花火や雷、犬の迷子に注意

2022.08.01

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夏の風物詩のひとつ花火大会。毎年、楽しみにされている方も多いのではないでしょうか。私たちには、「花火=綺麗」「花火=楽しい」であっても、犬にとっては違っているかもしれません。花火や雷の音が犬に与える影響をご存じでしょうか。


花火の音は危険を連想させる

花火の音に反応して、吠える、部屋の隅に隠れる、震えながら抱っこをねだる、パニックを起こし、家の中を逃げ惑う…などのしぐさは怖さから起こるもの。花火のほかに雷の音でも同様のしぐさを示すことが多いようです。中には、全く反応をしない犬もいて、犬によって反応はさまざまです。まずは、愛犬がどのような反応をしているのか注意して見てあげましょう。


犬の聴覚は人の約4倍の距離から聞き取り、周波数もかなり高い音が聞き取れるといわれています。大昔は群れで狩りをしていたので、獲物を見つけたり危険を察知したりするため、鋭敏な聴覚を身に付けたのでしょう。


花火や雷のような「音=危険」と遺伝子に組み込まれているのかもしれません。 愛犬が花火や雷の音を怖がる場合、ストレス性下痢などの体調不良や迷子に注意しなくてはいけません。恐怖のあまりストレスをため込んだり、我を忘れて逃げたりすることがあるからです。


愛犬が怖がるとき

愛犬が怖がるときは、安心するよう、なるべくそばにいて、その後の食欲や便の様子に問題がないかなど体調に気を配ることが重要です。


さらに、愛犬が怖がっているときは、必要以上に心配そうな表情を見せず、いつもと同じ、さらにはいつもより毅然とした態度でふるまってください。それを見て愛犬はきっと安心するでしょう。落ち着いたら、お利口だねと褒めて、良い経験として覚えてもらいましょう。


普段からできる対策

この時期は、花火や雷の音に反応して、走り出して迷子になる事例が多く発生します。日頃から対策を行いましょう。


◆家の中

パニックになって飛びだしてしまわないよう対策を。窓を閉めて鍵をかける、玄関のドア、門の戸締まりも確認しましょう。

日頃から首輪や胴輪のサイズがきちんと合っているか確認し、散歩時もしっかりリードを持ちましょう。


◆散歩やおでかけ

首輪や胴輪のサイズがきちんと合っているか、ナスカンや金具にゆるみはないかも確認しましょう。急に引っ張られても、リードが手から放れないよう手首に巻いてリードを持つと安心です。


◆車の中

普段はおとなしくしている愛犬でも、音や光に反応してしまうかもしれません。運転に支障がないよう、クレートやドライブ用ベッドなどで愛犬を固定して、安全を確保しましょう。


最近は、サプライズで花火があがって、愛犬がパニックを起こしたという話も耳にするようになりました。突然の花火や雷にも慌てずに対応できるよう日頃から対策を考えておくと安心です。


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