もしもの備えに!知っておきたいマイクロチップのこと

by 編集部 2023.06.23

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迷子、災害、盗難などで、もしわが子と離ればなれになってしまったら…と不安になることはありませんか。


アニコム損保がペット保険の付帯サービスとして提供している「迷子捜索サポート」では、2022年度、約100件の迷子捜索依頼を受けました。そのうち、わが子と再会できたご報告をいただいたのは約48件。半数以上の子が、飼い主さんと再会できていないという悲しい現実があります。※発見時死亡の場合を除く


万が一、わが子と離ればなれになってしまったときに備えて、あらかじめ準備しておけること…それはマイクロチップの装着です。こちらの記事では、マイクロチップについて、仕組みやメリットなどを詳しく解説します!

マイクロチップは「わが子の身分証明書」

マイクロチップは、体に害を及ぼさないガラスで覆われたカプセル状で、大きさは直径約2㎜、長さ約8~12㎜と非常に小さいです。チップにはそれぞれに世界で唯一の15桁の数字が記録されています。専用の器具でその数字を読み取ることで、飼い主さんが指定登録機関のデータベースに登録した情報がわかり、どうぶつの身元を明らかにすることができます。

どのどうぶつにも装着できる?

マイクロチップを装着できるどうぶつは、哺乳類、鳥類、爬虫類、両生類、魚類と多岐にわたります。装着が可能となる時期は個体差がありますが、ワンちゃんであれば生後2週齢頃、ネコちゃんであれば生後4週齢頃から可能といわれています。


マイクロチップは、専用の「インジェクター」と呼ばれる注射器で、体内に装着します。動物病院で獣医師に相談し、行ってもらいましょう。

どのくらい費用がかかる?

装着費用は、動物病院によって異なりますが、数千円~一万円程度が相場です。また情報の登録手続きに別途1,000円(オンラインの場合300円)かかります。自治体によっては、補助金の制度が設けられている場合もありますので、動物病院に行く前に情報収集することをおすすめします。

マイクロチップのメリット

マイクロチップを装着することで得られる、主なメリットをご紹介します。

1.すぐに飼い主がわかる

迷子、災害、盗難などで、どうぶつと離ればなれになってしまった際、マイクロチップがあることで、どうぶつを保護した警察や自治体の愛護センターなどによる身元の特定が容易になります。ただし、GPS機能はついていません。

2.耐久性が高い

マイクロチップの耐用年数は、一般的に25年〜30年とされていて、迷子札よりも耐久性が高く、電池も不要のため、どうぶつの生涯にわたって使用できます。また体内に装着するため、落としてしまう心配もありません。

3.盗難・遺棄の抑止

マイクロチップは体内に装着するため、情報の改ざんが容易にできません。そのため、盗難や遺棄を防ぐといった効果が期待できます。

マイクロチップの注意点

マイクロチップのメリットを得るには、装着するだけでなく、飼い主とどうぶつの正しい情報を登録しておくことが大切です。


新しくワンちゃん・ネコちゃんを迎えたとき、マイクロチップを装着したときは必ず登録を行いましょう。また、引越しで住所や電話番号が変わった場合、結婚等で姓が変わった場合など、飼い主の情報に変更が生じた際には、30日以内に登録情報の変更の届出が必要です。

マイクロチップの義務化

日本では、2022年6月1日から、ブリーダーやペットショップで販売されるワンちゃん・ネコちゃんに対して、マイクロチップの装着と情報登録が義務付けられました。


ワンちゃん・ネコちゃんが、制度開始前から飼育されている場合や、保護団体等のペット販売業者以外からお迎えする場合には、マイクロチップの装着は努力義務とされています。


犬と猫のマイクロチップ情報登録」によると2023年6月現在の環境省のデータベースへの登録数は、ワンちゃんは約60万頭、ネコちゃんは約25万頭です。


マイクロチップは、世界的に見ても普及と義務化が進んでいます。

わが子を守るためにできること

万が一の事態は予測することができません。起きてしまってから後悔しないように備えることが大切です。マイクロチップの装着・登録以外にも飼い主として、わが子を守るためにできることを、考えてみましょう。

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