by 編集部 2023.08.25
「マイクロチップ」は、“どうぶつの身分証明書”として世界的に装着が推奨されています。例えば災害時にはぐれてしまった場合にも、マイクロチップの情報を元に再会できる確率が高まります。日本では、2022年6月1日以降にブリーダーやペットショップで新たに販売される犬・猫に対して、装着と情報登録が義務付けられました。それ以外の場合は努力義務とされており、2023年8月現在、どうぶつと暮らしている方の多くは、装着するかどうかを選択できる状況にあります。
そこで9月1日の「防災の日」に先立ち、実際の装着率や、飼い主さんのマイクロチップに対するお考えについて、アニコム損保のペット保険のご契約者を対象にアンケート調査を実施しました※。わが子に装着している方、していない方、それぞれの生の声をお届けします。ぜひご覧ください。
※アニコム損保のご契約者向けアンケートサイト『ani voice(アニボイス)』を通じて実施。集計期間:2023年7月28日~2023年8月13日
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もしもの備えに!知っておきたいマイクロチップのこと
【犬の装着率は70%以上】飼育種別装着率
まず、マイクロチップを装着しているかを聞いたところ「装着している」と回答した方の割合は、犬の飼い主さんが最も高く73%、猫の飼い主さんも半数以上の56%に及びました。
一方で、その他のどうぶつの飼い主さんは、90%以上が「装着していない」と回答。これは、犬・猫以外のどうぶつは装着が義務化されておらず、努力義務であることや、小型どうぶつへの装着が浸透していないことが背景にあると考えられます。マイクロチップは、直径約2mm、長さ約8~12mmと非常に小さく、実際には鳥類や爬虫類など幅広い生き物に装着できます。
マイクロチップのメリット トップ5
マイクロチップを装着するメリットで最も多く回答が寄せられたのは「迷子対策」でした。次に多かったのは、「災害時の身元確認」と「盗難対策」で、わが子と意図せず離れ離れになってしまったときに役立つと考える飼い主さんが多いことがわかりました。
実際にわが子に装着している飼い主さんからは「万が一の時に安心感がある」「迷子や災害時の不安が少しだけ解消される」といった、装着が安心材料になるという声があったほか「以前飼っていたハスキーが迷子になった時、警察が速やかに連絡してくれた」と、実際にマイクロチップが役立った経験を持つ方もいらっしゃいました。
迷子捜索依頼が多いのは、猫!
※N=100(2022年度に「迷子捜索サポートサービス」に寄せられた捜索依頼)飼い主さんはマイクロチップに「迷子対策」を最も期待していますが、どうぶつの迷子の実態はどうなのでしょうか。アニコム損保がペット保険の付帯サービスとして提供している「迷子捜索サポートサービス」には、2022年度100頭の捜索依頼が寄せられました。その中で最も多かったのは猫、2番目は鳥でした。猫と鳥の飼い主さんは、特にわが子の迷子対策に力をいれてあげることをおすすめします。
装着していない理由 トップ5
装着のメリットがひろく知られる一方で、今回アンケートに回答いただいた飼い主さん1,380名のうち、マイクロチップをわが子に装着していないと答えた方は約4割にあたる582名でした。装着していない理由として最も多かったのは、「体内に異物を入れることに抵抗がある」が37%で最も多く、「健康への影響が心配だから」が29%で続きました。今後さらに装着が普及するには、役立つ点があるだけでなく、健康面への不安を取り除く必要がありそうです。
大切なわが子を守るために
いかがでしたか。自ら災害に備えることのできないわが子を守るには、飼い主さんが万が一へ備えておくことが、とても大切です。
今後もアニコムグループでは、マイクロチップをはじめとする防災や、病気の予防といった「わが子を守るために必要な情報」をお届けしてまいります。
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