが可愛い!」と声をかけ、気にかけてくれる。それだけで旅はぐんっと快適に楽しくなります。そして何より移動できる範囲が大きく広がるのも魅力。体全体をカートで隠していれば店内同伴OKにしてくれる場所も増えましたと中村さんは話します。
カートは愛犬がシニアになり、歩くのが困難になってから…と思っている飼い主も多いと思いますが、それは違うと中村さんは言います。若いうちから慣れさせて「ペットカート=家族と一緒に出かけられる楽しい場所」と覚えさせることが大事だとか。カートに入れば飼い主と一緒に出かけられる、そう覚えさせれば愛犬は安心してカートの中で休めるようになるそうです。
シニア犬だから仕方ないという考えは×!
▲釣りをする中村さんの隣でくつろぐかんたろうくん
シニア犬に限ったことではありませんが、粗相してしまったり、吠えてしまったり。「犬だからそんなときもあるよね」という考えは絶対にやめましょう。愛犬は家族同然、それならば責任を負うのが当然であり、しつけは最低限のマナーです。シニアになればなるほど手がかかります。そのときに宿の人や同じ空間を共有している方に迷惑をかけないこと。これが愛犬と旅するときの一番大事なことかもしれません。
普段からの健康チェックは欠かさない
最後に、元気に旅をするためにも普段から定期健診を怠らないことが大切と中村さん。愛犬かんたろうくんも7歳を過ぎた頃から1ヶ月に1度の健康診断を欠かさないといいます。人間は痛みを訴えることができますが、愛犬はそうはいかない。何か症状が出てからでは遅いのです。『病院は治療する場所ではなく、病気の芽を見つける場所』。中村さんの言葉が胸に刺さります。
医療や食環境の発展で、伸び続けている愛犬の寿命。「いつまでも元気に一緒に旅できたら」。その願いを叶えるのは飼い主次第なのだと改めて考えさせられました。シニア犬だから…と勝手に諦めず、旅の思い出を作っていきませんか?19歳の愛犬と日本を一周した人がここにいるのですから。
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