【歯と口の健康週間】犬の歯磨きは健康のもと!
2018.06.04
多くの人が悩まされる歯周病。犬も「歯周病」にかかることをご存知の飼い主も多いと思います。今回は、犬の歯周病を防ぐための、歯磨きのコツをお伝えします。
犬は、人間のように虫歯になることはほとんどありません。これは、口腔内環境の違いによるものです。人間の口内は弱酸性なのに対し、犬はアルカリ性。そのため、虫歯菌が繁殖しにくい環境です。
ただ、人間に比べて歯周病になりやすいです。歯周病は、歯の表面や隙間にたまった歯垢が石灰化して歯石になり、歯石や歯と歯ぐきとの隙間などで細菌が繁殖し、炎症を起こすことで発症します。犬の口内はアルカリ性のため歯垢が石灰化するスピードが速いのです。
歯周病が重症化すると歯根にまで感染し炎症が拡大します。病院に来る犬の中には、ほおの皮膚から膿が出ていたり、骨が解けて歯を失ったりするケースもありました。
歯周病の予防で大事なのは歯磨きです。最低でも週に2~3回は行いましょう。乳歯の段階から習慣化してほしいと思います。ただ、歯ブラシを口に入れることを嫌がる犬も多いです。スムーズに歯磨きをするにはまず、手で口を触ったり、指で歯をこすったりして、「口を触られるのが楽しい」と感じさせてください。
口を触られることに慣れてきたら、水で湿らせたガーゼを指に巻き、歯の表面をこすってみましょう。この際、指から外れたガーゼをのみ込まないよう、気をつけてください。この段階にも慣れたら、歯ブラシの出番。力を入れすぎず、優しく磨いてください。
どうしても嫌がる場合は、味の付いた犬用の歯磨き剤なども市販されているので、試してみるといいかもしれませんね。
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