歯ピカへの道① 本当はこわい歯周病。実は「感染症」なのです!

2017.10.02

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テレビ番組やCMなどで耳にする「歯周病」。歯周病って、そもそもどんな病気? ヒトとワンちゃんで違いはあるの? 歯周病になるとどうなっちゃうの??
なんとなく知ったような気になっていたけど、実はよく知らないかもしれない…ここで一気に疑問を解決してみませんか?


そもそも、歯周病って?

「歯周病」はよく耳にするけれど、実際どんな病気か、ご存知ですか?歯周病とは、歯垢や歯石がたまることで、その中の細菌が歯のまわりに炎症を起こす感染症のことをいいます。もちろんワンちゃんにも歯周病はありますよ!
口の中に歯垢や歯石がたまり、歯ぐきが炎症を起こした状態を「歯肉炎」、歯肉炎が進行して歯根の周囲(歯周組織)にまで炎症がおよんだ状態を「歯周炎」と呼びます。この歯肉炎と歯周炎を総称した状態を「歯周病」といいます。


ヒトは虫歯になりやすい。ワンちゃんは虫歯より歯周病!

前回の記事で、ワンちゃんは3~5日で歯石が形成されてしまうというお話をしました。
歯垢や歯石だけではなく、虫歯も含めてヒトとワンちゃんの口の中の環境の違いを見てみましょう。

ヒトの唾液中には「アミラーゼ」という成分が豊富に含まれています。「アミラーゼ」とは食物中のデンプンを糖に分解する消化酵素です。虫歯菌は糖を使って歯を溶かす酸を作るので、アミラーゼが豊富なヒトは虫歯になりやすいのです。一方でワンちゃんはアミラーゼが少ないため、虫歯になりにくいのです。
また、ヒトは食物をすりつぶして咀嚼するため奥歯は平たく臼状です。そのため歯のくぼみに虫歯菌の栄養源となる食べかすが溜まりやすいのです。反対にワンちゃんの歯は、肉を切り裂きやすいようにどの歯も尖っています。そのため食べかすが溜まりにくく、虫歯菌が繁殖しにくいといわれています。

つまり、ワンちゃんは虫歯にはなりにくいけれど、歯石が作られやすいので、歯周病にはとくに注意が必要というわけですね。


歯周病の何が問題?

ワンちゃんの歯周病で問題となるのは口臭や歯根周囲 (歯周組織)の炎症だけではありません。
歯周病が進んで重度になると、歯が抜けたり、なんとっ!あごの骨が溶けたりすることもあるのです。
また、菌が炎症部位から体内に入って全身をめぐると、体の様々な箇所に影響を与え始めます。なんと歯周病がめぐりめぐって心臓病になる、という報告まで…!(詳しくはコチラから
実は私たちが思っているよりも、歯周病は体へのダメージが大きいのです。


歯みがきが苦手な子には!!

ここまでで、歯周病がとっても怖い病気だとわかりました!とにもかくにも、予防するにはやっぱり歯みがきですね。
口腔内をきれいに保つことは結果的に健康で長生きになり、一緒に過ごす時間も長くなって嬉しいです♪
でもうちのワンちゃん、歯みがきさせてくれないの・・・、毎日は大変・・・というあなた、歯みがきせずに歯石がとれるかもしれない!?


是非一度試していただきたい方法がございます!詳細は以下をご覧ください♪
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みんなでワンちゃんの歯ピカを目指しましょう!


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